応募してはいけない求人ワード|元求人広告営業マンが徹底解説!

当記事では、求人情報をチェックする際に注目すべき言葉について、詳細に解説していきます。

新しい職を探し始めると、多くの方が求人広告を利用するのが一般的だと思います。しかしながら、求人広告サイトを閲覧する中で、「本当にこれほど良いことが書かれているのだろうか?」と疑念を感じることも多々あるでしょう。

私自身も過去に求人広告の営業に従事していた経験があり、その中で数多くの企業の案件に携わってきました。その際に強く感じたことは、「嘘ではないが、表現が誇張されている」場合や「求める人材のイメージは明確でも、その表現があいまいになっている」求人広告が非常に多いということです。

そこで今回は、特に多くの求人広告で目にすることができる求人ワードに焦点を当て、こうした表現が使われている場合に注意が必要な求人ワードについて詳しく解説していきたいと思います。

ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。

当記事はこんな方におすすめです!
  • 応募したい求人があるものの、自分に合っているか不安な方
  • 自身の年齢や経験が本当に求められている企業かを見極めたい方
  • 絶対にブラック企業には就職したくない方

求人広告には書けない表現が存在する

実は、求人広告を作成する際には、さまざまな禁止事項が存在しています。「労働基準法」「男女雇用機会均等法」「職業安定法」といった法律を遵守する必要があるため、求人を行う企業にとっては、実際に伝えたい内容があったとしても、書けない表現や言いたくても言えない内容がたくさんあるのです。

では、そのような厳しい制約の中で、企業はどのように自社が求める人材を募集しているのでしょうか。今後は、禁止されている表現を避けながら自社が求めている人材像をできる限り具体的に描くために、よく使用される表記について解説していきます。

注意が必要な求人ワード3選

実際の求人広告で頻繁に見かける求人ワードを3つ選び、その表現が持つ真の意味や背景について詳しく解説していきます。

これを理解することで、その企業がどのような人材を求めているのか、またそれがあなたに合っているかを把握できるようになります。

〇〇活躍中!

「20代男性が活躍中!」「30代前半の女性が活躍中!」「主婦(夫)活躍中!」といった表現は非常に多く見かけますが、実際にはこれらの表現も、本来は「20代の男性募集中!」「30代前半の女性募集中!」と明示したいケースが多いのです。 ただし、性別や年齢を限定して募集することは法律によって禁止されているため、「〇〇活躍中!」という形であくまで「私たちの会社はこういった環境です」と、表現をぼかして掲載しているのです。

このような表現を目にした場合、多くの場合、「〇〇活躍中!」の「〇〇」が、その企業が本当に求めている人材であると考えられます。もし仮に、あなたがその〇〇に該当するのであれば、採用される可能性は高まりますが、該当しない場合は応募しても面接まで進むことが難しいかもしれません。

〇〇候補募集中!

「幹部候補募集中!」「経営者候補募集中!」といった表現も非常に頻繁に見受けられます。私が求人広告の営業担当として多くの企業と広告制作を行ってきた経験から言うと、このような表記が使われる場合、基本的に「若くてやる気のある人」を採用したいという意図が多いと感じています。

この表現を用いることで、「たくさんお金を稼ぎたい!」「いつかは社長になりたい!」という志を持った人材を募集しているわけです。もちろん、これは嘘ではなく、実際に未経験から幹部に昇進した方も存在しています。

しかしながら、こういった表現を用いる企業は、しばしば求人を常に行っていることが多いのです。つまり、定着する人がいない(=離職している)ことを示唆しているのです。その裏には、仕事が非常にハードであるという現実が潜んでいます。

したがって、このような表記の企業に応募する際には、しっかりとした覚悟を持って臨むことが重要です。

「アットホームな職場です」など、主観的な表現

「風通しの良い職場です」「社長とは友達のようにフランクな関係です」といった表現で職場の雰囲気や働いている人々の関係性をアピールする企業も多く存在します。しかし、この点について考えてみてほしいのは、それは一体誰の視点からの見方なのか?ということです。

これはあくまで、既に働いている人たち(場合によっては求人担当者だけ)の主観的な意見です。たとえば、「入社3年以内の離職率は〇%です」といった客観的なデータであれば納得がいきますが、こういった主観的な表現は実際に働いてみないと本当のところはわからないのです。

入社後に「思っていたのと違った」と言って早々に辞めてしまう人も多く見かけてきました。そのため、主観的な表現を見つけた場合は、安易に信じずに、自らの目でしっかりと確かめることを強くおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか?

本記事では、応募を避けるべき求人ワードをテーマに、一般的に見られる求人ワードを厳選し、その表現の背後にある“背景”や“真の意味”について詳しく解説しました。

求人広告には多くの規制があり、企業が伝えたくても伝えられない表現が存在します。そのため、企業は表現を曖昧にして広告を掲載することが多くなっています。

「〇〇活躍中!」が具体的に何を意味しているのか、「〇〇候補募集中!」は何を求めているのかをしっかりと理解し、自分に適した求人を見つけることが大切です。

素晴らしい職を見つけることを心から応援しています。

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