買ってはいけない100玉そろばん
知育玩具の中でも非常に人気がある100玉そろばんですが、実際にはどのように効果的に利用すれば良いのでしょうか。
「100玉そろばんは知育に対してどのように貢献するのか?」という疑問を抱いている方も多いことと思います。
さらに、さまざまなタイプが存在し、どれを選ぶべきか悩むこともあるでしょう。
そこで、本記事では、
- 100玉そろばんを通じて子どもたちの知能をどのように育てるか
- 購入すべきでない100玉そろばんの特徴
- おすすめの100玉そろばんとその選び方の理由
などの点について詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
100玉そろばんを使えば算数が得意な子に育つ?
100玉そろばんは、算数において重要な数の概念を理解するための優れた知育ツールです。このツールを用いることで、子どもたちは数の量やその概念を自然に学ぶことができるのです。
幼い子どもたちは、1、2、3といった基本的な数字を数えることができるようになりますが、数量が増えるという抽象的な概念や、数的感覚=数字の量(数量)をしっかりと理解することは、決して容易なことではありません。
従来のそろばんは、玉のサイズが小さすぎるため、幼児にとっては扱いが難しいことが多いのです。
そのため、かつてはボールやおはじきを使い、1つずつ数えることで数量を把握していました。
しかし、このような小さなものが散らばると、親としては片付けに手間がかかりますよね。
100玉そろばんは、玉が棒に繋がっている構造のおかげで、バラバラになることがなく、安心して使うことができます。
玉のサイズも子どもにとって適切であり、目に見える形で玉の数が増減する様子を確認できるため、数量を理解するための教材として非常に理想的です。
100玉そろばんを買うタイミングは?
100玉そろばんを購入する際の理想的なタイミングは、1歳頃であると考えられます。
1歳になると、子どもは小さな物を指でつまむことができるようになり、
そろばんの玉を1つずつ指でつまんで横に移動させる動作は、脳の発達に非常に良い影響を与えます。
100玉そろばんはどうやって使う?いつまで使えるの?
100玉そろばんは、指を使って玉を1つずつ弾いて動かすことで、数量を理解するためのサポートを行います。
1歳から小学校中学年まで幅広い年齢層で活用できる優れた教材です。
1歳:玉を指でつまむことで脳が活性化されます。
2〜6歳:数字を数えながら玉を弾くことで、数量の理解が進みます。
6〜7歳:足し算や引き算を目で見て数量をイメージしながら問題を解くことができるようになります。
7〜9歳:掛け算の学習を支援する役割を果たします。
いつから始めても問題はありません。
小学校に上がり、算数が苦手だと感じた後に慌てて親が購入することもあるでしょう。
しかし、早期に100玉そろばんを使用していると、数量の理解が早まるため、幼児期に本格的なそろばんに移行するお子さんも多く見受けられます。
100玉そろばんの種類は?
100玉そろばんには、国内製のものだけでなく、海外製のものも含めて多様な種類が存在します。
ここでは、代表的なそろばんの特徴をまとめてみました。
商品 | くもんの玉そろばん120 | 七田式百玉そろばん | メリッサ&ダグ(Melissa&Doug) | 学研の遊びながらよくわかる 木製100だまそろばん | トモエそろばん100玉そろばん【算盤】 |
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玉の数 | 120 | 100 | 100 | 100 | 100 |
玉の色 | 5玉ごとに違う | 1列同じ色 | 1列同じ色 | 5玉ごとに違う | 5玉ごとに違う |
このように、玉の数や色においても多様な100玉そろばんが存在することがわかります。
買ってはいけない100玉そろばんとは?
数多くの種類が存在する100玉そろばんの中で、購入を控えるべきものについてお話しします。以下の3つの特徴を持つ製品は、ぜひ避けるようにしましょう。
1列の玉の色が統一されているそろばん
玉の色がすべて同じ100玉そろばんは避けるべきです。
算数では、0、5、10など5個単位で数字を認識することで、解くスピードが向上する傾向があります。
5個ごとに色が異なる玉に慣れさせることで、視覚的に5区切りでの認識ができるようになっていくのです。
1列ごとに異なる色の方が見た目が可愛らしいですが、そのデザインに惑わされないようにしましょう。
玉の大きさが大きいそろばん
玉が大きすぎる100玉そろばんは購入を避けるようにしましょう。
玉が小さい方が、指でつまむことで脳の活性化が促進され、より細かな作業を迅速に行うことができるようになります。
100玉しかないそろばん
100玉しかないそろばんはおすすめできません。
その理由は、掛け算を10の段までしか数えることができないからです。
皆さんは、インド人が世界的に数学能力が高いことをご存じでしょうか?
インドでは、8歳までに掛け算を20の段まで暗記するカリキュラムが存在し、これが要因とされています。
つまり、掛け算をどの段まで覚えているかが非常に重要なのです。
実は、掛け算を9の段までしか覚えないのは日本特有の文化だとされています。
ヨーロッパ諸国では掛け算を12の段まで覚えることが一般的とされています。
掛け算を12の段まで暗記できると、算数や数学の問題を解くスピードが、9の段までしか覚えていない人と比較して格段に早くなります。
120玉のそろばんが存在する中で、わざわざ100玉のそろばんを選ぶのは非常にもったいないと思いませんか?
おすすめの100玉そろばんは?
100玉そろばんを購入する場合、くもんの玉そろばん120を強く推奨いたします。

くもんの玉そろばん120は、以下の3つの素晴らしい特徴を兼ね備えた優れたそろばんです。
- 120玉構成であること
- 5玉ごとに色が異なるデザイン
- 玉のサイズが小さめに設計されていること
さらに、学習用のシートが2枚付属し、仕切りもついているため、さまざまな学び方が可能です。
- 数字を読みながら数える練習ができる
- 数字の数え方を覚えるためのサポートが可能(1本、2頭、3個など)
- 仕切りを使うことで2人で同時に使用できる

まとめ
いかがだったでしょうか?
本記事では、100玉そろばんについて以下の情報をお伝えしました。
- 100玉そろばんは、算数を学ぶ上で必要不可欠な数量を理解するための知育教材であること
- 数字を数えながら玉を動かすことで、足し算や引き算を解くためのサポートができること
- 100玉、同色の大きな玉で構成されたそろばんは購入を避けるべきであること
- 120玉構成で、5玉ごとに色が異なるそろばんが最もおすすめであること
100玉そろばんの購入を検討されている方にとって、この記事が少しでもお役に立てることを願っております。
最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
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