引っ越しを予定されている方々の中には、カーテンにするか、それともブラインドを選ぶべきかで迷っている方が多いことでしょう。
私自身も新しい住居に引っ越す際には、どちらを選ぶかをじっくりと考える必要がありました。
完全に遮光が可能なカーテンにするのか、あるいは利便性に優れたブラインドを選ぶのかで、迷いが生じるのは自然なことです。
外から見たときの窓の印象も大切ですし、さらに手入れの手間がかかるものはできるだけ避けたいと考えるのが普通です。
最終的には、外から見えずに光を取り入れることができるブラインドを選択することにしました。そして、ニトリや専門店、ネットを利用して、仕様や価格、おすすめの製品を徹底的に調査しました。
調査を進める中で、購入したにもかかわらず取り付けや使用ができないケースやタイプが存在することにも気づくことができました。
そこで今回は、そういった購入してはいけないブラインドについて詳しく解説したいと思います。
ブラインドとは
ブラインドは、主に「目隠し」や「光の抑制」、「調光」の目的を持った製品です。
その材質は、アルミニウム、木材、布地、樹脂などで作られたスラットやルーバー（羽根）によって構成されています。
ラダーと呼ばれるはしごのような紐をポールなどで調整することで、簡単に調光ができるのが特徴です。
また、窓の外からは見えない状態を保ちながら、風を通すことができるのも大きな魅力です。
特に強調したい点は、横型の羽根を「スラット」、縦型の羽根を「ルーバー」と呼ぶことです。
最近では、消臭・抗菌・遮熱といった多機能な製品も多く見受けられます。
ブラインドの種類
バーチカルブラインド（縦型）
縦型のブラインドでは、ルーバーが天井から床まで垂直に設置されています。
このブラインドは、1枚ごとに左右に回転させることによって、風や横からの光の差し込みを調整することが可能です。
カーテンと同じように、左右に分けて開閉できるため、掃き出し窓にも非常に適しています。
メリット
・縦のラインがルーバー（羽根）によって強調されるため、お部屋の空間が広く感じられるのが魅力です。
・横型に比べて、ホコリがたまりにくく、お掃除も簡単です。
・左右に開閉する仕様なので、大きくて出入りの多い窓にもストレスを感じずに対応できます。
・ルーバー（羽根）の角度を調整することで、窓からの光を均一に取り込むことが可能です。
・素材にファブリック（布・織物）を使用しているため、色や模様の選択肢が豊富にあります。
デメリット
・大きめのルーバーが動くことで「パタパタ」と音が発生します。
・カーテンとは異なり、断熱効果は期待できません。
・一般的に価格設定が高めとなっていることが多いです。
ベネチアンブラインド（横型）
よく見かける横型のブラインドでは、スラットが天井に対して水平に設置されています。
このブラインドは、スラットを上下に動かすことで調光が可能です。
昇降コードを使って上に上げることができるので、窓全体から光を取り入れたい場合にはとても適しています。
素材は、代表的なアルミニウムの他にも木材、布、樹脂などがあり、選択肢が非常に豊富です。
メリット
・窓から均等に光を取り入れられるのは、縦型・横型を問わず大きな利点です。
・特にアルミ製のものは、お風呂や水回りの湿気に強く、長持ちすることが特徴です。
デメリット
・風によって「パタパタ」「カシャカシャ」と音がするため、静音性は高くありません。
・強風に揺れてしまうと、壁や窓にぶつかり、傷をつけてしまうリスクがあります。
・埃がたまりやすく、外からの汚れが見えるため、お手入れが面倒な方にはあまりおすすめできません。
・特に小さなお子様がいる家庭では、スラットや紐が引っかかる危険性があるため、注意が必要です。
ウッドブラインド
このブラインドは、縦型・横型にかかわらず、木製のブラインドを指す名称です。
メリット
・木材特有のナチュラルな風合いと温かみがあり、ベッドルームや和室などにも非常に良く馴染みます。
・横型の場合、スラットにある程度の厚みがあるため、「カシャカシャ」という音が出にくいのも利点です。
デメリット
・他の材質に比べると、重さがあるため、引き上げ時の操作性に劣ることがあります。
取り付け・取り外し
新築や引っ越しの際には、専門の業者にお願いすることが一般的な取り付けや取り外しですが、自分で行う場合は十分な注意が必要です。
購入したものが取り付けられない理由の一番は、寸法が合わないことです。
窓枠内に取り付けるのか、窓枠自体を覆うように設置するのかによって、必要な寸法は異なります。
もう一つ考慮すべき点は、不慣れな方が一人で作業を行うのは非常に難しいということです。
引き違い窓であれば、思ったよりも横幅が広いため、取り付ける場所は基本的に高い位置にあります。
この窓をふさぐ作業は、かなり長い製品を扱わなければならないため、誰かに支えてもらわないと金具がゆがんだり、最悪の場合、落下することもあり得ます。
また、高さがあるため、安定しない状態での作業は非常に危険ですので、避けるべきです。
法律で取り付けられないブラインド
高層マンションや多くの人が利用する場所では、取り付けてはいけない種類が存在します。
特に消防法で防炎物品の使用が義務づけられている建物の場合です。
このような場合、アルミや木製のものは問題ありませんが、布製のブラインドには防炎性能が必要となります。
まとめ
最近では、購入した製品が取り付けられない、あるいは使えない事態を避けるために、寸法の取り方や設置方法について各メーカーがネットで詳しく案内していることが増えています。
価格や機能だけに注目して購入すると、失敗するリスクが高くなります。
ブラインドを購入する前には、建物の構造や窓の状況をしっかりと理解することが非常に重要です。
どの選択肢にもデメリットは存在しますので、メリットの比較を行い、現状を把握することで失敗を防ぎましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
毎日使用するブラインドですので、素敵なものを選んでくださいね。
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