「アルコールや刺激物を控えているのに、どうしても胃腸の調子が悪くてお腹が張ってしまう…」そんなお悩みを抱えている方は、もしかしたら周りにもいらっしゃるかもしれません。
お腹の痛みや不快感は、実際に非常に辛いものであることは言うまでもありません。
腸に悪影響を与える食品は意外にも多く、無意識のうちに選んでしまっている食材がいくつかあります。今回は、特に注意が必要な食品を3つご紹介いたします。
✔️記事の内容
普段の買い物の中で、意識せずに選んでしまう食品の中から、実は腸に悪影響を及ぼす飲食物を厳選しました。
早速ですが、結論からお伝えします。
お腹が弱っている時に「避けるべき飲食物」3選
1. 食パン
2. 牛乳
3. ヨーグルト
これらは、朝食にもぴったりな食品として広く知られています。
最近、食パンを使ったサンドイッチ作りに夢中だった私には、非常に驚くべき事実でした…。
上記の3つは必ずしも全てが問題を引き起こすとは限りませんが、医療の現場でも注目されている飲食物です。
この機会にぜひ、参考にしていただければ幸いです。
なぜこれらが良くないのか?
「お腹が弱いからこれを食べるべきではない」と言われても、すぐにその理由を理解できない方も多いのではないでしょうか。
そこで、「なぜこれらの食品が良くないのか?」あるいは「摂取するとどのような影響が出るのか?」について、詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
食パン
※ここでは、一般的に腸に悪影響を及ぼす食品の一例として食パンを取り上げており、菓子パンなどは含まれていません。
なぜ食パンは避けるべきなのか?
腸に悪影響を及ぼす理由はいくつかありますが、主に3つ挙げられます。
2. 食パンには高濃度のグルテンが含まれている
3. 食パンが主な原因でリーキーガット症候群になる
1. 小麦自体が安全ではない
私たちの腸は、食物を消化・吸収する際に、必要なものだけを通過させ、不必要なものは通さないという重要な機能を持っています。
しかし、小麦は必要な栄養素だけでなく、不要な成分も腸に通してしまい、この機能を妨げることがあります。
その背景には、現代の小麦が迅速に収穫できるように品種改良され、その結果、消化しにくくなっていることが挙げられます。さらに、体にとって有害なグルテンというタンパク質も含まれているのです。
次に、「グルテンとは一体何か?」について簡単に説明します。
このグルテンがパンのふわっとした食感やモチモチ感の元になっています。
「それがパンの美味しさなのに…」と思う方も多いでしょう。
しかし、このグルテンが腸にダメージを与え、消化不良を引き起こし、腸のトラブルの原因になることがあるのです。
では、小麦製品の中でも特に「なぜ食パンが問題なのか?」を解説します。
2. 食パンには高濃度のグルテンが含まれている
タイトル通り、食パンはグルテンを多く含む強力粉を使用して作られています。
グルテン量 | |
強力粉 | 11.5~13% |
中力粉 | 7.5~10.5% |
薄力粉 | 6.5~9.0% |
グルテンが多い分、腸にかかる負担も大きいことは明らかです。
リーキー(leaky)は“漏れる”という意味で、ガット(gut)は“腸”を指しています。
前述の通り、腸が炎症を起こすと、不要な物質も異物として体内に入ることが容易になります。
異物が体内に入ると、免疫細胞が集まり、異物を攻撃する抗体が生成され、腸の粘膜が傷つけられてしまいます。
このように、腸に悪影響を及ぼす状態がリーキーガット症候群と呼ばれるのです。
ゾヌリンは健康な状態でも必要に応じて分泌されますが、グルテンを多く含む食パンを摂取することで、ゾヌリンが活性化し続けることになります。
さらに、グルテンにはニコチンのような依存性があり、食欲を増進させる作用(エキソルフィン)もあるのです。
このような理由から、グルテンを豊富に含む食パンは決して安全な食品とは言えないのです。
牛乳
なぜ牛乳は避けるべきなのか?
腸に悪影響を及ぼす理由は主に3つあります。
2. 日本人は乳糖を分解する酵素の生成が難しい
3. 中毒性を持つ成分が存在する
1. 消化が難しい成分が含まれている
牛乳には”カゼイン”という成分が含まれており、これが消化を難しくしています。
牛乳に含まれるタンパク質の約80%はこのカゼインで構成されており、消化できずに腸や体に負担をかけてしまうのです。
カゼインは3つの異なるタイプのたんぱく質に分類されます。
・β型カゼイン (人乳に含まれている)
・κ型カゼイン (安定剤として使用される)
牛乳に含まれるカゼインはこれらの成分が混合されていますが、特に多く含まれるのが「α型カゼイン」です。
一方で、人が消化可能なのは「β型カゼイン」です。
生の牛乳であれば、α型カゼインを分解する酵素(ラクターゼ)が作用しますが、現在販売されている牛乳はほとんど加熱処理されているため、その酵素は活性化しません。
このため、消化ができなくなるのです。
悪化すると、潰瘍性大腸炎やクローン病といった腸の炎症疾患を引き起こすリスクがあります。
2. 日本人は乳糖を分解する酵素の生成が難しい
牛乳には約5%の糖質が含まれていますが、そのほとんどが乳糖です。
しかし、現在の牛乳は加熱処理されているため、その酵素は働かず、体内で酵素を生成する必要があります。
ところが、日本人は2歳を過ぎると、乳糖を分解する酵素の量が徐々に減少していくのです。
そのため、成人になった日本人の約80%は乳糖を消化できない乳糖不耐症に陥るとされています。
3. 牛乳にも中毒性がある
食パンに含まれるグルテンと同様に、牛乳のカゼインからもエキソルフィンという中毒性を持つ成分が生成されます。
「好きだから」「健康のために」と考えている方が多いかもしれませんが、実は牛乳のカゼインが引き起こす作用によって中毒状態になっている可能性も高いのです。
ヨーグルト
なぜヨーグルトは避けるべきなのか?
腸に影響を与える理由は1つです。
1. ヨーグルトが体に良いわけではない
1. ヨーグルトが体に良いわけではない
ヨーグルトを「健康や美容のために」と考えて購入する方が多いかもしれませんが、実はヨーグルトそのものが体に良いわけではなく、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌が体に良いのです。
ヨーグルトは乳酸菌(またはビフィズス菌)と乳脂肪から成り立っていますが、この乳脂肪が問題視されています。
具体的には、牛乳から作られるヨーグルトは、牛を人工授精し年に2~3回妊娠させ、ホルモンが大量に分泌される状態で搾乳されています。
そのため、これらのホルモンが乳がんや大腸がん、前立腺がんなどの発がんリスクを引き起こす可能性があると言われています。
また、一般に、1日のヨーグルトの摂取量は200gまでが推奨されており、それ以上の摂取は大腸がんや乳がんのリスクを高める可能性があると指摘されています。
ヨーグルトを完全に避けるべきではありませんが、適切な量を守ることが大切です。
・乳酸菌を摂取したいなら、ヨーグルトよりも直接乳酸菌を摂るのがベター
・健康食品としてではなく、嗜好品として楽しむのが良いでしょう
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日常的に購入している飲食物の中で、特に注意が必要な3つの食品を挙げてみました。
「今すぐこれをやめてください!」と言われると困る方もいるでしょうが、無理をする必要はありません。
少しずつでも減らしていくことで、お腹の不調が改善されることも多いです。
この機会を利用して、自分自身の身体と向き合い、自分に適した腸活を始めるきっかけにしていただければと思います。
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