冬の季節には、ファッションを楽しむための重要なアイテムとしてブーツが挙げられます。これらのブーツは、防寒対策としての役割を果たすだけでなく、個々の好みに応じたデザインを選ぶ楽しさもありますよね。しかし、デザインを優先しすぎることで、足に合わず痛みを感じることも少なくありません。また、ブーツを選ぶ際にはいつものサイズを購入したはずが、実際にはサイズが大きすぎたり小さすぎたりすることがしばしばあります。
この記事では、自分の足にぴったりと合うブーツを選ぶためのポイントと、もしサイズが合わなかった場合の対処法について詳しく説明します。
大きなサイズのブーツはトラブルの原因
ブーツを購入する際、普段よりも大きめのサイズを選ぶ傾向がある方が多いのではないでしょうか。これは、裸足で履くサンダルとは異なり、厚手の靴下を重ねて履くことが多いためです。
ブーツには「捨て寸」と呼ばれる、足が入らないスペースが意図的に多めに設けられていることが一般的です。これに加えて、さらにサイズを大きく選択してしまうと、余裕がありすぎる状態に陥ってしまいます。
このように、足に余裕がありすぎると、歩くたびに靴の中で足が動いてしまい、非常に歩きにくくなります。この状態では、バランスを崩しやすくなるため、変なクセの歩き方になったり、靴ずれが起こったりするトラブルが発生する可能性が高まります。
自分の足の形とサイズがあったブーツを選ぶ
ここからは、自分の足にぴったり合うブーツを選択するための具体的なポイントについて、詳しく解説していきます。
ブーツに限らず、靴を購入する際には避けた方が良い時間帯があります。それは、夕方以降の時間帯です。
午前中に比べて、夕方から夜にかけては足がむくみやすくなるため、実際には甲の高さや足囲に1cm近い差が出ることもあります。むくんでいる状態で試着してしまうと、ピッタリだと思ったのに、翌朝履いたらブカブカになってしまうということも十分に考えられます。
正しいサイズを見極めるためには、むくみが少ない午前中に靴を選びに行くことを強くお勧めします。
甲の高さは個人によって大きく異なるものです。それに伴い、靴の木型(靴の形の原型)もさまざまな形状が存在します。甲が高い方が甲の薄いブーツを履くと圧迫されて痛みを感じることがあり、逆に甲に余裕がありすぎると靴と足の動きが連携せず、歩きにくくなります。
自分の甲の高さにぴったり合うブーツを選ぶことが非常に重要です。
かかとについても同様に、自分のかかとと靴のかかとのカーブがしっかりとフィットしているか確認することが必要です。かかとのカーブが合わないと靴ずれが生じてしまい、履き慣れてくる頃にはかかとの芯と革の間にたるみができて見た目が悪くなることもあります。
靴は履き込むほどに自分の足になじんでいくものですが、試着時に違和感が強いものに関しては、単に馴染ませるだけでは解決できないことが多いため、注意が必要です。
座っている状態と立ち上がって歩いた状態では、靴を履いている感覚が大きく異なることがあります。実店舗で靴を購入する際は、必ず試し履きをして、店内を歩いてみることが重要です。ネット通販で購入する場合も、外で使う前に自宅で試し履きを行うことが大切です。
数メートル歩くだけでも、履き口で当たる部分がないか、幅や甲のフィット感を確認することができます。試し履きの際に痛みを感じる靴は購入を避けるべきですので、細部まで注意を払い確認することが求められます。
サイズの合わないブーツを買ってしまったら…
基本的に靴は実店舗で試し履きをしてから購入することが望ましいですが、欲しい商品が近くの店舗に必ずしもあるわけではありません。そのため、ネット通販を利用して靴を購入する方も多いでしょう。
購入した結果、少し幅がきつかったり、少し大きかったり、どうしても欲しかった靴のサイズが合わなかったという経験をお持ちの方も多いと思います。
ここでは、サイズが合わないブーツを購入してしまった際の対処法をご紹介します。
幅がきつい場合に役立つのが「ストレッチャー」です。これは靴の木型に似た形状を持ち、つま先から甲の中央部分が開く構造になっているため、靴の幅を広げることができます。
サイズを大きくしたい靴にセットして、数日間放置するだけで効果があります。ただし、一度伸びてしまった革は元には戻らないため、サイズの確認をこまめに行い、広げすぎないように気をつけましょう。パンプスやビジネスシューズ用の短靴用と、ブーツ用がありますので、ブーツを伸ばしたい場合は必ずブーツ用を使用してください。
ストレッチャーを用意できない場合は、新聞紙を丸めて広げて靴の中に詰め込むことで代用することも可能ですが、ストレッチャーよりも時間がかかることが多いです。また、思ったより幅が出ない場合もあるため、準備できるのであればストレッチャーの使用をお勧めします。
ブーツが小さい場合に調整できるのは、幅が少しきつい、親指や小指が少し当たる、筒幅をわずかに広げたいといった点です。足の長さを大きくしたり、筒の長さを変えて履き口の当たる位置を調整したりすることはできないため、注意が必要です。
サイズが大きい場合には「インソール」を使うのが効果的です。インソールとは中敷きのことで、靴の中にインソールを入れることでフィット感を調整できます。
靴屋によっては、靴にもともとついている中敷きを外し、その中にクッションを入れて対応してくれるサービスもあります。また、靴用の糊があれば自分で行うことも可能です。
冬場は厚手の靴下を履くことが多いため、インソールではなく靴下で調整することもできます。
サイズ調整が自分では難しいと感じた場合には、靴の修理屋さんに頼るのも良い選択肢です。料金や修理にかかる期間は修理屋によって異なるため、利用したい場合は自宅や職場の近くにある修理屋さんを探してみると良いでしょう。
まとめ
冬に欠かせないアイテムであるブーツ。自分の足にしっかりと合ったものを選び、冬のファッションを心ゆくまで楽しんでくださいね。
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