はじめに
皆さんは「カヌレ」という言葉を耳にした際、どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか? この可愛らしい響きと、その特徴的な形状、さらにはユニークな食感から、日本においても非常に人気のあるスイーツの一つとして知られています。
しかしながら、日本で手に入るカヌレの多くは、フランス本場のカヌレとは似て非なるものが多いのが現状です。この記事では、本場のカヌレの魅力に迫り、なぜ日本で見かけるカヌレが本場のものとは異なるのか、さらに本場のカヌレをどのように味わうことができるのかについて、詳しく解説していきたいと思います。
さて、カヌレはフランスのボルドー地方に起源を持つ伝統的な焼き菓子で、その歴史は非常に古く、16世紀頃には既にボルドーで作られていたとされています。カヌレという名前は、フランス語で「溝のついた、または溝のある」という意味を持つ「canaulés」に由来しており、これはカヌレの特徴的な溝のある形状に由来しています。
日本においてカヌレが広く知られるようになったのは、比較的最近のことです。2000年代に入ると、日本人のフランス旅行の増加に伴い、お土産としてカヌレが注目されるようになりました。さらに、日本の洋菓子店やカフェなどでもカヌレが扱われるようになり、その人気はますます高まりました。
とはいえ、日本で販売されているカヌレの多くは、本場のそれとは大きく異なる食感や味わいを持っています。本場のカヌレは、外側がカリッと香ばしく、内側はしっとりとしており、もっちりとした独特の食感が特徴です。また、バニラの豊かな香りとラム酒の華やかな風味が口の中で広がります。
では、なぜ日本で販売されているカヌレは、本場のカヌレとは異なるのでしょうか? この理由や、本場のカヌレの魅力、さらには日本で本場のカヌレを楽しむための方法について、詳しく探求していきたいと思います。
本場のカヌレとは
本場ボルドーで作られるカヌレは、伝統的な製法と厳選された材料を用いて丁寧に作られています。その製法は、何世代にもわたってボルドー地方で受け継がれてきたものであり、歴史的な価値を持っています。
まず、使用される材料は非常にシンプルで、小麦粉、卵、砂糖、バター、牛乳などが基本です。しかし、本場のカヌレではさらに厳選された素材を使用し、味わいや食感に特別なこだわりを持っています。たとえば、アーモンドパウダーを加えることで香ばしさと深みを増したり、はちみつを使用することでしっとり感や風味を引き立てたりするなど、各店舗ごとの独自の工夫が見られます。また、バニラビーンズを用いたこだわりのバニラシュガーを使用することで、芳醇なバニラの香りをプラスし、カヌレに欠かせないのがラム酒です。ラム酒に漬け込んだレーズンを生地に加えることで、カヌレ全体に深い味わいと香りを与えています。
本場のカヌレの最大の特徴は、その独特な食感です。外側はカリッと香ばしく、内側はしっとりとしていて、もっちりとした食感を楽しむことができます。この食感を実現するために、カヌレ専用の「銅型」が使用されます。銅型で焼くことで、型離れが良くなり、外側のカリッとした食感が生まれるのです。また、銅は熱伝導率が高いため、生地が均一に焼き上がり、美しい焼き色がつくことができます。
本場のカヌレは、その味わいも格別です。バニラの芳醇な香りとラム酒の華やかな香りが口の中いっぱいに広がり、ラム酒の香りが時間と共にカヌレの中に浸透していくのも特徴です。一口食べると、バニラとラム酒の絶妙なハーモニーが口の中で広がり、幸せな気持ちに浸ることができるのです。
このように、本場ボルドーのカヌレは、伝統的な製法と厳選された材料から生まれる独特の食感と味わいが魅力となっています。次に、日本で本場のカヌレを味わうための秘訣についてお話ししたいと思います。
本場のカヌレを再現!
本場のカヌレを味わいたい! そんな気持ちを抱いたときに、意外にも身近な場所でその願いを叶えてくれるお店があることをご存知でしょうか?
それは、テレビで紹介されている、一流パティシエの鎧塚俊彦氏が認めた、ローソンの冷凍カヌレです!
