脂質制限中に買ってはいけないコンビニ飯

リモートワークや自宅で過ごす時間が増加したことで、今や「筋トレ」が多くの人々の間で流行しているということを皆さんはご存知でしょうか？

ここ数年の間に、SNSでは数多くの筋トレ動画がシェアされ、またコンビニエンスストアなどでも、プロテイン入りの飲料や高たんぱく質の食品が豊富に並ぶようになりましたね。

筋トレを始めるにあたり、見逃せないのが、「脂質制限が推奨されている！」という情報を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか？

ですが…

・脂質制限とは具体的に何なのか？
・脂質制限中にはどのような食べ物を選ぶべきか？

こうした疑問を抱く方も多いことでしょう。

そこで今回は、これらの疑問に対する明確な解答を提供していくことにします。

さらに、普段からコンビニで食事を調達することが多い社会人や一人暮らしの方々のために、脂質制限中に避けるべきコンビニの商品についてもお伝えしていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事は、
1.脂質制限についての詳しい解説
2.脂質制限中に注意すべき食品の紹介

脂質制限とは何か？
脂質制限と糖質制限の違い
脂質制限中に避けるべきコンビニ食品
まとめ

脂質制限とは何か？

脂質制限とは、私たちの身体にとって非常に重要な3大エネルギー源の一つである脂質を適切に管理することによって、体重の減少や健康的な体作りを目指す食事制限の方法を指します。

糖質やたんぱく質が1ｇあたり4kcalであるのに対し、脂質は1ｇあたり9kcalという特性があります。したがって、脂質を制限することによって、全体のカロリー摂取を抑えることが可能になります。
さらに、脂質を控えることで、動脈硬化が原因で引き起こされる危険性の高い「心筋梗塞」や「脳出血」などの深刻な健康問題を予防するという効果も期待できるのです。

厚生労働省の指針によれば、脂質の1日の摂取限度量は総エネルギーの30％とされています。

例えば、18～29歳の女性が日常的に通勤する程度の身体活動を行う場合、推定されるエネルギー必要量は1日あたり2,000kcalとなります。この場合、1日のカロリー摂取が2,000kcalであると仮定すると、脂質の摂取上限は600kcalに設定されます。
これは脂質が9kcal/1gであるため、1日に66g以上の脂質を摂取すると過剰摂取となることになります。

参照:「日本人の食事摂取基準（2020年版）」策定検討会報告書 (mhlw.go.jp)

体重を減少させることを目的として脂質制限を行う場合には、摂取カロリーの10～20％程度に抑えるのが理想的とされています。したがって、2,000kcalの食事を摂る場合、脂質は約20～45gの範囲内に収めるよう心がけることが重要です。

脂質制限と糖質制限の違い

筋トレやダイエットに取り組んでいると、

糖質制限と脂質制限のどちらが効果的なのか？

このような疑問に直面することがあるかもしれません。

ここで、糖質制限と脂質制限のそれぞれの特徴を簡潔にまとめてみましょう。

	糖質制限	脂質制限
ダイエット効果	短期間で効果が感じられる	徐々に効果が現れる
筋肉の落ちやすさ	落ちやすい	落ちにくい
満腹感	感じにくい	感じやすい
食べることのできる食べ物の種類	限られる	選択肢が多い
金銭面	費用が高くなることがある	比較的安価に抑えられる
継続性	続けにくい	続けやすい
健康面	過剰に制限すると、頭痛や疲労感、便秘が起こる可能性	過剰に制限すると、肌荒れや髪のパサつきが発生する可能性

以上のようになります。

上記のテーブルからも明らかなように、糖質制限は短期間で結果が出やすいため、年末年始に体重が増えた分を短期的に減少させたいと考えている方には、短期的なダイエットとして非常に適した方法です。
また、普段から白米などの主食よりもおかずを好む方には、ストレスを感じることなく続けられる食事法と言えるでしょう。

その一方で脂質制限は、白米やパンなどの主食をどうしても我慢できない方や、筋トレやボディメイクを通じて筋肉をつけながら長期的に減量を目指す方に向いています。脂質制限は、調理方法に気を付けることで多くの食材を摂取できるため、糖質制限に比べて食費を抑えられるという利点もあります。

脂質制限中に避けるべきコンビニ食品

それでは、脂質制限中にはどのような食品を避けるべきなのでしょうか。ここでは、コンビニで販売されているアイテムに特化して具体的にご紹介していきます。

フランクフルト

【ファミリーマート】ジャンボフランク

熱量：256kcal、たんぱく質：11.5g、脂質：20.5g、炭水化物：6.4g、食塩相当量：1.9g

コンビニのホットスナックエリアでよく見かけるフランクフルトですが、多くの商品が脂質が20g前後となっています。「ソーセージ」や「ベーコン」などの加工肉は脂質が高いため、脂質制限中には避けることを強くお勧めします。

たまごサンド

【セブン】たまごサンド

熱量：406kcal、たんぱく質：10.3g、脂質：30.4g、炭水化物：23.4g（糖質：22.2g、食物繊維：1.2g）、食塩相当量：1.3g

手軽に食べられるサンドイッチの中でも、たまごは特に人気の具材です。しかし、たまごサンドに使われている「卵」や「マヨネーズ」は脂質が非常に高い食材ですので、注意が必要です。

ミックスナッツ

【ナチュラルローソン】素焼きミックスナッツ　35ｇ

ダイエット中に小腹が空いた際にナッツが推奨されることがあるという話を耳にしたことがあるかもしれません。確かに、ナッツは栄養価が高く、しっかりと噛むことで満足感を得られるため、人気のスナックとして知られています。
しかし、ナッツ類の中でも特に脂質が高いものが多く、アーモンドやカシューナッツには100gあたり50g以上の脂質が含まれています。

そのため、ナッツ類は糖質制限中には問題ありませんが、脂質制限中には過剰摂取しないように十分注意が必要です。