買ってはいけない?IKK たこ焼 183SHレビュー!

買ってはいけない?IKK たこ焼 183SHレビュー!

自宅で本格派のたこ焼きを連続焼きできる実力派レビュー:IKK たこ焼 18穴×3連 鉄鋳物 LPガスの魅力と落とし穴

この商品は、IKK たこ焼 18穴×3連鉄鋳物ボディを軸に、家庭用のLPガスを想定した高火力設計が特徴です。長時間の連続焼きを前提とするため、耐熱性と均一熱伝導を両立させた鉄の厚みが魅力となります。設置面には重量級の鉄板を使用しており、業務用に近い安定感を家庭で再現できる点は大きな魅力です。

外形寸法はW595㎜×D358㎜×H190㎜と比較的コンパクト設計ですが、奥行きにはガス管を含みません。ガス管寸法は120㎜とあり、設置スペースのレイアウトを組む際の目安になります。なお、穴のサイズは直径47㎜×深さ25㎜と、タコ焼きのサイズ感を均一に揃えやすい設計。1回で複数個を同時にひっくり返す動作を繰り返す場面でも、均一な焼き色を目指せる点は高ポイントです。

設置時のポイントとして、ガス接続口はで、プロパンガス供給との相性は良好。ただし、ガス圧の微調整や点火時の安定性を考慮すると、設置場所の換気性と配管経路の確保は事前に検討しておくと安心です。鍛冶鋳物の厚みと重量感ゆえ、運搬や設置時には複数人での作業が現実的。安定した設置ができれば、油跳ねや匂いの拡散を抑えつつ、長時間の連続焼きでも熱ムラが少なく、香ばしい風味を引き出せます。

使い勝手の観点からは、18穴×3連という構成がニーズの高い家庭利用にしっくりきます。プレートの表面は、鉄の蓄熱性が高い分、最初は均一な温度分布を得るまで少し時間を要する場面がありますが、予熱後は熱の保持力が優秀で、後半も立ち上がりを保ったまま焼きを進行させられます。焼き上がりの色味は、周囲の温度や油の量、具材の水分量にも左右されますが、鉄の特性を活かせば、表面のカリッとした食感と内側のジューシーさのバランスが取りやすいです。

洗浄とメンテナンスに関しては、鉄鋳物ゆえの重さと目立つ油膜がポイント。使用後は表面を温めながら油を拭き取り、錆止めのために薄くオイルを塗布しておくと、次回の熱伝導が安定します。頻繁な使用を前提とした場合、焦げ付きが気になる箇所は柔らかなスクレーパーで優しく処理した後、再度オイルを薄く塗って保護膜を作ると良いでしょう。耐熱性の高さと熱伝導の良さを併せ持つ鉄鋳物だからこそ、定期的なケアが焼き上がりの風味を長く保つコツになります。

デザイン面については、マットブラック系の鉄板と木製の取っ手周りの組み合わせが落ち着いた佇まいを演出します。家庭のキッチンに置いてもリビングのダイニングに置いても違和感が少なく、イベント時のサーブにも映える見た目を持っています。とはいえ、重量級であること自体がネックになる場面もあり、収納スペースの確保と移動方法の工夫が必要です。

長所だけでなく気になる点も正直に挙げておくと、最初期の温度管理には少し慣れが必要です。鉄鋳物は蓄熱性が高い分、過熱状態を作りすぎると表面が焦げやすくなる一方で、火力を強く落として低温域での長時間焼きを要する場面も出てきます。18穴という数は便利ですが、初期の油量や生地の水分量によっては、一気に焼きむらが出ることも。焼き加減を均一にするには、具材のサイズをそろえ、油の量を適切にコントロールする習慣が不可欠です。

総じて言えるのは、家庭用としては非常に高い完成度を持つ機種だということです。鉄鋳物の蓄熱性を活かした高火力の連続焼きは、外は香ばしく中はジューシーな定番の味わいを再現するのに適しています。特に、たこ焼きを頻繁に作る家庭や、イベント用に大量のタコ焼きを短時間で用意したい場面には、非常に頼もしい相棒となるでしょう。使いこなすには多少のコツは必要ですが、正しく運用すれば、家族や友人との食卓を一段と盛り上げてくれるはずです。

評価項目評価
デザイン★★★★☆
機能性★★★★☆
価格満足度★★★☆☆
総合評価★★★★☆

気になる点を補足します。まず、重量があるため女性や力の弱い方には扱いづらい場面があります。移動時には台車のような補助具を使うと良いでしょう。次に、鉄鋳物は油分や水分に敏感なため、洗浄後は完全に乾燥させてからオイル塗布を行うことをおすすめします。放置しておくとサビの原因になる可能性があります。最後に、電源不要で大鍋を使うような高火力の調理機器であるため、設置場所の換気は徹底してください。これらの点をクリアすれば、長年の相棒として活躍してくれるに違いありません。

総括すると、家庭用としての実用性と、業務用級の安定感を兼ね備えた一台です。高い蓄熱性と均一な熱伝導を活かした焼き上がりは、たこ焼きの定番の美味しさを引き出します。初期の取り扱いに少し慣れが必要ですが、慣れてしまえば、点火から焼き上げまでの流れがスムーズになり、仲間との集まりやイベントの度に活躍してくれるはずです。もしあなたが、従来の小型の道具では満足できない、連続焼きの性能を求めるタイプであれば、この機種は試してみる価値が大いにあると断言できます。

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