「コンビニで購入するなんて考えられない」とは言わせない、本場のカヌレの味わいに迫るのが、コンビニの「ローソン」のカヌレなのです。実際、パティシエの鎧塚俊彦さんが、テレビ番組『ジョブチューン』(TBS系列)で「ローソンのカヌレは本場のものをうまく再現できている」とお墨付きを与えていました。
鎧塚氏は、ラム酒の香りや、外はカリッと、中はしっとりとした食感を見事に再現している点を高く評価していました。
さらに、「バターの風味が素晴らしく、しっとりとした食感が本場のカヌレを思い起こさせる」「ラム酒の香りが効いていて、本格的な味わい」とも評価されていました。
また、食べ方や保存方法によって、よりおいしさが引き立つのです。
カヌレは焼きたてが最も美味しいとされていますが、時間を置くことでラム酒の香りがより際立ち、味わいに深みが増します。常温で数時間置いた後に食べると、また異なる美味しさを楽しむことができます。また、冷凍庫で保存したカヌレは、食べる前に電子レンジで温めることで、外側のカリッとした食感が戻ります。
もちろん、他にも専門店やオンラインショップ、さらには身近なコンビニやスーパーでも、本場のカヌレの味わいを追求した商品に出会える可能性があります。
テレビで見つけた本物のカヌレ
本場のカヌレの味を知ることで、その独特の食感と香りに魅了されることは間違いありません。日本では、残念ながら本場とはかけ離れたカヌレが多く販売されているのが実情です。しかし、伝統的な製法や材料にこだわった専門店や、オンラインショップで本場のカヌレを味わうことが可能です。
さらに、身近なコンビニでも意外にも本場のカヌレに近い商品が存在することがわかりました。後ほど詳しく述べますが、複数のパティシエが評価した結果、テレビ番組で紹介された鎧塚俊彦氏のお墨付きのローソンのカヌレが、意外なことに本場のカヌレの味わいに非常に近いのです。この発見には私自身も驚きを隠せませんでした。
紹介する番組は『ジョブチューン』で、ローソンスイーツを一流パティシエの方々がジャッジする内容です。どのようなパティシエの方々が参加されているのか、そしてそれぞれの経歴についてもご紹介していきます。
1人目は、土屋公二シェフ(審査員)で、お店は「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ渋谷」です。
土屋公二さんは国内外で多くのコンクールで受賞歴があり、実力派のスイーツシェフとして広く知られています。
2人目は、安食 雄二シェフ(審査員)で、お店は「スイーツガーデン ユウジ アジキ」です。
安食 雄二さんはさまざまな店舗で修行を重ねた実力派のシェフです。
3人目は、鎧塚 俊彦シェフ(審査員)で、お店は「トシ ヨロイヅカ東京」です。
海外で8年間修行を行った実力派シェフで、川島なお美さんとの結婚が広く知られています。
4人目は、辻口 博啓シェフ(審査員)で、お店は「モンサンクレール」です。
辻口 博啓さんは、和菓子屋の実家を継ぐつもりだったものの、史上最年少の23歳で「コンクール荒らし」と呼ばれるほどの実力を持っています。
5人目は、徳永 純司シェフ(審査員)で、お店は「エキリーブル」です。
徳永 純司さんは、多くの賞を受賞している実力派のシェフであり、実業家としての顔も持っています。
6人目は、柴田武シェフ(審査員)で、お店は「シェ・シバタ」です。
柴田武さんは海外で修行を行い、実業家としても成功を収めています。
このように、輝かしい経歴を持つ6名の審査員によって、厳正なジャッジが行われます。
合格、不合格、満場一致のいずれかのジャッジが示されます。
焦がしバター香るカヌレ(冷凍スイーツ)は、ローソンの標準価格441円(税込)で、満場一致の評価を受け、審査員全員が札を上げました。
トーストすることでさらに美味しさが引き立ち、焼きたてのようなカヌレを楽しむことができます。2個入りの商品で、レビューも非常に良く、星5つの高評価が並んでいます。
私たち夫婦が実際に焦がしバター香るカヌレを購入し、食べてみた感想をお伝えします。冷凍で1年間も保存可能なため、2つ購入しました。冷凍カヌレの存在を知ったのは、ジョブチューンの番組を見て初めてのことでした。
ひとつは冷凍のまま、もうひとつはトーストして食べようと思いましたが、実際に購入したそのまま冷凍でいただいてみると、ガリゴリした食感とカスタードアイスのような味わい、焼き菓子の香ばしさ、さらにバニラの香りが全て私たちの好みを完璧に満たしており、結局2つとも冷凍で食べてしまいました!私たち二人であっという間に平らげてしまいました!
カリカリのカヌレが好きな方には特におすすめです。
ということで、1回目は全て冷凍で楽しんでしまいました!
2回目の感想として、冷蔵コーナーにあるカヌレと比較してみたのですが、正直あまり美味しくありませんでした!私は、冷蔵の一個売りのカヌレよりも、冷凍のカヌレの方が断然おいしいと感じました。
冷凍のおかげでカリカリの食感が保たれており、焼き直すことでさらにもちっと仕上がり、外はカリッとしたバターの風味がしっかり感じられ、甘さも程よく、とても美味しいです。中は卵の風味がしっかりあり、ひんやりとした食感で、非常に満足できました。また、ラム酒の香りも漂っており、本格的なスイーツとして楽しめます。カロリーも、一個あたり145kcalと、スイーツとしてはローカロリーで嬉しい限りです。
カヌレ探しの旅に出かけよう
また、身近なコンビニでも意外にも本場のカヌレに近い商品が存在することが、パティシエの方々の評価を通じて明らかになりました。鎧塚俊彦氏のお墨付きのローソンのカヌレなど、コンビニという意外な場所で本場のカヌレの味わいに出会える可能性があるのです。
本場のカヌレの魅力は、伝統的な製法と厳選された材料によって生まれます。外側はカリッと、中はしっとりとした食感、そしてラム酒とバニラの香りが奏でるハーモニーを楽しむことが、本場のカヌレの醍醐味です。
この記事が、皆さんのカヌレ探しの旅のきっかけとなれば幸いです。ぜひ本場のカヌレの味わいを追求した商品を見つけ出し、カヌレの奥深い世界を存分に堪能してみてくださいね。