買ってはいけない冷凍食品!その理由とは?

「冷凍食品はおいしいけれど、体に悪影響を及ぼすのでは?」といった疑問を持つ方々は少なくありません。特に、日々忙しい主婦や一人暮らしをしている方々にとって、冷凍食品は非常に便利で美味しい食材の選択肢として重宝されています。これらの食品は、家庭の食卓においてまさに救世主のような存在といえるかもしれません。最近では、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで多様な冷凍食品が揃っており、手軽に楽しめる格安パスタから、本格的なおかずまで、幅広いラインアップが販売されています。

冷凍食品は、長期間の保存を目的として開発された食品であり、水分や油分を冷凍することによって微生物の活動を抑え、保存性を高めることが可能です。解凍するだけで、いつでも新鮮で美味しい食事を楽しむことができ、調理の手間を省ける点が大きな魅力です。

とはいえ、長期保存を実現するために多くの添加物が使用されていることも事実であり、そのために身体への影響が懸念されています。本記事では、冷凍食品に含まれているさまざまな添加物と、その危険性について詳しく解説していきます。

こんなに使われている!身近な添加物を知ろう


冷凍食品や加工食品には、さまざまな添加物が取り入れられています。まずは、一般的に使用される添加物の中から特に代表的な8種類を挙げてみましょう。

【保存料】

保存料は、食品の腐敗を引き起こす微生物の増殖を抑制し、保存性を向上させる役割を果たします。ただし、これらは殺菌剤のように微生物を直接的に殺す効果はないのです。具体的には、ソルビン酸、しらこたんぱく抽出物、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸、パラオキシ安息香酸エステルなどが代表的な保存料として用いられています。
★ソルビン酸
ナナカマドの未成熟果汁から得られる名前ですが、現在では化学的に合成されたものが用いられています。抗菌力はやや弱めですが、カビや酵母、細菌に対して効果があり、多くの食品に広く使用されています。

【酸化防止剤】

食品が空気(酸素)に触れると酸化が進み、色や風味が損なわれるため、これを事前に防ぐ目的で使用されます。代表的な酸化防止剤には、L-アスコルビン酸、カテキン、トコフェロール、エリソルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエンなどが含まれます。
★L-アスコルビン酸
デンプンから得られるブドウ糖を原料にして発酵させて製造されます。水に溶けやすく、変色や風味の劣化を防ぐ効果があります。また、酸化剤としても機能し、品質改良剤としても使用されています。

【着色料】

食品の自然な色を長時間維持することは困難であり、加工段階で色合いを調整するために着色料が使用されます。特に、タール系色素は鮮やかな色を実現しやすく、色褪せしにくい特徴を持っています。日本では、伝統的な食文化からより自然に近い色を好む傾向があるため、天然の着色料も数多く使用されています。具体的には、食用タール系色素(○色○号など)、クチナシ色素、カラメル色素、カロチン色素、ベニバナ色素などが使われています。

【発色剤】

動物性の食品に含まれる赤血球の色素と結びつき、加熱時に安定した赤色を保持するために使用されます。ハムやソーセージの色合いを良くするために必要不可欠です。代表的な発色剤には、亜硝酸Na、硝酸K、硝酸Naがあります。

【調味料】

調味料の一部である「グルタミン酸ナトリウム」などの化学的に合成されたものは、添加物として分類されます。これらの調味料は、昆布などの「だし」として伝統的に使用されてきた旨味成分を化学的に合成または抽出したものです。具体的には、L-アスパラギン酸ナトリウム、5′-イノシン酸二ナトリウム、アミノ酸(表示が一括名で認められているため、具体的な成分は不明)などが含まれます。

【甘味料】

砂糖は酵母の栄養源となりやすく、食品の劣化を引き起こしやすいため、その代替品が使用されることが一般的です。また、最近では糖質制限や虫歯予防の観点から、人工甘味料が多く使われるようになっています。代表的な甘味料には、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、D-ソルビトール、ステビア、キシリトール、カンゾウエキスなどがあります。

【乳化剤】

水と油のように本来混ざり合わないものを混合する作用を持つ乳化剤は、マヨネーズやケーキなどに使用されます。また、デンプンの食感劣化を防ぐための老化防止剤としても利用されています。具体的には、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、サポニンなどが含まれます(一括名表示が認められているため、具体的に何が使用されているかは不明です)。

【香料】

香料は、食品に香りを付けたり、香りを強めるために使用されます。食品の香りを再現するためには、多様な香料が必要となります。香料には、化学的に合成された合成香料と、天然の物質から抽出された天然香料があります。合成香料にはアセト酢酸エチル、アセトフェノン、アニスアルデヒドなど2500種類、天然香料は612種類存在しますが、表示が一括名で認められているため、どちらが使用されているかは不明です。

