象印 フィッシュロースター EF-VG40-SA を徹底レビュー:4尾同時焼きと臭い対策の実力を探る
象印のフィッシュロースター EF-VG40-SAは、魚介を自宅で手軽に美味しく仕上げたい人に向けた強力な味方です。まず印象的なのは4尾同時焼きが可能な点。長さ35cmのサンマを一度に焼ける設計は、家族の夕食や友人との鍋代わりに最適です。焼き時間を短縮できる上に、焼きムラを減らすための熱配分もしっかり考えられており、魚の表面は香ばしく、内部はふっくらジューシーに仕上がります。熱効率の良さは、魚の脂が過剰に落ちすぎず、皮はぱりっと焼き上がるという点にも表れています。
特筆すべきはプラチナ触媒フィルターの搭載です。魚を焼く際に立ち上る煙やニオイ成分を約90%カットしてくれると謳われ、匂いがリビングにこもりにくいのが実感として感じられます。これにより、台所と居間を行き来する家族の動線が短くなり、換気の手間も大幅に減ります。また、両面焼き機構を採用しているため、裏返す手間も省け、焼き時間の短縮と均一な焼き上がりを両立します。魚を返す煩わしさがなく、初心者でも失敗なく美味しく仕上げられる点は大きな魅力です。
使い勝手としては分解して丸洗いできる点が高評価ポイントです。お手入れが楽なだけでなく、細かな部品の分解清掃が可能なため、衛生面でも安心感があります。実際の本体サイズは48.5(W)×29.5(D)×19.5(H)cm、重量は約4.7kgと、設置場所の余裕と取り回しのしやすさを両立しています。生産国は中国ですが、設計の凝り具合と素材の安定感から、日常の使用には十分耐えるクオリティを感じます。
ただし、全てが完璧というわけではありません。まず重量感があるため、出番が多いキッチンでは設置場所を確保する必要があります。連続使用時には熱を持つ部分の温度管理に気を遣う場面もあり、火力のコントロールを誤ると焦げ付きの原因になることも。掃除時にはプラチナ触媒フィルター周辺の油分をしっかり拭き取ることが重要で、こまめなメンテナンスを習慣化しないと、臭い成分の低減効果が薄れてしまう可能性もあります。あとは、生産国の関係から、部品の入手性や修理時の部材供給に若干のタイムラグが生じるケースも想定しておくと良いでしょう。
使い方のコツとしては、予熱を十分に行い、焼く前の水分をキッチンペーパーで軽く拭き取ると、表面の焼き色が均一になりやすいです。魚を並べる間隔は適度に取り、隣接する魚同士の熱がぶつからないよう注意します。焼き上がりを待つ間の香りを楽しむのも本機の魅力のひとつで、食卓の雰囲気づくりにも貢献します。分解して丸洗いできるので、使用後の清掃は水洗いと乾燥を繰り返すだけで済み、衛生面の不安を減らせます。日常の魚料理を簡単にクオリティアップしてくれるこの機種は、家族の健康志向を支える頼もしいパートナーになるでしょう。
総評として、プラチナ触媒フィルターと両面焼き、大容量の同時焼き機能を組み合わせたEF-VG40-SAは、魚介中心の食卓をモダンに改良してくれる強力な選択肢です。毎日の食事が楽しく、来客時にも自信を持って魚料理を提供できるようになるでしょう。惜しい点としては、重量とメンテナンスの手間を挙げられますが、適切な設置と日々のケアを前提に考えれば、十分に元を取れる投資になります。
| 評価項目 | 評価 |
|---|---|
| デザイン | ★★★★☆ |
| 機能性 | ★★★★☆ |
| 価格満足度 | ★★★☆☆ |
| 総合評価 | ★★★★☆ |



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