中古スピーカーは買ってはいけない

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中古スピーカーは、思った以上に価格が高く設定されていることが多く、また故障しやすいという特性を持っているため、注意が必要です。このような理由から、購入を避けるべきだと言えるでしょう。特にスピーカーが使用されていた環境が悪い場合、音質に対して大きなマイナスの影響を及ぼすこともあります。オーディオ機器の修理が得意で、自己流で対応できる方にとっては、中古スピーカーを購入する価値があるかもしれませんが、一般的にはあまりお勧めできない選択肢であると言えます。

中古スピーカーを買って失敗した経験があります

私自身の経験として、過去に一度、中古スピーカーを購入したことがあります。約11年前のことですが、オークションで既に生産が終了していた中古のB&W DM601S2を手に入れました。外観には多少の古びた感じがありましたが、特に音質に関しては左右で大きな差があることに非常に失望したのを今でも鮮明に覚えています。「やっぱり、中古は避けるべきだな」と強く感じた瞬間でした。このスピーカーは私にとって初めての本格的なスピーカー購入であったため、ショックは非常に大きかったです。当時はオーディオの世界に足を踏み入れたばかりで、コストをできるだけ抑えたいという思いからオークションを利用しましたが、結局は新品のスピーカーを再度購入せざるを得なくなってしまいました。その結果、中古スピーカーに投じたお金が無駄になったと感じることになりました。このB&W DM601S2は、現在でも約11年前と同じように2万円から2万8千円程度で取引されているようですが、割高であり、古すぎて良い音を期待するのは難しいでしょう。音の生成方法も古いものであり、劣化も進んでいるため、かつての音質を再現することは難しいかもしれません。現行モデルのスピーカーであれば、新しいため故障率は低い可能性がありますが、それでも値段は新品とそれほど変わらないことが多いです。生産が終了している製品に関しては、実際に音を確認することができない上に、年数が経過している分、劣化の影響で本来の音が出ないリスクも存在します。スピーカーの音質に関しては、一般的に6~7年が寿命だと考えられていますので、特にヴィンテージ物に強いこだわりがない場合、中古スピーカーに対して過度な期待を抱く必要はないでしょう。修理にかかる費用も高くつくことが多く、結局新品と同じかそれ以上の出費になってしまうケースもあります。

中古オーディオ専門店に行ってみたら

オーディオ専門店に足を運んで、実物を確認することは非常にお勧めです。私自身も中古オーディオ専門店を訪れたことがありますが、正直なところ、古びたスピーカーばかりが目に入ってきて、あまり購入意欲が湧きませんでした。まず、すぐに壊れてしまうのではないかという不安が頭をよぎるのです。価格的にも中古品に特別なアドバンテージがあるとは思えず、スピーカーもアンプに接続されていなかったため、音質を確認することができませんでした。そのため、詳しい知識を持たない限りは購入が難しいと感じました。中古スピーカーの選択肢が豊富だと感じたのは「HARD・OFF」でした。各スピーカーは透明なフィルムで丁寧にラッピングされており、見た目も良好でした。この店舗では、割安でお得な掘り出し物が見つかることもあるようです。特にある店舗で見つけたB&W705S2 Signatureは、非常に綺麗な状態で24万円という価格は、少しお得感を感じさせました。ただし、中古スピーカーの外観が悪い場合は、音質にも影響が出ている可能性が高いので、慎重に選ぶ必要があります。直感だけで買い物をするのは理論的ではありませんが、悪い直感は意外と当たることが多いものです。試聴ができない状況では、そういった直感に頼るのも仕方がありません。中古品を購入する際には、「性能に問題がない物を選ぶ」ということが非常に重要です。多くのショップでは、音が出るかどうかの確認は行っていますが、音質までしっかりチェックしているかは疑問が残ります。完璧な状態のものを求めるのは難しいかもしれません。

中古スピーカーのメリット、デメリット

人それぞれに価値観や好み、音の聴こえ方は異なるため、もし自分が欲しいスピーカーが中古でしか手に入らないのであれば、利用する価値は十分にあるでしょう。それは憧れのスピーカーかもしれません。ただし、スピーカーの状態はしっかりと確認する必要があります。中古スピーカーのメリットは主に以下の2点です。
①比較的安価で購入できること。
②人気があった生産終了品を手に入れられることです。

一方でデメリットは以下の点があります。
①故障するリスクが高いこと。
②使用されていた環境についての情報が不明であること。
③日焼けや喫煙環境に置かれていたスピーカーには特に注意が必要であること。
④外観の金属部分が錆びている場合、内部も錆びている可能性があること。
⑤断線しているリスクがあること。

このように、少なくとも5つのデメリットや不安要素が存在しています。もし判断がつかない場合は、購入を控えた方が良いでしょう。賭けに出る必要は全くありません。少しでも疑わしいと思った場合、その商品は避けることが賢明です。オークションで購入を検討する際には、手放す理由や喫煙の有無なども確認してみると良いでしょう。「音色が私には合わなかったから」という理由であれば、使用状況が悪かったわけではないと判断できるでしょう。

中古スピーカーを買うのはギャンブル

中古スピーカーを購入する際には、試聴ができないことが多く、スピーカーがどのような環境で使用されていたかもわからないため、購入にはリスクが伴います。このため、やはり「中古スピーカーは買ってはいけない」と言わざるを得ません。中古スピーカーを手に入れることは、まるでギャンブルのようなものであり、価格だけに目を向けて購入するのは非常に危険です。購入後すぐに故障したという話を耳にすることも少なくありません。中古で購入を検討する際には、スピーカーの音質や使用状況を慎重に考慮することが不可欠です。安心して購入できる方法は、やはり新品を選ぶことに尽きるでしょう。

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