米国株は買ってはいけない??理由も解説

「米国株に投資すれば、必ず利益が出る」
「これまでずっと成長を続けている米国株に投資しておけば、将来は安泰だろう」

金融関連の情報を発信しているインフルエンサーや著名な専門家たちが米国株を強く推奨しているため、こうした意見を持つ方は少なくないでしょう。確かに米国株は急速に成長を遂げており、今後もさらなる発展が期待されているという事実は否定できません。

しかし、投資には常にリスクが伴い、「絶対」というものは存在しないため、米国株を購入する際には理解しておくべきデメリットがいくつかあります。この記事では、米国株のデメリットを3つ取り上げた上で、おすすめの米国株についても紹介していきます。

会社の情報を仕入れる難易度が高い

最初のデメリットは、投資先の企業があまり知られていなかったり、聞き慣れない名前の企業であることが多く、会社に関する情報を収集するのが難しいという点です。一見すると問題がないように思えるかもしれませんが、私たちが投資を行う目的は、投資先の事業を支援することにあります。したがって、その企業の業績や詳細な情報を把握することは、投資で利益を得るために非常に重要な要素となります。

GoogleやAppleのような世界的に認知されている企業以外では、どのような事業を行っているのか理解しにくい企業が多いのが現実です。また、こうした不明瞭な企業の情報を集めるためには、決算書や公式ウェブサイト、さらには新聞を読み込んで分析する必要がありますが、英語で書かれた文章から重要な情報を適切に抽出することは、日本人にとっては国内株の情報を得るよりも難易度が高いと言えるでしょう。

時差でタイミングを逃してしまう

次に挙げるデメリットは、米国の高配当株を短期売買する際に、時差の影響で取引のタイミングを逃してしまう可能性があるということです

日本と米国の時差は14時間にも及び、米国市場の取引時間は日本時間の23時30分から6時までです。また、サマータイム期間中は時間帯が22時30分から5時に変更されるため、日本人にとってはちょうど寝ている時間帯に該当します。

中期または長期で保有する株であれば、時差の影響はそれほど大きな障害とはならないでしょうが、短期間での利益を狙う場合、日中に活動している人にとっては非常に厳しい状況になることがあります。寝ている間に株価が大きく変動し、目覚めた後に慌てて取引を行わなければならない事態が生じる可能性もあります。

取引の手数料が高い

三つ目のデメリットは、米国株の取引にかかる手数料が、国内株の手数料よりも高くなることがあるという点です。

この理由は、海外の株を取引する際に海外市場での取引手数料と、国内の取引手数料が二重に発生するためです。加えて、米国株を購入する際には日本円からドルへ換える際に発生する為替手数料もあります。

さらに、米国株を売却する際にのみ発生するSEC feeという現地取引費用も加わります。このように手数料がかかることで、せっかく得た利益も大きく減少する可能性が高いのです。

では米国株で利益を出すにはどうしたらいいの?

ここまで米国株のデメリットについて詳しく見てきましたが、これらのデメリットを考慮した上で米国株に投資する際には、どのような点に注意すれば無駄な損失を避けられるのでしょうか?

それぞれのデメリットに対する対策を以下にご紹介します!

①日本人向けに翻訳された海外情報サイトを活用する。

海外のニュースや新聞をそのまま理解するのは難しいですが、日本人向けに分かりやすく情報がまとめられたサイトも存在します。日本語対応のサイトは多く見られますが、特に情報の伝達速度に優れたサイトとしては、こちらのロイターが挙げられます。

このサイトでは、主要な株価やリアルタイムでの世界経済ニュースが頻繁に更新されており、一つのページに情報が集約されているため、情報収集が非常に効率的です。さらに日本語版のアプリもリリースされており、無料で閲覧可能なので安心して利用できます。また、情報のスピードを重視する場合は、リアルタイムで情報が発信されるTwitterを利用することで、迅速に情報収集が行えます。ただし、Twitter上には確実性のない情報も多く存在するため、公式マークの付いた情報のみを信頼するのが賢明です。

時間外取引を利用する

米国株には、市場が開いている時間の前後でも取引が可能な制度があります。具体的には、市場が開く前の18時から23時30分、市場が閉まった後の朝6時から10時にかけて取引ができます。

この時間帯であれば日本にいる昼間に活動している人でも、リアルタイムで取引が行えるチャンスが得られます。ただし、時間外取引が可能な銘柄には限りがあるため、しっかりとリサーチを行うことが重要です。

外貨決済を利用して手数料を節約する!

外貨決済とは、米国株を購入する際に、事前に用意したドルを使用して購入する方法です。これにより、証券会社が円からドルに両替する円貨決済に比べて、為替手数料を節約できるという大きなメリットがあります。

円貨決済の場合、売買時にその都度手数料が発生してしまうため、頻繁に取引を行う方は外貨決済に切り替えることで大きな節約ができるでしょう。

まとめ

ここまでの内容はいかがでしたか?

株を購入する際には、知らないと損をしてしまうような知識が多く存在します。特に海外株は取引の仕組みが複雑なため、初心者が手を出すと利益を上げることが難しいかもしれません。

とはいえ、米国株は大きな成長を遂げており、莫大な利益を得る可能性を秘めているため、慎重に準備を整えた上で投資を行うのが望ましいでしょう

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