
哺乳瓶には実に多種多様な種類が存在します。
赤ちゃん用品を取り扱う店舗や薬局を訪れると、哺乳瓶が並んでいるコーナーに圧倒され、思わず「どのタイプを選ぶべきなのか?」と迷ってしまうことになります。
私自身、第一子を出産した際にミルク育児を選択した経験があり、哺乳瓶選びに関しては非常に苦い思い出を抱えています。
授乳は3時間おきに行う必要があったのに、最初に手に入れた哺乳瓶では子供が全くミルクを飲んでくれなかったのです。
深夜のことであったため、焦りながら産院に電話をして相談したことを今でも鮮明に思い出します。その際に紹介されたのが、Pigeonが製造している『母乳実感』というタイプの哺乳瓶でした。
急いで夜間営業している薬局に駆け込み、『母乳実感』を購入し、子どもに試してみたところ、驚くほどスムーズにミルクを飲み始めてくれたのです。
この体験を通じて、「なぜ最初に選んだ哺乳瓶ではミルクを飲まなかったのか?」「母乳実感と他の哺乳瓶との違いはどこにあるのか?」と真剣に考え、リサーチを行い、その結果を、哺乳瓶選びに悩んでいるあなたにお伝えしたいと思います!
pigeon『母乳実感』とは?
“世界最高の哺乳器”を目指して、大手の赤ちゃん用品メーカーであるPigeonが開発した哺乳瓶です。
多くのママたちからの評価も非常に高く、2023年には『たまひよ赤ちゃん大賞』の哺乳びん部門で第1位に輝き、2021年には『マザーズセレクション大賞』も受賞するなど、その品質は折り紙付きです。

特徴
『母乳実感』のニップルは、本物の乳首に非常に近い形状でデザインされています。
ママのおっぱいの柔らかさと弾力を再現するために、『母乳実感』専用に開発されたシリコンゴムが使用されています。
さらに、赤ちゃんが乳首をしっかりと咥える際の目安となる『ラッチオンライン』という線がデザインに施されており、誰でも簡単に授乳ができるような優しい工夫がなされています。
Pigeonが掲げている、“おっぱいとの併用がスムーズであること”や“おっぱいを飲むのと同じ口の動きで飲めること”という特徴は、初めて哺乳瓶を使うパパやママにとって安心して使用できることを意味しています。
6種類にわたって展開されているニップル
赤ちゃんの成長段階に応じた6種類のニップルが用意されています。
サイズ | SS | S | M | L | LL | 3L |
月齢目安 | 0か月~ | 1か月頃~ | 3か月頃~ | 6か月頃~ | 9か月以上~ | 13か月以上~ |
形状 | 丸穴 | 丸穴 | スリーカット | スリーカット | スリーカット | スリーカット |
サイズが適切でない場合、小さすぎると空気が入り込んで飲むことができなくなったりと、さまざまな問題が生じる可能性があります。
お子様の吸啜の仕方に違和感を感じた場合は、ニップルのサイズを大きくすることを検討してみると良いでしょう。
『母乳実感』は、月齢に応じた異なる吸う力、噛む力、飲む量を徹底的に研究して開発された製品です。そのため、1吸いで出るミルクの量や穴の形状、シリコンの硬さはサイズによって異なるのです。
このような企業の努力により、赤ちゃんにとって快適で心地よい授乳の時間が実現されることでしょう。
哺乳瓶
『母乳実感』は、ニップルだけでなく哺乳瓶自体にも多くの工夫が施されています。
持ちやすいサイズ感と、カーブボトルのデザイン、さらに洗いやすく清潔に保つことができる広口が大きな特徴です。
素材
・耐熱ガラス製
耐熱性に優れ、傷がつきにくいため、洗浄から殺菌までしっかりと行うことができ、衛生的に哺乳瓶を使用し続けることが可能です。
・プラスチック製(PPSU)
医療機器にも使用される安全性の高いポリフェニルサルホン(PPSU)を用いており、安心して使用することができます。
さらに、軽量で割れにくいため、外出時にも持ち運びやすいのが大きな魅力です。
・プラスチック製(T-Ester)
ガラスボトルのように透明度が高い一方で、プラスチック製の軽やかさも兼ね備えた哺乳瓶です。
プラスチック素材でありながら、110℃まで耐えることができる性能を持っています。
大きさ
哺乳瓶のサイズは、80ml・160ml・240mlの3つのサイズに分かれて展開されています。
これにより、お子様の成長に応じて変わる哺乳量に合わせて、効率的にサイズを変更することが可能です。
もちろん、1つのサイズを長期間使用することも問題ありません。
デザイン
デザインが施されていないノーマル型に加えて、お子様が視覚的に楽しめるよう、Bear・Music・Zooの3種類のデザインが用意されています。
さらに、期間限定で特別デザインが登場することもあります。
ニップルの硬い哺乳瓶をおすすめしない理由
新生児に対してニップルの硬い哺乳瓶をおすすめしない最も重大な理由は、吸う力の弱い新生児が使用を嫌がる可能性があるからです。
現在市販されている主なニップルの素材は、天然ゴム・イソプレンゴム・シリコンゴムの3種類です。
天然ゴムはその柔らかさが特徴で、吸う力の弱い新生児にとって最も適した素材です。
イソプレンゴムは天然ゴムとシリコンゴムの中間的な柔らかさを持ちますが、ゴム特有の匂いがあり、シリコンゴムよりも耐久性が劣ります。
シリコンゴムは丈夫でお手入れが容易であり、匂いがないという利点がありますが、やや硬めの素材であるため、新生児には適していないと考えられています。
私が最初に購入した哺乳瓶は、ニップルがシリコン製で硬いものでした。
その時、新生児だった子供は、その哺乳瓶を全く受け入れず、1吸いもしてくれませんでした。
今振り返ると、飲まなかったのではなく、硬いために飲むことができなかったのだと理解しています。
哺乳瓶選びで悩んでいるあなたには、私と同様の経験をしてほしくないので、ぜひニップルの素材選びの際の参考にしていただければと思います。
※シリコン製のニップルの中には、企業が独自に開発した柔らかいものも存在するため、一概には言えません。

まとめ
今回は『母乳実感』を推奨する理由と、新生児に硬いニップルの哺乳瓶を推奨しない理由についてお伝えしました。
私自身、子供が生まれてから卒乳に至るまでずっと『母乳実感』を愛用しておりました。
最初に購入した哺乳瓶で子供が飲んでくれなかった時、産後の精神的な不安も相まって、涙を流してしまったことを思い出します。
そのため、子供が『母乳実感』でミルクをゴクゴクと飲んでくれた瞬間には、心からの安心感を得ることができました。
Pigeonがママのおっぱいに限りなく近づけるために、60年以上にわたり『母乳実感』を研究し続けてきたように、赤ちゃんにとって、ママのおっぱいは最も心地よいものなのです。

この記事が、あなたの哺乳瓶選びにお役に立てれば幸いです。

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