今回は、レジ袋有料化と環境問題の関連性について詳しくご紹介していきます。
・レジ袋有料化後もレジ袋を購入している
・レジ袋が有料化された理由を知りたい
・マイバッグを持ち歩くのが面倒だと感じている
上記のような方々に向けて、本記事ではレジ袋有料化の背景やその目的をメインにお伝えしていきます。
読んでいただいた後に、少しでもレジ袋削減のために行動を起こそうと思っていただけると、とても嬉しいです。
記事の前半では「レジ袋有料化の背景」を、後半では「レジ袋を購入する理由」を詳しく紹介していますので、ぜひ目を通してみてください。
レジ袋が有料化された理由
レジ袋の有料化が開始されたのは2020年の7月1日です。
では、レジ袋が有料化された根本的な理由について、皆さんはご存じでしょうか?
その理由としては、海洋プラスチック問題や地球温暖化への影響が非常に大きいとされています。
これから、その内容を一つずつ詳しく説明していきますね。
海洋プラスチックごみ問題
まず、海洋プラスチックとは、海の中を漂っているプラスチックごみを指します。
このプラスチックごみが、海洋汚染や生態系への深刻な影響を及ぼしているということが問題なのです。
そもそも、海に漂うプラスチックはどこから来たのか、疑問に思う方も多いでしょう。
実は、海洋プラスチックごみのほとんどが陸上から出たごみなのです。
プラスチックは非常に耐久性があり、自然環境では分解されないため、海の中に長期間残り続けます。
問題は、こうして残ったプラスチックが海の生物たちに対して悪影響を及ぼしており、生態系を脅かしている点です。
例えば、プラスチックごみを誤って摂取したクジラが死亡したというニュースを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このように、私たちが日常的に出しているプラスチックごみが海洋生物を危険にさらしていると考えると、非常に恐ろしいことです。
もちろん、問題はレジ袋だけにとどまらず、ストローや商品のパッケージ、サランラップなども同様に影響を及ぼしていますので、私たち一人ひとりが毎日の生活習慣を見直す必要があります。
最近では、スターバックスコーヒーなどの企業でもプラスチックごみを削減するための取り組みが進められていますね。
地球温暖化への影響
地球温暖化への影響も、レジ袋が有料化された一因とされています。
「地球温暖化」という言葉を聞くと、多くの人が二酸化炭素を思い浮かべると思いますが、まさにこの二酸化炭素が問題の核心なのです。
二酸化炭素は、地球温暖化に大きな影響を及ぼす温室効果ガスの一つとして知られています。
では、なぜプラスチックと地球温暖化が関連しているのかというと、その理由は、プラスチックが石油から作られているからです。
そのため、プラスチックを製造する過程や焼却する際に、大量の二酸化炭素が排出されることになります。
国連環境計画によると、2030年には温室効果ガスの影響で、世界の平均気温が2.7度上昇すると予測されているのです。
もちろん、海洋プラスチックごみと同様に、プラスチックだけが原因ではありませんが、このままの状況が続くと、自然環境や社会全体に深刻な影響が及ぶことが明らかです。したがって、まずはプラスチックごみを削減することが極めて重要なのです。
レジ袋を購入する理由
レジ袋の有料化が始まって以降、約7割の人々がマイバッグを持ち歩くようになったとの調査結果があります。
しかし、それにもかかわらず、マイバッグを持っている人の中でもレジ袋が依然として必要とされるケースがあるのです。
ここでは、レジ袋を購入する理由について、代表的な3つの例を挙げてみます。
もしあなたがレジ袋を購入している場合、次に挙げる3つの理由のいずれかに当てはまるかもしれません。
マイバッグを持ち歩いていない/忘れた
まず一つ目の理由は、マイバッグを持ち歩いていないということです。
外出時にマイバッグを持っていなければ、当然レジ袋を購入せざるを得ませんよね。
コンビニで飲み物を一つ買う程度であればレジ袋を必要としない人も多いですが、食べ物も一緒に購入した場合には、どうしても必要になってしまいます。
また、マイバッグを持ち歩いていない理由の多くは、面倒だと感じる人が多いからかもしれません。
一方で、普段はマイバッグを持ち歩いているけれど、たまたま忘れてしまい、レジ袋を購入することになったという方もいるでしょう。
ごみ袋として使いたい
レジ袋をゴミ袋として再利用することができる点も、レジ袋を購入する理由の一つです。
確かに、ゴミ袋として使用するにはちょうど良いサイズ感で、非常に使い勝手が良いですよね。
ただし、家庭で出るゴミは、自治体が指定した袋に入れる必要がありますが、直接入れにくい生ごみなどを処理するためにレジ袋を活用する人も多いのが現実です。
しかし、レジ袋有料化が始まった後、マイバッグで買い物をするようになって、家の中にストックが減ってきた方も多いのではないでしょうか。
ストックが減少すると、ホームセンターなどでレジ袋を多く購入することになり、その結果、プラスチックごみを減らすという本来の目的から逸れてしまうことも少なくありません。
マイバッグを汚したくない
マイバッグを汚したくないという理由も挙げられます。
実際に、マイバッグは定期的に洗わないとリスクがあるとされています。
さまざまな物を入れるため、知らず知らずのうちに雑菌が繁殖し、食品を汚染してしまう可能性もあります。
そのため、使用後はしっかりと洗い、干すことが重要です。
さらに、食品用のバッグとそれ以外のものを入れるバッグは、分けて使うことをお勧めします。
外出時はマイバッグを持参しよう
レジ袋を購入する理由は人それぞれですが、できるだけマイバッグを持参するよう心がけることが非常に重要です。
冒頭でもお伝えした通り、プラスチックごみだけが原因で環境問題が発生しているわけではありません。
しかし、プラスチックごみ問題は、多くの人々が協力しなければ改善されないことが明白です。
したがって、まずは自分にできることから行動を起こすことが大切です!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ここで今回の内容を振り返っておきましょう。
→海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化への影響
→マイバッグを持ち歩いていない/忘れた、ごみ袋として使いたい、マイバッグを汚したくない
いかがでしたでしょうか?
私たち一人ひとりが意識を高めてプラスチックごみを減少させることで、未来の地球環境を守る手助けができるのです。
マイバッグを持ち歩くのが面倒で持参していなかった方は、ぜひ明日からでも行動を起こすよう心がけましょう!
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