赤ちゃんが誕生した瞬間から始まるのが、母乳指導のプロセスです。
この際に、搾乳器を使用するかどうかは、母乳の出方やその量に応じて異なります。
もし事前に搾乳器の購入を検討している方や、果たして購入すべきかどうか迷っている方がいれば、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
この記事では、
・搾乳器を購入するべきか、あるいは購入しないべきか
・どのようなタイプの搾乳器が適しているのか
・特におすすめの電動搾乳器について
・搾乳器の利点と欠点
これらのポイントをしっかりと詳しく解説していきますので、ぜひご覧ください。
搾乳器は購入するべき?それとも購入しないべき?
結論から言えば、必ずしも搾乳器を購入する必要はありません。
搾乳器は、母乳を冷凍保存する際や、授乳の前にあらかじめ搾乳しておきたい時、また母乳の出が多くて余分を絞って保存しておく必要がある場合に役立ちます。
出産前に搾乳器の購入を考えている方は、赤ちゃんが生まれてからでも遅くはありません。
オンラインショップでは簡単に購入でき、配送も迅速に行われるため、必要なタイミングで手に入れることができます。
搾乳器を購入しなくても良い理由として、搾乳には時間がかかり、赤ちゃんに直接母乳を飲んでもらうことが最も重要であるためです。
搾乳を行ったとしても、母乳の量は増加しません。実際に母乳を増やすためには、赤ちゃんが吸うことが不可欠です。
ただし、母乳育児を行っている最中に、保育所などに赤ちゃんを預けることが予想される場合や、母乳が過剰に出る際に絞っておく必要がある場合には、搾乳器を持っていることで非常に便利な状況が生まれるでしょう。
母乳がどの程度出るかは、赤ちゃんが生まれてからでないと分からないものです。
産院では、母乳が出始めた後に、夜中に赤ちゃんを預かってもらっている間に搾乳を行い、届けてもらうこともあります。その際に搾乳器を使用して母乳を搾り出すということもあります。
その際、自分が今後搾乳器が必要かどうかや、どのような搾乳器が存在するのか、またどれくらいの時間がかかるのかを実際に使用して考えることが非常に重要です。
産院でも搾乳器を購入できる場合があるため、興味がある方はぜひ直接産院スタッフに問い合わせてみることをお勧めします。
どのような搾乳器が良いのか
搾乳器には、手動タイプと電動タイプの2つの種類があります。
赤ちゃん用品を扱う店舗やオンラインショップでは、搾乳器を手に入れることができます。
産院で借りたり購入したりできる搾乳器は、手動のものが多く見られますが、手動の搾乳器は必要な量まで搾乳するために手が疲れやすいという特徴があります。
産院で手動の搾乳器を借りて試してみるのも、良い選択肢となるでしょう。
電動タイプの搾乳器は、大型のものからコンパクトなサイズまで多様な種類があります。
電動のものは、手動のものに比べてかなり楽に搾乳ができるのが魅力です。
ただし、電動タイプの搾乳器は、価格が高めになることが多い点に注意が必要です。
赤ちゃんのお世話をしながら搾乳したい場合には、電動タイプが迅速かつ楽に使用できるため、時間に追われる育児の中では奮発して購入する価値があるかもしれません。
おすすめの搾乳器
Pigeon(ピジョン) 母乳アシスト搾乳器 手動
こちらは手動タイプの搾乳器です。
Pigeonの哺乳瓶をそのまま取り付けて使用できるのが大きな特長です。
搾乳のポンプ部分は握りやすく設計されており、スムーズに搾乳を行うことができます。

Pigeon(ピジョン) 母乳アシスト搾乳器 電動
こちらも手動のものと同様に、Pigeonの哺乳瓶を直接取り付けて使用することができます。
使用には単三電池2本が必要で、さらにACアダプターを使って充電も可能です。
搾乳の強さを6段階に調整できるため、母乳の出方に応じて適切に使用することができます。

メデラ ハーモニー手動搾乳器
こちらは産院でも使用されている実績がある信頼のある搾乳器です。
シンプルな構造のため、お手入れが非常に簡単です。
搾乳口の形状も改良されており、使いやすさがさらに向上しています。

メデラ ソロ電動搾乳機(シングルポンプ)
こちらは片胸用の電動搾乳機で、操作が非常にシンプルで分かりやすくなっています。
充電式で、コンセントを必要としないため、使い勝手も良好です。
パーツ数は少なく、各パーツが大きめで洗いやすい設計ですが、部品が多すぎるという点は変わりません。

メデラ スイング・マキシ電動搾乳機(ダブルポンプ)
こちらは先ほどのシングルポンプとは異なり、両胸を同時に搾乳することが可能なモデルです。
操作方法はシングルポンプと同じですが、価格はやや高くなる傾向があります。
搾乳機は通常、一時的に使用するものですが、金銭的な面で時短を選ぶかどうかは個々の判断に委ねられます。

搾乳器のメリット・デメリット
これまでの内容をもとに、搾乳器の持つメリットとデメリットを簡潔にまとめてみます。
メリット
・母乳を搾乳しておくことで、お母さん以外の誰かも授乳することができる。
・母乳を冷凍保存することが可能で、長期保存ができる。
・母乳の出量を把握することができるので、育児の計画が立てやすい。
・夜中の授乳に備えて搾乳し、冷蔵保存しておくことができるので、夜間の負担を軽減できる。
・母乳で胸が張った際に、絞っておくことができるため、快適さを維持できる。
デメリット
・手動でも電動でも、搾乳にはかなりの時間がかかることがある。
・電動タイプの場合、消音機能がついていても音が出るため、赤ちゃんを起こしてしまうリスクがある。
・手動の場合、手が疲れてしまうことがあるため、長時間の使用には向かない。
・電動タイプの価格は、やや高めであることが多く、購入に踏み切るかどうか迷うことがある。
・洗浄の手間が増えるため、育児の負担が増す可能性がある。
・搾乳を行うことによって母乳の生産量が増えるわけではないため、注意が必要。
・一時的に使用するものでありながら、コストが高いという点がある。
このように、搾乳器には手動であれ電動であれ、それぞれの良い点と悪い点が存在します。
まとめ
搾乳器が必要かどうかは、実際に育児を始めてからの母乳の出方や日常生活の状況によって変わってきます。
また、手動の搾乳器は比較的手頃な価格で手に入れることができ、産院で購入することも可能です。
一方で、電動搾乳器は手動タイプに比べて手の負担が軽減され、搾乳が早く行えますが、洗うパーツが多かったり、予想以上に音が出ることがあるため、注意が必要です。
さらに、電動搾乳器は決して安価ではなく、購入をためらう方も多いでしょう。
母乳育児を実践し、今後赤ちゃんを預ける予定がある方や、外出時に授乳が難しい場合に搾乳器を使用したい方には特におすすめのアイテムとなります。
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