
【知らなきゃ損する】買ってはいけない土地
マイホームを購入することを考えている方にとって、土地選びは、
最初の重要なステップとなります。
どの町に、どのような土地で、どのような家を建てたいのか?
立地や日当たり、広さなど、多様な要素が絡み合い、
思い描く夢やイメージが広がる中で、さまざまな条件を比較しながら土地を探すことが一般的だと思います。
・もし、あなたが条件に合う空き地を見つけた場合
・または、これから土地を探す予定の方にも
これを理解した上で土地を探すことで、マイホーム購入費用を抑えることができる可能性があるのです。
この記事では、その条件と理由について詳しく解説しています。
特に、田舎暮らしをお考えの方には特に読んでいただきたい内容となっています。
その土地、水道は引き込まれていますか?
水道関連の業界に身を置いていた筆者は、土地選びの際には、ぜひこの点を確認することをお勧めしたいと思います。
水道が引き込まれているかどうかによって、建物の引き渡し時期が大きく変わる可能性があるため、
早く入居したいと考えている方には特に重要なポイントです。
筆者自身、水道会社で多くの新築住宅に関わる中で、
「ああ、この家の人、〇〇を知っていれば、もっと安く早く引っ越しできたのに…」
と思った経験が何度もありました。
その〇〇については、後ほど詳しくお話しします。
まずは情報を調べてみましょう
各地域の水道局を訪れるか、
その土地を所有する不動産会社に問い合わせることで、必要な情報をスムーズに得ることができます。
とおっしゃる方もいるかもしれません。
でも、その場でブラウザを戻すのは少し待ってください。
次の項目を読んでからでも遅くはありません。
「水道が入っている」の定義には2つのパターンがある
「水道が入っている」と聞いた時、多くの人が思い描くのは、
おそらく
家の前まで水道管(業界用語では水道本管と呼びます)が敷設されている
という状態ではないでしょうか。
この定義は一つの正しい解釈です。
しかし、筆者が水道業界で働いていた際には、
「水道が入っている」という表現は使用しませんでした。
なぜなら、仮に上司に「この土地を調査したところ、水道が入っていました」と報告しても、
その意味が正確に通じないからです。
おそらく上司は「入っているとは、どの意味で?」と質問してくるでしょう。
定義1:水道本管が布設されている状態
これは前述の通り、家の前の道路下に水道本管が敷設されていることを指します。
定義2:引き込み管が布設されている状態
宅地造成が行われ、水道本管から分岐した水道管が土地の敷地内まで引き込まれている状態を指します。
通常、土地の整地に加え、道路の新設や建築敷地の区画割りを行い、
上下水道や電気、電話、ガス関連施設といった社会基盤施設を完備する必要があります。
出典元:Wikipedia
このように、2つのパターンがあります。
それぞれのパターンによって工事費用が大きく異なることを理解しておきましょう。
引き込み管が入っている土地が狙い目です
水道本管はあるが引き込み管が入っていない場合
水道本管から宅地内への分水工事が必要となります。
この工事にかかる費用は、実は高額となることが多いです。
水道本管から宅地までの距離やその他の条件によって、さらに費用が増加する場合もあります。
そして、その費用は多くの場合、顧客の負担となるため、
実際に土地を購入することを諦めて、別の土地を探す方も少なくありません。
水道本管そのものが敷設されていない場合、
ほとんどのケースでは水道本管は市町村の予算で布設されますが、
筆者が住んでいる地域では、
「△△さんが土地を購入するので、水道本管を入れてください」とリクエストしても、
「将来的に周辺に住宅が建設される可能性があるか」などの観点から、
布設するかどうかが決まります。
必ずしも水道本管が設置されるとは限らないのです。
場合によっては、遠く離れた水道本管から、
あなたの負担で分水工事を行わなければならない可能性も考えられます。
また、市の予算で本管の設置が決定した場合でも、
実際に道路に水道本管を設置する工事は数ヶ月先のことになることが通常です。
たとえ家が完成しても、水道のない家には住むことができないため、
あなたの引っ越しも、その分遅れてしまうことになります。
マイホーム購入においては、
・早く引っ越せること
・費用を抑えること
を重視している方にとって、これらの条件次第では「買ってはいけない土地」となる可能性が高いのです。
お得な土地を見つけるチャンス!
もし、あなたがこれらの条件から購入を諦めかけているのであれば、
周囲の土地についても少し調査してみてください。
あなたが検討していたA社所有の土地(引き込み管なし)に対して、
道路を挟んだ反対側にあるB社所有の土地は、
宅地造成工事が行われて引き込み管のある土地かもしれません。
A社は競合であるB社の土地を推薦することは少ないでしょうから、
もしあなたがちょっとした調査でそれを見つけられたなら、非常にお得な情報となります。
まとめ
このように、引き込み管がある土地を探すことは、
より価格を抑えるための一つの方法であるということがご理解いただけたのではないでしょうか。
本記事の前半で記述した
「ああ、この家の人、〇〇を知っていれば、もっと安く早く引っ越しできたのに…」
の〇〇に入る言葉は、
「ああ、この家の人、すぐそばのあの土地だったら、もっと安く早く引っ越しできたのに…」
というものでした。
あなたの土地探しにおいて、良い選択ができる参考になれば幸いです。
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