あなたはハンドスピナーというおもちゃをご存知でしょうか？数年前には非常に人気を博したおもちゃで、今でもその楽しさを味わっている方がいるかもしれません。
しかし、このハンドスピナーには意外な危険性が潜んでいることをご存じでしょうか？
回して遊ぶことで、楽しい時間を過ごすことができるハンドスピナーですが、時には予期しない危険や悪影響を引き起こすことがあります。そこで、今回はその点について詳しく解説していきたいと思います。
ハンドスピナーとは？
まず、ハンドスピナーについて知らない方のために、簡単に説明させていただきます。
ハンドスピナーは、中心部を指でつまんで周りの羽根を回転させて楽しむおもちゃです。このおもちゃは、重症筋無力症という病気を抱えているアメリカの方が発明したもので、体力に自信がない方でも無理なく楽しむことができるように設計されています。
重症筋無力症とは、簡単に説明すると、筋肉がすぐに疲れて力が入らなくなる自己免疫疾患の一種です。このため、ハンドスピナーは体力に不安のある方々にとって、遊びの選択肢として非常に魅力的な存在となっているのです。
どうやって遊ぶの？
ハンドスピナーの遊び方は非常にシンプルで、指で中心部をつまんで周りの羽根を回すだけです。
この行為を聞くと、「何が楽しいの？」と思う方もいるかもしれませんが、実際にやってみると意外にもその楽しさを実感できることでしょう。回転する様子をじっくりと観察するだけでも楽しめますし、プレートの回転によって生じるジャイロ効果を体感することができるため、回転が終わると再び回したくなるような、癖になる楽しさがあります。
ハンドスピナーによる悪影響
ハンドスピナーの持つ後を引く楽しさは確かに魅力的ですが、それが必ずしも良い結果をもたらすとは限りません。悪く言えば、ある種の中毒性を持っているとも言えるのです。
アメリカでは、一時期このおもちゃが社会問題として取り上げられる事例がありました。学校にハンドスピナーを持ち込む生徒が増加し、授業中に回して遊ぶことで、持ち込み禁止となった学校も存在したのです。
もちろん、遊んでいる本人が授業に集中できないことも問題ですが、周囲の生徒の集中力を奪うことにもつながりますので、学校側としては何らかの対策を講じざるを得ない状況にあります。
ハンドスピナーの危険性
ハンドスピナーによる怪我
ハンドスピナーには悪影響があることは問題ですが、特に懸念されるのは子供がハンドスピナーで怪我をする事故です。
当初、ハンドスピナーは手の中で回すことを楽しむために作られましたが、子供がハンドスピナーを投げて遊ぶことにより、キャッチし損ねて角膜を損傷するという痛ましい事故が報告されています。
柔らかいボールをキャッチし損ねた場合とは異なり、高速で回転している硬いプラスチックや金属製のハンドスピナーを投げることは非常に危険です。
ハンドスピナーの誤飲
さらに、ハンドスピナーは大きなおもちゃではないため、その部品は非常に小さくなっています。
そのため、怪我だけでなく、子供がハンドスピナーの部品を誤って飲み込んでしまう事故もいくつか報告されており、外科手術によって摘出する必要があった事例もあります。
破損やメンテナンスのために分解した部品をそのまま放置しておくのは危険ですので、小さなお子様やペットを飼っている方は特に注意が必要です。
ハンドスピナーは買ってはいけないの？
では、ハンドスピナーを絶対に買ってはいけないのかというと、そうではありません。
ハンドスピナーに伴う悪影響や危険性は、使い方に節度を持たせたり、本来の使い方を守ることで大きく軽減することが可能です。正しい方法で遊べば、ハンドスピナーは非常に安全なおもちゃと言えます。
例えば、自室で回すだけであれば全く問題はありませんし、投げたりキャッチしたりするような派手な技に挑戦しなければ、手の中で心地よく回るハンドスピナーを安心して楽しむことができるのです。
したがって、ハンドスピナーが欲しいと思っている方は、安心して購入を検討していただければと思います。
ハンドスピナーの種類
ハンドスピナーには多様な種類がありますが、ここでは特に代表的な3つのタイプについてご紹介します。
トライタイプ
ハンドスピナーを見たことがある方が最もイメージするのは、おそらくこのトライタイプでしょう。
中心から3枚の羽根が出ているのが特徴で、指先や手のひらで回転させるのが比較的簡単ですが、回転時間は短めのタイプです。
また、あまりおすすめはできませんが、アクロバティックな使い方をすることもこのタイプの特徴の一つです。
トルクバータイプ
このタイプのハンドスピナーは、二枚の羽根が一直線に並んでいるため、ストレートタイプと呼ばれることもあります。
トルクバータイプは、回転時間が長いことが特徴で、回転時間を競う遊び方に適しています。
その一方で、二枚の羽根は重量があるためバランスが悪く、手のひらや指先で回転させるのは難しいので、机などの平面で回すのがおすすめです。
サークルタイプ
サークルタイプは、円盤状の羽根を採用しているため、回しやすく、安定性にも優れているので初心者にも非常におすすめです。
羽根の面積が広いため、静止時と回転時で見た目が変わるのも楽しみの一つです。
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
子供への悪影響や事故など、ハンドスピナーにはマイナスなイメージがつきまといますが、正しい使い方をすることでリラックスできるツールとなり、素晴らしい気分転換にもつながります。
残念ながら、その流行は過去のものとなってしまいましたが、興味のある方はぜひ一度手に取って、その楽しさを体験してみてはいかがでしょうか？
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