
日本酒の中には「幻の日本酒」と呼ばれる特別な銘柄がいくつか存在します。
あなたはその「幻の日本酒」をご存知ですか?
一度は味わってみたいと思い、インターネットで調べてみると、転売された高価な銘酒が数多く見つかります。
これらの日本酒は、多くの場合、定価の数倍という高額で販売されています。
さらに、価格が高いだけでなく、ネット購入を避けるべき理由もいくつか存在しているため、十分な注意が必要です。
そこで、今回はぜひとも一度は味わってみたい幻の日本酒について、詳しくご紹介させていただきます。
この記事は次のような方々に特におすすめです。
・様々な地酒を楽しみたいと思っている方
・幻の日本酒を一度味わってみたいと考えている方
最近では、店頭で見かけることが稀になってきた日本酒が増えてきています。
今が手に入れるチャンスかもしれませんね。
幻の日本酒は、正規特約店での購入が強く推奨されています。
それでは、最後までリラックスしてお楽しみください。
幻の日本酒7選

幻の日本酒には数多くの銘柄がありますが、特に有名なものを7つ厳選してご紹介いたします。
それぞれが高い評価を受けており、入手が非常に難しい超レアな日本酒となっています。
- 百光 BYAKKO(びゃっこう)|楯の川酒造・SAKE100(山形県)
- 十四代(じゅうよんだい)|高木酒造(山形県)
- 飛露喜(ひろき)|廣木酒造本店(福島県)
- 新政(あらまさ)|新政酒造(秋田県)
- 花陽浴(はなあび)|南陽醸造(埼玉県)
- 而今(じこん)|木屋正酒造(三重県)
- 黒龍(こくりゅう)|石田屋(福井県)
メディアで「首相が海外の大統領にプレゼントした」とか「一度は飲んでみたいお酒」と報じられると、その日本酒である獺祭(だっさい)は瞬く間に需要が高まり、品薄状態に陥りました。
一部の業者が定価の数倍の価格で販売したことも影響し、幻の日本酒としての名声を築くこととなったのです。
それでは、各銘柄を一つ一つ詳しく見ていきましょう。
百光 BYAKKO(びゃっこう)|楯の川酒造・SAKE100(山形県)

百光は、販売本数がわずか500本に限定されているにもかかわらず、なんと2万件以上の購入希望が寄せられる入手困難な日本酒となっています。
元々高額な日本酒であり、楽天などで見つかる商品は定価の約1.5倍という価格で販売されています。
世界的なワイン品評会や歴史ある日本酒の品評会で、数々の賞を受賞している非常に評価の高いお酒です。
また、ボトルデザインもシャンパンのようにお洒落で、多くの人々に人気を集めています。
【受賞歴】
IWCのSAKE部門においてゴールドメダルを受賞
世界のトップソムリエと飲食メディアの100名による審査でプラチナ賞を受賞
全米日本酒歓評会で金賞を受賞
・百光 BYAKKO ¥27,500
・百光 別誂 | BYAKKO BESPOKE7 ¥27,500
・天雨 | TEN’U ¥27,500
・深星 | SHINSEI ¥35,200
・白奏 | HAKUSO ¥30,800
・思凛 | SHIRIN ¥41,800
・天彩 | AMAIRO ¥15,400
・現外 | GENGAI ¥198,000(沢の鶴株式会社 兵庫県)
十四代(じゅうよんだい)|高木酒造(山形県)

十四代は、近代の「芳醇甘口」を象徴する日本酒であり、幻の日本酒の中でも特に人気を誇ります。
蔵元である高木酒造は、400年以上の歴史を持つ老舗中の老舗で、その伝統技術が生かされています。
ネット上では、1升瓶が2475円で販売される十四代が、転売される際にはなんと3万円から5万円という高額になってしまうこともあります。
転売価格が一時はなんと16倍にも達するほどの人気を誇るお酒です。
特に十四代龍泉は定価15,481円が、転売価格として50万円で取引されるなど、驚くべき高額となっています。
日本酒の転売には品質に関する保証が存在しないため、蔵元側も「転売は避けてほしい」と警告を発しています。

・本丸2,475円
・中取り純米3,137円
・純米吟醸 愛山5,502円
・純米吟醸 山田錦4,340円
・純米大吟醸 酒未来9,762円
・白雲去来720ml 13,266円
・龍泉720ml 15,481円
飛露喜(ひろき)|廣木酒造本店(福島県)

飛露喜は、トレンドに左右されることなく人気を集め続けている幻の日本酒です。
特に特別純米は、究極のバランスを持ち、日本酒の専門家たちもこの味を基準に他の日本酒と比較することが非常に多いほど評価が高いお酒です。
甘みや旨み、香りが際立っており、フルーティさとしっかりとした旨味の見事なバランスが取れた逸品です。

