コンビニのお惣菜と比較すると、スーパーのお惣菜が安全で美味しいと感じている方は少なくないでしょう。スーパーは私たちの日常生活に欠かせない様々な食材の宝庫であり、そこで販売される弁当や惣菜が美味しいと考えるのは自然なことであり、むしろ当然のことと言えます。
ただし、見逃してはならないのは、スーパーもまた利益を上げる必要があるという現実です。売れ残りとなる余剰食品は、スーパーにとって非常に重要な問題であり、その管理や対策は経営の存続に直結する重要な要素です。したがって、売れ残りをできるだけ減らすよう努力するのは、ビジネスとして当然の行動です。
私たち消費者は、自らの健康を守るためにも、購入時には慎重に意識して選択を行わなければなりません。

食材の鮮度
スーパーで買い物をする際、皆さんは何に気を付けていますか? 賞味期限や原産地、遺伝子組み換えの有無、さらには価格など、様々な要素が考慮されます。消費者は一般的に同じポイントを確認するため、売れ残る可能性のある商品は大体予測がつくものです。つまり、売れ残りは食品ロス、すなわち赤字の原因となるのです。
スーパーや主婦たちも、売れ残りや古い商品をそのまま捨てることが無駄であると考えています。そのため、一部のスーパーではこのような「もったいない」と思われる商品を加工して、お惣菜や弁当として再利用する取り組みが行われています。
特に腐りやすい魚や肉、野菜はもちろんのこと、古くなったお米もチャーハンや炊き込みご飯に変身させることで、見た目や香りが美味しそうに仕上がります。
ここで注意が必要なのは、揚げ物についてです。
自宅で揚げ物を作ることに抵抗を感じる主婦の方も多いでしょう。その理由として、台所が汚れることや油の後片付けが面倒だという点が挙げられます。そのため、家庭ではスーパーのお惣菜の揚げ物だけを食べるという家庭も少なくありません。
しかし、揚げ物に使用される揚げ油の使い回しの程度が非常に重要です。家庭でも、1回の調理で揚げ油を捨てることはあまりないでしょう。
使用済みの油は、あぶらこし器で濾し、冷ました後に専用の保存容器に入れて冷暗所で保管する必要があります。理想的には、1回ごとの使い切りが推奨されます。
あまりにも古くなった油は、異臭を放ったり粘り気が出たり、酸化が進むことがあります。この酸化が進んだ油は、体にとっては老廃物と同じであり、日常的に摂取し続けることで重大な健康問題を引き起こす可能性があるのです。
スーパーでは、揚げ物は色の薄い天ぷらから揚げることが多いです。これは油が汚れる前に色の薄い天ぷらを揚げることで、商品の色移りを防ぐための工夫です。
添加物
スーパーで販売されているお惣菜は、自社で製造されているものもあれば、外部の業者から仕入れているものも多く存在します。この場合、工場で大量に生産された後、各スーパーへパック詰めされて運ばれることになります。
大量生産された商品は、見た目が美味しそうなものとそうでないものの違いが大きいと、売れ残りにつながるため、スーパーにとっては好ましくありません。
そのため、商品を均一に美味しそうに見せるためには、着色料や漂白剤が必要となります。また、日持ちを良くするために保存料や防腐剤が使用されることもあります。もちろん、これらは国が定めた基準内の量で使用されているはずですが、毎日お惣菜を食べることは健康にとって良いとは言えないでしょう。
仕入れたお惣菜のみならず、スーパーで作られたお惣菜にも添加物が含まれています。すべての添加物が悪いとは一概には言えませんが、やはり注意が必要です。
衛生面
揚げたてのコロッケやとんかつは、本当に美味しそうに見えますよね。しかし、最近では包装されていない状態で陳列されているパンやコロッケは減少傾向にあります。
むき出しで販売されているお惣菜には、二つの危険性が存在します。
一つ目は、衛生面での問題です。虫が止まる可能性もありますし、常識のない消費者が触れる可能性も否定できません。
二つ目は、表示に関する問題です。通常、食品には名称、原材料、賞味期限などの表示義務がありますが、容器包装されていないお惣菜にはこのような義務が存在しません。これは対面販売を前提としているため、店員に確認できるという理由によるものです。一人暮らしの方には少数購入できる利点がありますが、家族に持病やアレルギーがある方にはお勧めできません。

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濃い目の味付け
スーパーに限らず、弁当の味付けは濃い方が長持ちします。また、調味料でしっかりと味付けをすることによって、食材本来の味が多少劣っていても気にならなくなるのです。
さらに、濃い目の味付けは顧客の満足感を高める要因にもなります。しかし、濃い味付けはカロリー過多に繋がる可能性があるため、注意が必要です。

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まとめ
私自身、スーパーのお惣菜が大好きで、頻繁に利用しています。手軽に美味しい食事が楽しめるお惣菜は、忙しい現代人にとって強い味方になる存在です。スーパーで購入する食材が安心で安全なものであってほしいと願う消費者は、多く存在します。
食品に関する偽装や改ざんの問題は後を絶たず、食品の安全を確保するために、2022年4月には食品表示基準が改訂されました。少しでも食を取り巻く環境が改善されることを望むのは、国の方針でもあるのです。
私が通っている近所のスーパーでは、夜の7時にお惣菜や弁当に半額のシールが貼られます。7時30分に行くと、お惣菜とお弁当のコーナーはほとんど空っぽです。毎日売り切れているということは、使い回しが行われていないことの証明であり、私は安心してお惣菜を購入することができています。


 

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