ノートパソコンのデータ保存やテレビの録画にとても役立つ外付けポータブルSSDは、現代において非常に便利なアイテムとして位置づけられています。最近の傾向として、価格が下がってきており、特に容量の大きい外付けSSDも手頃な値段で手に入れることが可能になっています。
しかし、実際に自分に合ったSSDを選ぶ際には、専門的な知識が求められることが多く、特に用途に応じた商品を見つけるのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は外付けSSDを購入する際に避けるべき特徴について、いくつかの失敗事例を参考にしながら、ポイントごとに整理しましたので、ぜひお役立てください。
購入したもののデバイスに接続できない
外付けSSDを購入する際に、どのデバイスと接続する予定なのかを考えることが非常に重要です。実際、外付けSSDにはさまざまな接続方式が存在しており、接続したいデバイスに適した製品を選ぶ必要があります。
- USB
USB接続は最も一般的な接続方式であり、ノートパソコンだけでなく、テレビや据え置き型ゲーム機など、広範囲に利用されています。USBには、USB2.0やUSB3.0などいくつかのタイプが存在しますが、転送速度が速いUSB3.0を選ぶことがベストです。ただし、USBの接続端子にはType-AとType-Cという異なるコネクタ形状があるため、接続したいデバイスのコネクタ形状に適合したものを選ぶことが重要です。
- Thunderbolt
Thunderboltは、MacbookやiMacなどのApple製品と接続する際に使用される接続方式です。USBのType-Cコネクタに非常に似た形状をしているため、間違えないように注意が必要です。USBとThunderboltを変換するアダプタも存在しますが、これらは一般的に価格が高くなる傾向があります。外付けSSDをパソコンに接続しようと考えている方は、購入前に必ず接続端子を確認することをお勧めします。
- mSATA、M.2
これらの接続方式はあまり一般的ではなく、主に自作パソコンのメモリ増設を行うような上級者向けの技術です。ノートパソコンやテレビに外付けSSDを接続したいとお考えの方は、これらの形式を誤って購入しないよう、特に注意が必要です。
テレビで録画した番組が再生できない
外付けSSDを利用して、観たいテレビ番組を録画したのに、再生しようとした際に録画した番組が視聴できないという経験をされた方もいらっしゃることでしょう。
外付けSSDをテレビやレコーダーに接続すると、接続した機器と外付けSSDが自動的にリンクされます。このとき、録画データは暗号化されて保護されるため、録画したテレビやレコーダーとは異なるデバイスでは再生できなくなってしまうのです。
このような問題を解決するために開発されたのが「SeeQVault™」という技術です。この技術に対応した外付けSSDを使用することで、録画した番組を異なるレコーダーやテレビで再生することが可能になります。特にテレビに接続して番組を録画することを目的に購入を検討している方には、SeeQVault™に対応した外付けSSDを強くお勧めします。
外付けSSD本体のサイズが大きすぎたり、ケーブルの長さが不適切
外付けSSDは、USBのようなケーブルを使用して接続するケーブルタイプと、スティック型で直接機器に接続できるタイプの二つに大別されます。特にスティックタイプは、パソコンやテレビに接続している他のデバイスやケーブルと干渉することがあるため、注意が必要です。
ケーブルタイプの外付けSSDでは、ケーブルが短いと接続したいコネクタまで届かず、逆に長すぎると余計な部分が邪魔になってしまうことがあります。外付けSSDを購入する前に、実際にどのように接続するのかを考慮した上で選定することが大切です。
データを保存しようとしたが、容量が足りない
外付けSSDのデータ容量は、128GBから始まり、最大で4TB以上の大容量のものまで多様に販売されています。一般的に、データ容量が増えるにつれて外付けSSDの価格も上昇しますので、自分の使用目的に合った適切な容量の外付けSSDを選ぶことが非常に重要です。
外付けSSDの用途に応じたデータ容量の目安は以下の通りです。
- 500GB以下
文書やパワーポイント資料のみを保存する場合、500GB程度の容量があれば十分です。この程度の容量であれば、比較的安価に外付けSSDを手に入れることができます。
- 1TB以下
旅行先で撮影した写真やゲームソフトのデータ、テレビ番組の録画データを保存する際には、1TB程度の容量が必要になることがよくあります。大量の画像や録画データを保存する可能性がある場合は、2TBの外付けSSDを選ぶのも良い選択です。
- 1TB以上
大量の動画を保存したり、パソコンのデータをまとめてバックアップしたい場合は、1TBでは不足することが多いです。そういった場合には、2TBや4TBといった大容量の外付けSSDを選ぶことを強くお勧めします。
購入したのに壊れてしまった
外付けSSDは精密機器であり、仕事や旅行先に持ち運ぶ際の振動や衝撃、または雨などによる浸水によって壊れてしまう可能性が高いです。防水性能や耐衝撃性能が備わった商品も多く販売されているため、これらの機能が気になる方は、購入時にしっかりと確認することをお勧めします。
特に、米国国防総省が制定したMIL規格に準拠した高い耐衝撃性能を持つ商品も存在しますので、頻繁に持ち運ぶ必要がある方は、これらの製品を検討してみるのも良いかもしれません。
まとめ
外付けSSDを購入する際に注意すべきポイントを整理してみましたが、いかがでしたでしょうか。最も重要なのは、自分が何のために、どのようなシーンで外付けSSDを使用するのかを事前にしっかり整理することだと思います。この記事を参考にしながら、自分に最も合った外付けSSDを見つけていただけると幸いです。
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