もし突然、あなたの部屋に蚊が侵入してきたら、あなたはどのように対処しますか？特にペットを飼っている方にとって、この状況は非常に頭を悩ませる問題です。殺虫剤をスプレーしたり、虫よけスプレーを使ったりすることは、愛するペットへの健康への影響が懸念されるため、できる限り避けたいところです。できるだけ化学薬品に頼らずに解決策を見つけたいと考えるのは、自然なことでしょう。
これは、筆者がうさぎを飼っている身としても非常に重要かつ緊急の課題なのです。
そんなある日、私はドラッグストアで「手足に着ける虫よけリング」を見かけました。この製品は、一見するとペットに対する影響が少ないように思えますが、本当に安全なのでしょうか？
実際に私のうさぎが、その疑問に対する答えを示してくれました。
虫よけリングは2種類
手首や足首に簡単に装着できる虫よけリングは、蚊を直接殺すのではなく、蚊を寄せ付けないことを目的とした製品です。
これらは大きく分けて、以下の2つのタイプに分類されます。
超音波タイプは、スマートウォッチのようなスタイリッシュなデザインが多く、使用する際にファッション性を楽しむことができるのが魅力です。
一方、香りタイプは多様なデザインがあり、可愛らしいアクセサリーのようなものから、シンプルな輪ゴム状のものまで、選択肢が豊富に存在します。
それぞれの特徴
超音波タイプの特徴
引用画像：楽天市場「便利・おしゃれ・楽しく暮らせる店 -SHOP ELEVEN-」
超音波タイプの虫よけリングは、その効果範囲が広いのが特徴で、手首に一つ装着するだけで、十分な効果を実感できることが多いです。
ただし、気になるのはその音の大きさです。人間には聞こえにくい周波数で設定されていますが、本当にうるさくないのかという疑念が残ります。
多くの製品の説明やレビューを調査した結果、「音が聞こえる」という意見も見られました。どうやら、音量には個体差があるようです。
とはいえ、無臭であることが明記されているため、匂いに敏感な方でも安心して使用できる点が魅力的ですね。
また、時計機能や体温表示など、便利な機能を搭載した商品も存在しています。
香りタイプの特徴
香りタイプの虫よけリングには、ユーカリやゼラニウムなどの成分が使われており、蚊にとっては不快な香りですが、私たち人間には心地よいアロマとして楽しむことができます。
香りを楽しむことができるのは、香り好きの方にとっては嬉しいポイントですね。
使い切りタイプと、再利用可能なタイプがあり、用途に応じて選ぶことができるのも便利な点です。
とはいえ、効果範囲は比較的狭いようで、製品によっては複数を併用することが前提となっている場合もあります。
ペットへの影響を検証
さて、ペットを飼っている私たちが最も気になるのは、虫よけリングが愛するペットに悪影響を及ぼさないのかという点です。
商品説明には「ペットがいても安心」と書かれていても、飼い主としては心配性ですから、本当に大丈夫なのかという疑念を抱くのは自然なことです。
筆者も不安を感じ、虫よけリングについて徹底的に調査してみました。その結果、近くにいたうさぎが、予想外の反応を示したのです。
そこで得た情報をタイプごとに整理してみます。
超音波タイプの場合
筆者は、超音波タイプの虫よけリングを見たことがなかったため、最初にウェブで体験談を探してみました。
見つけたのは、実際に装着した体験を収めた動画でした。ショートパンツを履いた男性が、蚊が多い場所に行って、その効果を試す様子が映っていました。
異変が起こったのは、動画の中で超音波が最大になった瞬間でした。
寝そべっていた筆者のうさぎが突然起き上がり、耳を大きく広げて警戒態勢に入ったのです。
明らかに「何か危険な音がする！」と訴えている様子でした。
慌てて動画を閉じると、うさぎはすぐに警戒を解き、再びリラックスモードに戻りました。
動画の音でもこの反応ですから、実際の製品の音を聞いたなら、さらに嫌がるでしょう。
超音波タイプの虫よけリングは、ペットにとって（少なくとも筆者のうさぎにとっては）、警戒すべき音であることがわかりました。
香りタイプの場合
香りタイプの虫よけリングについては、筆者が実際に購入して、その安全性を確認しました。
選んだのは、「香Ring（カオリング）」という使い切りの商品です。
引用画像：KINCHO公式ホームページ
カラフルで形が可愛らしいシリコーン製で、お子さんも喜びそうなデザインです。
（筆者撮影）
外袋の中には透明な内袋があり、その中に虫よけリングが納められています。
ドキドキしながら内袋を開けてみると、心地よい香りが漂ってきました。
「……これは柔軟剤の香り？」
まさにその通りで、しかもかなり強い香りです。
筆者はこの香りが苦手なのですが、普段から柔軟剤の香りを楽しんでいる方には、もしかしたら心地よいかもしれません。香りの好みは人それぞれです。
そこで、うさぎの様子を観察してみました。
鼻をいつもより大きく動かして匂いを嗅いでいるものの、寝そべってリラックスしたままでした。「強いけれど、どうでもいい香り」と思っているようです。
しかし、これはあくまで筆者のうさぎに関する話です。
強い香りですから、動物にも好き嫌いがあることを考慮する必要があります。
さらに、香り以上に気になる点も見つかりました。
ペットがこの虫よけリングを口に入れてしまった場合、簡単に飲み込んでしまえるほど、細くて小さいという点です。
もし知らずに落ちた虫よけリングを、うさぎがかじり始めた場合……。
誤飲のリスクに気付いた後は、もう使用を続けることができませんでした。
ペットの飼い主は虫よけリングを買ってはいけない
筆者とうさぎの検証結果から、「ペットの飼い主にとって、虫よけリングは購入を避けるべき商品である」という結論に至りました。
しかし、部屋に蚊がいる！刺されてしまった！かゆい！という問題は依然として未解決のままです。
最終的に、筆者はうさぎが来ない場所で、腕と脚に虫よけスプレーを振りかけ、その後は長袖のTシャツとジーンズを着用し、靴下も履いて部屋に戻ることにしました。
腕や脚を露出しなければ、うさぎが私にスリスリ甘えたとしても、虫よけ成分が付着することはありません。
こうして、安心して一緒に遊ぶことができました。
どうやら、現時点では飼い主の蚊対策としては、これが最も効果的な方法のようです。
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