家族みんなで使える多機能ホットプレートの実力を検証する:コイズミ KSG-1201/H の実用レビュー
キッチンの新定番として注目を集めるコイズミのセパレートグリラー、左右でそれぞれ温度調節が可能な設計が大きな魅力です。サイズは幅40.5cm、奥行26cm、高さ14.5cmとコンパクトながら、家族分の食事を同時進行で調理できる余裕を持っています。重さは約2.8kgで、出しっぱなしにしておいても場所を取りにくい点も◎です。選べる鍋とプレートは3種類あり、仕切り深なべ、平プレート、たこ焼きプレートを組み合わせて使える柔軟性があります。表面はフッ素コーティング加工が施されており、油はねや焦げつきがつきにくく、調理後の清掃もサッと済ませられます。
使い勝手の面では、まず温度調節の幅が広い点が大きな利点です。約60℃から約250℃まで細かく刻めるため、煮込み料理から焼き物、瞬間の焼き色づけまで一台で対応できます。特に温度調節の見える化は、初心者にも優しく、家族での料理時にも役立つでしょう。鍋とプレートを組み合わせる自由度も高く、仕切り深なべを使えばスープと炒め物を同時進行で作れるのが嬉しいポイントです。
また、調理パーツの組み合わせが自由な点も魅力的。3種の表面はすべてフッ素コーティング加工が施され、焦げ付きにくい設計です。深なべのような鍋形状は、煮物やおでんなどの汁物にも適しており、平プレートは野菜の焼き物や肉のソテー、たこ焼きプレートはお子さんのおやつ作りにも活躍します。調理後の片付けは、コーティングのおかげで油分が落ちやすく、布巾一枚で拭き取るだけで十分なケースが多いでしょう。
ただし、完璧な製品ではなく、いくつか気になる点も存在します。まず、左右の温度を独立して変えられる一方で、デュアルモードの安定性は使い方次第です。長時間連続使用時には、両側の発熱バランスによっては一方が過熱気味になるケースもあり得ます。次に、キッチンの水回りが狭い場合は設置スペースをきちんと確保する必要があり、作業台の広さが問われます。最後に、鍋とプレートの交換時には取扱説明書を読み、正しい交換方法を守ることが大切です。
総じて、このセパレートグリラーは、日常の食卓を多彩に彩る実力派です。家族が集まる場面での活躍はもちろん、友人を招いてのホームパーティでも活躍が期待できます。掃除の手間を最小限に抑えつつ、多様な料理を同時進行できる利便性は、忙しい家庭の強い味方になるでしょう。取り回しや組み合わせの自由度を楽しみたい人には、特におすすめしたい一台です。
総評として、コイズミのこの機種は、調理の幅を広げたい家庭に最適な一台です。多彩な付属プレートと独立温度設定が、普段の夕食だけでなく休日の特別メニューにも柔軟に対応します。難点として挙げられる点はあるものの、適切に使いこなせば日常のキッチン作業を効率化し、家族の食卓を豊かにしてくれる力強い相棒になるでしょう。




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