買ってはいけない新築建売 新築一戸建てを買った私

人生において最も大きな買い物とは何でしょうか。

あなたが思い浮かべる、人生における最も大きな買い物は一体何でしょうか。
それはもしかすると、車の購入でしょうか?あるいは家電製品のことかもしれません。また、他に思い当たるものがあるかもしれませんね。

多くの方がまず最初に頭に浮かぶのは「家」ではないかと思います。

「家」と一口に言っても、その選択肢は実に多岐にわたります。例えば、注文住宅を建てること、新築の建売物件の購入、中古住宅の取得、賃貸住宅での生活、さらにはマンションの購入など、選ぶべき選択肢は様々です。
私自身も夫と何度も議論を交わし、時には意見が対立したこともありましたが、最終的には新築の建売住宅を購入することに決めました。
その際に、新築建売に関してハウスメーカーや先輩購入者から得た知識、そして自ら学んだことをここでまとめてみたいと思います。

これからマイホームという非常に大きな買い物を考えている方々に向けて、特に注意が必要な「買ってはいけない新築建売」についてお伝えしたいと思います。

買ってはいけない新築建売とは何か

⒈周辺環境の確認が不十分・説明がない

新築建売住宅は、土地と建物がセットになって販売されているため、価格も比較的手頃に設定されています。
そのため、注文住宅のように細部まで選ぶ余地がないという現実があります。
「住みたいエリアだった」「建物のデザインが魅力的だった」といった理由で新築建売を選ぶ方が多いのも事実です。
しかし、周辺環境についてはどうでしょうか?
その地域が災害エリアでないか、また騒音や治安についても十分に注意が必要です。
一度購入してしまった後は、その場所で生活を続けなければならないのです。
例えば、浸水のリスクがある地域であれば、契約時にそのリスクについて詳しく説明を受ける義務があります。
もしハウスメーカーがその説明を怠る場合、その新築建売の購入は避けるべきです。
購入後に雨が降るたびに浸水被害に悩まされることになるかもしれませんので、事前にハザードマップを確認することを強くお勧めします。

2.コスト削減が過ぎた新築建売

新築建売は、注文住宅とは異なり、施工中の様子を確認することができません。
完成した建物を購入するため、施工中にどのような工事が行われているかを知ることはできないのです。
その結果、実際に住み始めてから、「床下から水漏れが発生した」「柱が腐食している」といったトラブルが報告されています。

私たち夫婦が新築建売を購入する際には、さまざまなハウスメーカーのお話を伺う機会がありました。
どのハウスメーカーも共通して「安すぎる建売は避けた方が良い」と言っていました。
安すぎる建売は、コスト削減が過度に行われた結果だということです。

では、具体的にコスト削減が行われている部分についてお話ししましょう。主に材質に関するコストカットが挙げられます。
特に、断熱材の削減は住環境に大きな影響を与えることが多いのです。

断熱材は、家の中で非常に重要な役割を果たしており、質の悪いものを使用すると、夏場は湿気がこもって蒸し暑く、冬場は室内が温まりにくく寒い、住みにくい家になってしまいます。
実際に、断熱材のコスト削減を強調するハウスメーカーも存在しますが、他社からは断熱材の質を削減することは避けるべきだとのアドバイスを受けたため、購入を見送ることにしました。

また、人件費のカットも問題視されています。
職人の技術のばらつきが目立つようになり、現場監督が定期的に巡回しないため、施工の進捗状況を把握したり、不具合を指摘することが難しくなっています。

このようなハウスメーカーは、「安さ」や「ローコスト」を強調することが多いため、価格が安いからといって即決するのは危険だと言えます。

3.価格ばかりに目が行ってしまう

注文住宅は建売に比べて高額になることが多く、大手メーカーの建売も高品質であると考える人が多いでしょう。
そのため、ローコスト住宅を選ぶしかないと感じる方もいるかもしれません。

私たち夫婦も、実際に予算に制約がある中でハウスメーカー選びやエリア選びに悩んでいました。
第一希望のエリアで物件を探すと予算を超えてしまい、大手メーカーでも予算オーバーになってしまうことが多く、非常に迷った時期がありました。
そのため、住みたいエリアの範囲を広げ、ハウスメーカーの質を低コストではなく、中間の品質を持つメーカーに絞り込むことにしました。

もちろん、ローコスト住宅がすべて悪いわけではありません。
ただし、価格だけを重視していると、必要な設備が欠けていたり、オプションが多すぎて契約時や購入後に追加費用が発生する可能性が高くなります。

安さに惹かれて購入した結果、追加費用がかさみ、最終的には大手メーカーと同じくらいの価格になってしまうことも少なくありません。

先輩方の話を伺うと、「台風や強風に備えて窓にシャッターをオプションで付けた」「バルコニーに洗濯物を干したくても屋根がないから自分たちで後付けした」といった、生活にとって欠かせない部分がオプションになっていることが多いようです。

契約を結んでしまうと、ハウスメーカー側に特別な事情がない限り、契約を取り消すことにはリスクが伴います。
そのため、契約前に自分たちの生活に必要なものをしっかりと書き出しておくと良いでしょう。

さらに、担当営業マンには丁寧に質問をすることが重要です。
もし担当営業マンが話をはぐらかしたり、オプションに関する説明が不足している場合は、その新築建売の購入は避けるべきでしょう。

4.質の低い担当営業マン

新築建売を購入した後、それがすべてではありません。
家は消耗品のようなもので、年月が経つにつれて老朽化が進行します。
そのため、アフターサービスがとても重要なのです。

構造部分や雨水の浸水防止に関する瑕疵担保責任は10年間義務付けられており、万が一ハウスメーカーが倒産した場合でも、他の建築会社に修理や補修を依頼できる保険となっています。
また、地盤保証も10年間の保証がつくことが多いので、担当営業マンに確認しておくことをお勧めします。

さらに、ハウスメーカー独自のアフターサービスを提供している場合もありますが、詳細をしっかりと説明してくれるハウスメーカーは信頼性が高いです。
中には、短期間の保証について、こちらから尋ねない限り「2年間」とは伝えない担当営業マンも存在するのが現実です。

2年間の保証が終了すると、最終的には有料保証となり、オプション契約に移行することになります。
こうした不親切なハウスメーカーや担当営業マンからは購入を避けるべきです。
後悔するのは自分自身に他ならないからです。

ハウスメーカーの質、家そのものの質、職人の技術、最終的には担当営業マンの質がすべてにおいて重要です。
経験豊富で、あなたの立場になって親身に考えてくれる営業マンは必ず存在します。

まとめ

1.周辺環境の確認が不十分・説明がない
立地条件や災害エリアの確認は非常に重要です。
説明が不十分なハウスメーカーからは購入を避けるべきです。

2.コスト削減が過ぎた新築建売
流行のローコスト住宅については、どのようにコスト削減が行われているのかを確認し、必要に応じてホームインスペクションを依頼するまでは、安易に購入を決めるべきではありません。

3.価格ばかりに目が行ってしまう
ローコストの価格を重視しすぎて、自分たちに必要な設備を十分に把握していない場合、いくら価格が抑えられているローコスト住宅でも購入は避けるべきです。

4.質の低い担当営業マン
何度も強調したいのが、担当営業マンの質です。
すべての要素において、担当営業マンの経験や親切さ、熱意が重要なポイントになります。
質の悪い担当営業マンからは購入を避けるべきです。

以上が、買ってはいけない新築建売の特徴です。
これから夢のマイホームを検討しているあなたにとって、少しでも役立つ情報となれば幸いです。
最後までお読みいただき、心から感謝申し上げます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました