避けるべき魚肉ソーセージ!その理由を解説します

魚肉ソーセージは、幼い子供から大人まで、多くの人々に愛されている人気のある食べ物です。
ちょっとしたお腹の空き具合を満たすために、そのまま手軽に食べることもできますし、少し手を加えて料理の一品としても楽しむことができます。しかし、魚肉ソーセージには体に悪影響を及ぼすのではないかというマイナスの噂も時折耳にすることがありますよね?
そこで、魚肉ソーセージについて詳しく調査してみることにしましょう。
魚肉ソーセージの種類について
普通の魚肉ソーセージ
一般的に「普通の魚肉ソーセージ」とは、魚のすり身を主成分として作られた製品を指します。
多くの人が魚肉ソーセージと聞いて思い描く、棒状の形をした製品がこれに該当し、昔から変わらない伝統的な味わいを持っています。魚肉をすり身にして、そこに調味料やスパイスを加え、さらに植物性タンパク質やデンプンを混ぜて練り上げたものを、ケーシングして加熱したものです。
特殊な魚肉ソーセージ
こちらのタイプは、練り合わせた魚肉にチーズや玉ねぎ、ひき肉などの具材が加えられ、ケーシングした後に加熱された製品を指します。
様々な具材が練り込まれているため、ボリューム感があり、味付けがしっかりされている商品が多いのが特徴です。そのため、焼くだけでお弁当のおかずやおつまみとしても手軽に楽しむことができます。
悪影響が囁かれる理由
塩分量が多い
実は、魚肉ソーセージは意外にも塩分が多く含まれています。
具体的には、魚肉ソーセージの100gあたりには2.1gの塩分が含まれています。一般的に1本の重さは約70gですので、1本あたり1.4gの塩分を摂取することになります。この数字だけではピンと来ないかもしれませんので、厚生労働省の資料(日本人の食事摂取基準2020年版)を参考にしてみましょう。
この資料によると、成人男性の一日の塩分摂取量の目安は7.5g未満、成人女性の場合は6.5g未満とされています。つまり、魚肉ソーセージを1本食べるだけで、一日の塩分摂取量の約20%を占めてしまうことになりますね。
そうなると、他にも塩分を含む料理を食べることが多いと思いますので、結果的に塩分過多になるリスクが高まるでしょう。
塩分の取り過ぎは、様々な疾患のリスクを高める要因となります。
したがって、魚肉ソーセージを食べる際は、塩分の過剰摂取に注意し、他の食事とのバランスを考えることが大切です。
特に子供のおやつに与える場合は、一本そのまま与えてしまうと塩分が高すぎるため、半分にカットするなどの工夫が必要です。また、塩分が半分に抑えられたキャラクターソーセージなども販売されていますので、選択肢として考えてみるのも良いでしょう。
含まれる添加物について
魚肉ソーセージには、特に注意が必要な添加物が3種類存在します。
まず一つ目は着色料です。
魚肉ソーセージの色を、一般的なソーセージの色合いに寄せるために、赤みを加える目的で使用されています。その中でも赤色102号・赤色106号は健康に悪影響を与える可能性があり、発がん性のリスクが高まる、また肝機能の低下が見られるとの報告がされています。日本国内で食用として使われているのは特に注意が必要な添加物の一つです。
次に二つ目はリン酸ナトリウムです。
これは、食感を向上させるためや、ソーセージの結着性を高める目的で使用されます。健常者が日常的に摂取する分には問題ありませんが、過剰摂取すると腎臓に負担がかかり、骨粗鬆症のリスクを高める可能性があります。従って、適量を守ることが重要です。
三つ目は亜硝酸ナトリウムです。
亜硝酸ナトリウムは、ハムやソーセージなどの肉加工品にも使用されており、発色を良くするために用いられています。傷んでも見た目に変化が出ないようにするための食品添加物ですが、毒性が強いとされ、大腸がんのリスクを高め、発がん性物質に変化する可能性があるとされています。
このように、できるだけ摂取を避けたい食品添加物です。
魚肉ソーセージの良い点
筋トレやダイエットに最適
魚肉ソーセージには質の高いタンパク質が豊富に含まれているため、筋肉の成長に非常に効果的です。筋肉が発達すれば基礎代謝も向上しますので、ダイエット中の方にも非常に嬉しい効果があります。
さらに、肉類のソーセージと比較するとカロリーや脂質が低いことから、ダイエット中の方にとって強力なサポーターとなります。ただし、糖質が若干多めなので、その点には注意が必要です。
カルシウムが豊富
魚肉ソーセージには魚介類に多く含まれるカルシウムが含まれています。カルシウムは、歯や骨を強化する重要な役割を果たす、人体にとって必要不可欠なミネラルの一つです。
魚肉ソーセージの主成分が魚介類であることから、カルシウム不足の方には特に嬉しい特徴と言えます。
魚肉ソーセージの選び方について
無添加の製品を選ぶ
魚肉ソーセージの中には、添加物が一切含まれていない製品も存在します。そこでは、着色料が天然由来のものであったり、消費期限が短い代わりに保存料が含まれていないものもあります。
特定保健用食品を選ぶ
特定保健用食品とは、消費者庁によって認められた製品であり、科学的な根拠に基づき安全性が高いとされる証明がなされている商品です。そのため、選ぶ際は表示されているものを基に選ぶと良いでしょう。
まとめ
魚肉ソーセージには悪い評判が存在しますが、成分をしっかり確認して選ぶことでそれらを回避でき、適切に摂取すれば塩分の高さも問題にはなりません。また、栄養価も高く、調理が簡単なため、炒めるだけで済むなどの利点もあります。
今回ご紹介した内容を参考にして、魚肉ソーセージを賢く選び、安全に楽しんでください。
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