昆虫食を買ってはいけない人とは?初心者にオススメの昆虫食についても

近年、多くの人々の注目を集めているのが昆虫食という新たな食文化です。見た目に抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、実際にはどのような味なのか、一度でも試してみたいと考えたことはありませんか?

この昆虫食がなぜ現在、世界的に注目を浴びているのか、その理由は非常に明確です。

国際連合食糧農業機関(FAO)が、昆虫を栄養価の高い貴重なたんぱく質源として推奨しているからです。

昆虫食は、世界的な食糧危機を乗り越える手段の一つとして、一般的なたんぱく質源である鶏肉・豚肉・牛肉・海産物と比較して、より効率的に栄養を摂取できる未来の食品として高く評価されています。

実際、最近では日本国内でも昆虫食の自販機が53ヶ所に設置され、その注目度はますます高まってきています。

そこで今回は、『昆虫食を避けるべき人とは?』『初心者におすすめの昆虫食は?』について詳しくお話ししていきたいと思います。

昆虫食を避けるべき人とは?

昆虫食を避けるべき人について考えてみると、その答えは明確です。

甲殻類アレルギーを持っている方には、昆虫食を強くおすすめすることはできません。

昆虫は生物学的に最も近い仲間として甲殻類のエビやカニが挙げられます。昆虫は節足動物に属し、その体は硬い殻で覆われているため、甲殻類と多くの共通点が存在します。

例えば、ゴキブリの背中とエビの尾は同じ成分で構成されているため、甲殻類アレルギーを持つ方は、昆虫を食べることでアレルギー反応を引き起こす可能性があることを理解しておく必要があるでしょう。

甲殻類アレルギーについて

甲殻類アレルギーが発症した場合、最悪の場合にはアナフィラキシーショックを引き起こす危険性があります。

このアレルギーが発症すると、短時間のうちに全身にアレルギー症状が現れ、皮膚が赤くなったり、蕁麻疹ができたり、さらには呼吸困難や目のかゆみ、唇の腫れなどが見られることもあります。場合によっては、症状が重篤化し、意識を失う可能性もあるため、十分な注意が必要です。

このアレルギー反応の原因とされるのは、『トロポミオシン』というたんぱく質です。これは骨格筋に存在し、筋肉の収縮や弛緩を調節する重要な役割を果たすたんぱく質の一つです。

このトロポミオシンは、昆虫やエビ、カニ、シャコ、イカ、タコ、クモ、ダニなどにも含まれているため、昆虫食と甲殻類の関連性が深いことがわかります。

初心者におすすめな昆虫食は?選び方についても

初心者におすすめの昆虫食やその選び方についてお話しすると、結論としては、スナックタイプが特におすすめです。

昆虫食の選び方において、最も抵抗感が強いのは見た目かもしれません。購入してみても、口に入れることにどうしても抵抗を感じる方には、昆虫の風味を楽しむことができるスナックタイプから試してみることをお勧めします。

その中でも、粉末配合のスナックタイプの昆虫食をいくつかご紹介します。

未来コオロギスナック

これは初めての方でも抵抗なく食べられるスナックです。国産の米を使用しており、サクサクとした食感にコオロギの粉末が混ぜ込まれています。

コオロギおつまみせんべい

コオロギの粉末を使用したおせんべいで、ビールのおつまみにもぴったりな香ばしい一品です。

大豆とコオロギのクッキー

世界的に注目されている『大豆とコオロギのクッキー』は、特有のクセがなく、しっとりとした食感が特徴で、非常に食べやすく、普段不足しがちなたんぱく質をしっかりと補える優れた商品です。

バッタチョコレート

バッタは、東南アジアでは食用や飼育用として非常に貴重な高級食材の一つです。食感も良く、昆虫食の入門には最適なアイテムとなっています。

昆虫食に少し慣れてきたら、次は原形のまま残っている昆虫食を試してみるのも新たな楽しみかもしれません。

昆虫食の危険性は?

昆虫食に関する危険性について触れると、その答えは明確です。

生の状態で昆虫を食べることや、猛毒を持つ昆虫を食べることは非常に危険です。

これは豚肉や牛肉と同様で、昆虫も野生で生息しているため、寄生虫が存在する可能性が高いのです。

一般的に、100度のお湯で加熱することで寄生虫を殺菌することができるのですが、中には加熱しても毒が消えない昆虫も存在します。

【食べてはいけない虫】

・アオカミキリモドキ

・アオバアリガタハネカクシ

・アサギマダラ

・イラガ

・オオゴマダラ

・オオスズメバチ

・カバマダラ

・キョウチクトウスズメ

・ゲンゴロウ

・ゴミムシダマシの成虫

・セアカゴケグモ

・セイヨウミツバチ

・チャドクガ

・ツチハンミョウ

・マメハンミョウ

・ヒアリ

・桜ゴマダラ

これらの昆虫は、もともと毒を持っていたり、毒を含む植物を食べているため、加熱しても毒素が消えない可能性が高く、非常に危険であると言えるでしょう。

【毒を持っていても食べられる昆虫】

・サソリ

タランチュラ

食用として育てられたサソリやタランチュラは、加熱することで毒が消えるため、安心して食べることができるのです。

 

これらのことを考慮に入れ、生のまま昆虫を食べたり、猛毒を持つ昆虫を食べることは非常に危険であるため、安全に加工された、体に害のない食材を選んで食べることを強くお勧めします。

まとめ

昆虫食を避けるべき人とは?

アナフィラキシー症状を引き起こすリスクがあるため、甲殻類アレルギーを持つ方は昆虫食を購入することを控えることをおすすめします。

初心者におすすめの昆虫食は?選び方についても

粉末配合のものやスナックタイプが特におすすめです。

・未来コオロギスナック

・コオロギおつまみせんべい

・大豆とコオロギのクッキー

・バッタチョコレート

などが挙げられます。

昆虫食の危険性は?

昆虫は野生で生きているため、寄生虫が存在することが多く、生の状態で食べることや猛毒を持つ昆虫を食べることは危険です。

毒を持っている、または毒を持つ植物を食べている昆虫は、加熱しても毒素が消えない可能性があるため、安全に加工された、体に害のない商品を選んで食べることを強く推奨します。

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