日本の伝統食品として広く認識されている納豆は、栄養素を手軽にバランスよく摂取できる素晴らしい食材です。この食品は、動脈硬化を予防したり、腸内環境を整えたり、骨粗しょう症のリスクを低下させるなど、健康面での効果が多く期待されています。さらに、美容にも良い影響を与えるため、健康を重視する人々にとっては欠かせない食品となっています。
さらに嬉しいことに、納豆は比較的手頃な価格で手に入ることも大きな魅力の一つです。
その手軽さと経済的な側面から、納豆を毎日の食事に取り入れている方も多いのではないでしょうか。
しかし、安価だからといって何も考えずに一番安い納豆を選んでしまっている方はいないでしょうか?
実は、納豆の選び方には注意が必要な場合があるのです。
本来、健康に良いはずの納豆ですが、より健康を意識するのであれば「避けるべき納豆」も存在します。
その理由について、これから詳しくお話ししていきます。
この記事を読むことで、納豆選びの基準が大きく変わるかもしれません。
大豆は、ほぼ遺伝子組み換え
大豆といえば、遺伝子組み換えの問題を思い浮かべる方も少なくないでしょう。納豆に使用される大豆も同様に、この問題の影響を受けています。
実際、日本国内で消費されている食用大豆のうち、国産のものはわずか20%に過ぎず、残りの80%以上は海外からの輸入品が占めています。その中でも、主要な輸入国はアメリカです。
驚くべきことに、アメリカで生産される大豆の約90%以上が遺伝子組み換えによって生産されたものなのです。
このため、日本で流通している納豆の多くが遺伝子組み換えの大豆を使用している可能性が非常に高いのです。
アメリカ産の大豆は国産よりも価格が安価であるため、これが市販の納豆が手頃な価格で提供される理由となっています。

まず、「遺伝子組み換え」という言葉について詳しくご説明します。
遺伝子組み換えとは、元々持っていない特性を新たに持たせるために、他の生物から抽出した遺伝子を組み込む技術のことを指します。たとえば、害虫や除草剤に対する抵抗性を持たせることが一般的です。
このような技術には生産面での利点が存在しますが、一方で健康へのリスクが懸念されることも事実です。
①発がん性などの健康へのリスク
遺伝子組み換えのトウモロコシを食べ続けたマウスと、そうではないマウスを比較した実験では、前者のガン発生率が後者の二倍に達し、さらに早死にしやすいという結果が示されています。
②長期摂取した場合の健康被害
遺伝子組み換え食品を食べ続けても、直ちに病気になるわけではありませんが、20年、30年後にわたる長期的な安全性に関しては、現在のところ十分なデータがないのが現状です。
食事は、日々の積み重ねによって成り立っています。
将来的な健康が保証されていない食品を摂取し続けることは、不安を抱える要因となります。
付属のタレにさらなる危険性が潜んでいる
納豆の大豆以上に、「買ってはいけない」とされる理由の一つに、納豆に付属されている味付け用のタレがあります。このタレはメーカーごとに異なる特徴を持ち、納豆の風味を引き立てる重要な要素となっています。しかし、このタレには多くの添加物が含まれていることが多いのです。
納豆のタレに含まれる添加物には、以下のようなものがあります。
・果糖ブドウ糖液糖
タレに甘みを加えるために使われる人工甘味料です。この果糖ブドウ糖液糖は、糖尿病や心臓病のリスクを高める要因とされています。
・たんぱく加水分解物(アミノ酸液)
旨味を出すための化学調味料ですが、このたんぱく加水分解物に含まれる3-MCPDは発がん性が指摘されているほか、加水分解の過程で使用される酵素に不純物が含まれる場合、アレルギーを引き起こすリスクもあるのです。
・増粘多糖類
タレにとろみを付けるために使われるもので、糖類を含むため、大量に摂取すると糖尿病の発症リスクを高めると言われています。
・合成着色料
合成着色料は特にタレと一緒に提供されるカラシに多く含まれており、ラベルの裏面に「赤色2号、黄色5号」などの表記で確認できます。
これらの着色料は発がん性やアレルギー、染色体異常などのリスクが指摘されており、海外では使用が禁止されているものも存在します。
私たちが納豆を食べる際に感じる「おいしい!」「タレの甘みが最高!」という感覚は、実はこれらの添加物によってもたらされている可能性があるのです。
健康を考えて納豆を食べていると思っていても、実際にはこうしたリスクが潜んでいると知ると、少しがっかりしてしまうかもしれません。
それでも、納豆が五大栄養素を確実に摂取できる栄養豊富な食品であることは疑いありません。
では、今後はどのように納豆を選ぶべきなのでしょうか?また、健康を保つためにはどのような工夫ができるのでしょうか。
納豆を健康においしく食べるための解決策は?
①国産大豆使用の納豆を選んで購入する
国産大豆を使用した納豆は、安全で安心な大豆が使用されているため、遺伝子組み換えのリスクが低いとされています。最近では、産地が明示されたり、大豆の品質にこだわった商品も増えてきているため、パッケージをよく確認することが非常に重要です。
②タレを自分で作ってみる
次に、タレの問題についてです。市販の添加物が豊富に含まれたタレを使用せずに、
醤油やポン酢などのシンプルな調味料を使って自家製のタレを作ることで、不要な添加物を避けることができるでしょう。これによって、より健康に配慮した納豆の楽しみ方が実現できます。
「醤油だけでは物足りない・・」と思われる方は、インターネットで自家製納豆ダレのレシピを探してみてください。意外にも多くのレシピが見つかります。
付属のタレを使わないという選択肢は、私も驚いたのですが、今すぐにでも実践できる方法です。
また、生卵と納豆を混ぜて醤油で味付けをすることで、さらにまろやかで食べやすい一品に仕上げることができます。この機会に、自分だけのオリジナルな味付けに挑戦してみるのも楽しいかもしれません。
③安全性をアピールしているメーカーの商品を選ぶ
たとえば、食品メーカー「ミツカン」などは、自社製造の納豆について、原材料の選定から製造工程の安全性をしっかりと公表しています。
このような信頼できるメーカーの商品を選ぶことで、安心して納豆を楽しむことができるでしょう。
さいごに
やはり、安価である理由には明確な根拠が存在していることが明らかです。また、味の良さにもそれなりの理由が隠されています。
正直なところ、添加物や遺伝子組み換えを完全に避けて生活するのは非常に難しいのが現実です。実際、すぐに健康被害が出るわけでもありません。そのため、日々の選択と食品の質には注意を払うことが非常に重要です。
また、店頭に並ぶ様々な納豆を見て「どれを選ぶべきか・・」と悩んだ際には、この記事を思い出していただければ幸いです。
コメント
非常に参考になりました。ありがとうございました😊
ありがとうございました😀
参考になりました。