・特別純米 2,860円
・特別純米 無渡過生原酒 2,750円
・純米吟醸 3,607円
・純米大吟醸720ml 2,980円
新政(あらまさ)|新政酒造(秋田県)
新政は、モダン酒のカリスマと称される存在で、その名声は広がっています。
お洒落なボトルデザインも多くの人々に愛される理由の一つとなっています!
新政の唯一の定番生酒である「No.6(ナンバーシックス)」は、6号酵母の魅力をダイレクトに表現することを目指して醸造されています。
品質を保つため、全て4合瓶での販売が行われており、特に扱いに細心の注意が払われています。
「No.6」は、鮮度の高い生酒を一年中お届けするために、蔵内でのマイナス5度以下の貯蔵管理体制を整え、厳選された銘酒専門店のみで販売されています。
このため、新政のネット販売商品はほとんどが転売商品となってしまっているのです。

・NO.6 R type 1,528円
・NO.6 S type 2,200円
・ラピス 1,894円
・ニルガメ 1,894円
・天蛙 2,110円
花陽浴(はなあび)|南陽醸造(埼玉県)

花陽浴は、華やかな甘口の中でも特に華やかさが際立つ幻の日本酒です。
この銘柄から日本酒に夢中になる人が多いとも言われているほど、その人気は高まっています。
圧倒的なフルーティーさと飲みやすさから、日本酒初心者にも非常におすすめの逸品です。
蔵元とその姉夫婦の3人が手作りにこだわった吟醸酒で、丁寧に造られています。
パイナップルのような芳醇な香りと上品な甘み、さらに酸味のバランスも素晴らしく、ジューシーな逸品となっています。

・純米大吟醸 八反綿 おりがらみ 4,000円
・純米大吟醸 さけ武蔵 3,800円
・純米吟醸 山田錦 3,700円
・純米吟醸 3,100円
而今(じこん)|木屋正酒造(三重県)

而今は、地元でもなかなか手に入らない三重県の幻の日本酒です。
「而今」という言葉は、「今この瞬間を大切に生きる」という意味があり、非常に素敵な響きを持っています。
クリアでフルーティな飲み口と、洗練された甘さ、爽やかな酸味が見事に調和しており、ワイン感覚で楽しむこともできる逸品です。
特約店が少ないお酒ですが、定価で手に入れる機会があれば、ぜひとも購入をお勧めします。

・特別純米 3,080円
・八反綿火入れ 3,520円
・山田錦無渡過生 3,960円
・而今特上雄町 55,000円
黒龍(こくりゅう)|石田屋(福井県)

黒龍の最高級酒は、皇后陛下からも称賛される名酒中の名酒です。
90年代に日本酒ブームを引き起こした漫画『夏子の酒』に登場する「美泉」という日本酒のモデルとしても知られています。
フルーティーな香りを持ち、純米吟醸らしいスッキリとした飲み口の中に、芳醇で辛口の味わいが楽しめる逸品です。
・黒龍 石田屋 純米大吟醸720ml 13,200円
・黒龍 ⼆左衛⾨ 純⽶⼤吟醸720ml 13,200円
・黒龍 ⽕いら寿 純⽶⼤吟醸 ⽣酒720ml 6,600円
・黒龍 しずく ⼤吟醸720ml 6,600円
・九頭⿓ ⼤吟醸720ml 2,750円
・九頭龍 純米720ml 1,375円
・九頭⿓ 逸品720ml 990円
「幻の日本酒」と言われる理由

出荷量が限られている場合、メディアで取り上げられるなどして注目が高まると、瞬く間に入手困難なお酒となってしまいます。
また、地元限定で販売されている日本酒も多く、そういったものは特に「幻の酒」として知られています。
・一般的には流通していない
・地元での販売のみ
・生産が終了しているため商品が存在しない
・ナンバリングが行われている
・長期熟成が必要な日本酒
・品評会で数々の賞を受賞している
・メディアでの紹介回数が多い
ネットで買ってはいけない理由

・転売品は管理状態が悪いことが多い
・日本酒転売には品質の保証が存在しない
・お酒の扱いに詳しくない転売ヤーが多い
・儲けのために行っているだけの人がほとんど
まとめ

今回は、ネットで購入してはいけない幻の日本酒とその理由について詳しく解説しました。
手に入りにくいと言われると、やはり飲んでみたくなるものですよね!
すぐに手に入るアマゾンや楽天でも、定価の数倍の価格で取引されているのが現実です。
保存状態が悪い可能性も考慮に入れ、購入は避けた方が賢明です。
・転売品は管理状態が悪いことが多い
・日本酒転売には品質の保証がない
・お酒の取り扱いに詳しくない転売ヤーが多い
・儲けのために行っているだけの人がほとんど
コメント