【その他の添加物】

増粘剤、発色剤、安定剤、漂白剤、膨張剤、発色剤、転化糖、異性化糖など、多くの添加物が存在します。

実は危険!6つの身近な添加物


普段何気なく日常生活の中で摂取している保存料や調味料といった添加物ですが、その危険性についてどれほど知っていますか?例えば、着色料のタール色素は、アメリカや欧州の多くの国々では健康上の理由から使用が禁止されています。また、日本で一括表示が認められている添加物の中には、発がん性が懸念される加工デンプンや、製造法によって異なる危険性を持つカラメル色素なども含まれています。どの添加物がどのような危険性を抱えているのか、いくつか具体例を挙げて詳しく見ていきましょう。

【亜硝酸ナトリウム(発色剤)】

ハムやソーセージなどの食肉加工品に使われる亜硝酸ナトリウムは、非常に強い毒性を持ち、摂取を続けることでがんになるリスクが高まるとされています。亜硝酸ナトリウムは食肉中のアミンと結びつき、ニトロソアミンという発がん性物質に変化します。1日の摂取許容量は「0.06㎎以下×体重(kg)/日」と定められていますが、ソーセージなどでは1kgあたり最大70㎎の亜硝酸ナトリウムが使用可能です。体重が10kgの子どもであれば、許容量は0.6㎎ですが、この場合、わずか10gでも基準を超えてしまうことになります。

【タール色素(着色料)】

日本では安全性が確認されて使用が認められているタール色素ですが、海外では多くの国で使用が禁止されています。特に、赤色40号、赤色102号、黄色4号、黄色5号を含む6種類のタール色素は、注意欠陥障害の発症原因になる恐れがあるとして、イギリスの食品基準庁が2008年に自主規制を促しています。アメリカやカナダでは、赤色2号、赤色102号、赤色106号ががんやアレルギーを引き起こす可能性があるため禁止されています。また、赤色3号は甲状腺に異常をもたらす可能性があるとして、ドイツでも使用が禁じられています。

【カラメル色素(着色料)】

カラメル色素にはカラメルⅠからカラメルⅣまでの4種類の製造方法があり、それぞれの危険性は異なりますが、表示は一括されているため区別がつきません。特にカラメルⅢおよびⅣは、糖類にアンモニウム化合物を加えて加熱する製法で作られており、非常に毒性が強く危険とされています。しかし、現在も使用禁止にはなっていません。ちなみに、この製法はコカ・コーラ社が特許を持っています。

【グルタミン酸ナトリウム(調味料)】

うま味成分として広く知られ、加工食品や調味料に多く使用されていますが、神経細胞を破壊するとされ、アルツハイマーやうつ病の原因になる可能性が指摘されています。グルタミン酸は人体に自然に存在する興奮性神経伝達物質であり、重要な役割を果たしています。特にL-グルタミン酸はビタミンB6を介して体内でGABAを合成します。しかし、脳内のGABAが過剰になると、睡眠薬の大量摂取と同様の危険な状態を引き起こすことがあります。このため、覚醒剤に近いとも言われており、消費者の味覚を鈍らせ、依存性を高める恐れがあるとされています。

【加工デンプン(増粘剤、安定剤、乳化剤)】

加工デンプンの中でも特に危険視されているのは、発がん性があるとされるヒドロキシプロピルデンプンやヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプンです。これらは冷凍食品などに多く使用されていますが、欧州では幼児向け食品への使用が禁止されています。日本では「加工デンプン」として一括表記が許可されています。

【ナイシン(保存料)】

ナイシンは乳酸菌が生成する抗生物質で、バクテリアの増殖を抑制する効果があるため、食品への使用が認められています。他の添加物に比べて制限が厳しく、微量でも人体に大きな影響を及ぼすとされています。しかし、日本での摂取量は海外で定められている許容量に比べてはるかに高いとされています。ナイシンを過剰に摂取すると、食品に含まれる耐性菌が体内に入ることで、本当に抗生物質が必要な時に効果が失われる恐れが指摘されています。

まとめ:簡単で便利だけど…冷凍食品の添加物に要注意


忙しい主婦や一人暮らしの方々にとって、冷凍食品は非常に便利で美味しい食品の選択肢として重宝されています。最近では、コンビニエンスストアでも豊富な品揃えがあり、手軽に楽しめる格安パスタや本格的なおかずがたくさん売られています。このような冷凍食品は、長期間保存できるように設計されており、解凍するだけで新鮮で美味しい料理を楽しむことができ、非常に手軽で便利な存在です。

一方で、長期保存を実現するために多くの添加物が使用されているため、その健康への影響が懸念されています。たとえば、着色料のタール色素はアメリカや欧州の国々では健康上の理由から使用が禁止されています。また、日本で一括表示が認められている添加物の中には、発がん性が懸念される加工デンプンや、製造方法によっては危険性が異なるカラメル色素なども含まれています。

手軽に美味しい料理を楽しむことができる冷凍食品ですが、実際に市販されている製品には多くの添加物が使われています。特に、小さなお子さんや妊婦の方々は、パッケージの裏面をしっかり確認し、添加物の危険性を考慮して食品を選ぶことが非常に重要です。

食品表示の内容を正しく理解するための “食品添加物表示に関するマメ知識”

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