スーパーの棚に並ぶキムチは、誰もが一度は目にしたことがある非常にポピュラーな食品です。
そのままお漬物として楽しむこともできますが、炒め物や鍋、スープなど、さまざまな料理に加えることで、唐辛子の独特なピリッとした辛味と鮮やかな赤色が食欲を引き立ててくれます。
キムチコーナーには、カクテキ風や辛さを控えたもの、ニンニクの風味が抑えられたものなど、多様な種類が揃っています。
皆さんはどのような基準でキムチを選んで購入していますか?私たちはキムチを選ぶ際、必ず原材料表示を確認するようにしています。安価で美味しいと感じるキムチほど、風味を引き立てるための添加物が使用されていることが多いのです。
ここでは、購入を避けるべきキムチについて詳しく解説していきます。
キムチとは
キムチとは、白菜などの野菜を塩、唐辛子、魚介塩辛、ニンニクなどで漬け込み、発酵させた韓国発の伝統的なお漬物です。
日本で一般的に親しまれるようになったのは1980年代頃で、当時桃屋が発売した「桃屋 キムチの素」が家庭の食卓に広がったのがきっかけとなりました。現在では、日本の食卓においても定番のお漬物として幅広く愛されている存在となっています。
日本のキムチと韓国のキムチの違いは?
まず初めに、食べ方において明確な違いがあります。韓国ではキムチがさまざまな料理とともに供されるのに対し、日本ではお漬物としてご飯と一緒に食べられることが多いという点です。
また、キムチ自体の作り方にも相違が見られます。前述の通り、キムチは白菜などの野菜を唐辛子などの調味料に漬け込み発酵させるものですが、
日本の多くのスーパーで一般的に販売されているキムチは、浅漬けの製法で作られていることが非常に多いです。
つまり、日本のキムチは十分な乳酸発酵が行われていないため、韓国のキムチとの大きな違いは発酵プロセスの有無にあるといえるでしょう。
買うべきでないキムチとは
多くのスーパーで販売されているキムチは、発酵過程を十分に経ていないため、あたかも発酵食品のような風味を出すために、さまざまな調味料や添加物が使用されています。
キムチを購入する際、原材料表示をじっくり確認すると、多くの添加物が含まれていることがわかります。
そのため、添加物が多用されているキムチは、できるだけ避けるべき製品と言えるでしょう。

キムチに含まれる添加物
上記の写真に示されているように、キムチには発酵調味料、魚介エキス、調味料(アミノ酸等)、酸味料、増粘多糖類など、さまざまな添加物が含まれています。
さらに、たんぱく加水分解物やカロチノイド色素など、化学調味料も使用される場合があります。
以下では、これらの添加物について簡単に説明いたします。
調味料(アミノ酸等)
主にグルタミン酸ナトリウムなどのアミノ酸が含まれる添加物です。加熱によって発がん性のリスクが指摘される場合もあり、注意が必要です。
増粘多糖類
増粘多糖類(または安定剤)は、食品に粘りやとろみを与えるための「増粘剤」や、形状を保つための「安定剤」、液体をゼリー状に固める「ゲル化剤」として利用されます。通常、植物由来の成分が使われますが、必ずしも無害とは限らず、動物実験で発がん性が指摘されることもあるため、1日の摂取量には留意すべき添加物です。
カロチノイド色素
動植物や微生物から得られる色素で、食品に鮮やかな色彩を与えるために使われます。一見安全に思えるかもしれませんが、数百種類の着色料の総称であり、原材料表示がされていないことも多いため、合成化合物が混入しているリスクも否定できません。
安心して買えるキムチとは
結論として、添加物がほとんど使用されていないキムチを選ぶことを強くおすすめします。
そのようなキムチはスーパーでは見つけにくいかもしれませんが、その中には添加物を極力抑え、しっかりと発酵させた本場の風味に近い製品も存在しています。
これらは通常、価格が少々高くなる傾向にありますが、安心して口にできる点では大きなメリットがあります。こちらは、安心して購入できるキムチの原材料表示の一例です。

添加物を使っていないキムチは、安心してそのまま召し上がることができます。また、道の駅などで販売されている手作りキムチも、添加物不使用のため安全性が高いと言えるでしょう。食品は私たちの体に取り入れるものですので、購入前に原材料表示をしっかり確認し、安心して食べられるものを選ぶことが極めて重要です。
まとめ
以上、買うべきでないキムチについて解説いたしました。ポイントをまとめると、
・日本で流通している多くのキムチは浅漬け製法で作られており、十分な乳酸発酵が行われていない
・そのため、風味を補うために多数の調味料や添加物が使用されている。原材料表示をよく確認することが重要
・できるだけ添加物の少ない、安心安全なキムチを選ぶことが望ましい
健康で安心な食生活を送るためにも、キムチ選びの際は原材料表示に十分注意を払ってください。
皆さんのキムチ購入の参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。

コメント
グルタミン酸ナトリウムは加熱しても発がん性はありませんよ。