日々成長を続ける子どもたち。洋服や靴のサイズアウトのスピードは、大人が想像する以上に速いものです。特に歩き始めた幼少期は成長が著しく、2~3ヶ月ごとに新しい靴を購入することが推奨されています。
子どもを育てる上で、さまざまな費用がかかるというのは誰もが感じることです。スポーツブランドや有名メーカーの靴は、平均して4,000円から6,000円程度の価格帯が多いものです。頻繁に靴を買い替える必要がある中で、こうした高額な靴に費用をかけるのは難しいと感じる方も多いでしょう。
西松屋やイオン、その他の量販店では、比較的安価で靴が販売されています。しかし、安い靴に対しては耐久性についての疑問を抱く方も少なくないかもしれません。実際には、靴の消耗は履き方によって大きく異なるため、有名メーカーの靴が必ずしも最善というわけではなく、安価な靴が絶対にダメというわけでもありません。
では、子どものためにどのような靴を選ぶべきか、具体的なポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
子どもの足に合った靴を選ぶ!大切なのは【足育】
【足育】とは、体全体を支える基盤となる足の機能を育成することを意味する新しい概念です。
子どもの足の形は、幅が広いもの、細いもの、高い甲、低い甲など、さまざまです。メーカーによっては、幅広の靴や細めの靴など、それぞれの特徴があります。幅が広い足の子が細めの靴を履くと、当然窮屈さを感じるでしょう。これは子どもにとっても大人と同じことです。
特に成長過程にある小さな子どもにとっては、足の成形に大きく影響を与える重要な時期です。合わない靴を履き続けることで、外反母趾などの足の機能に障害が生じる可能性もあります。お子さんの足をよく観察し、合った形の靴を選ぶことで、トラブルのない健康な足の成長を促していきたいですね。
ソールは柔らかく、履き口は大きく!
子どもたちは走ったりジャンプしたりと、非常に活動的です。そのため、ソール部分は柔軟性が高く、足の動きにフィットするものを選ぶことが肝心です。加えて、滑りにくいソールであることも重要な要素です。
また、靴を履くことは子どもにとっては意外に難しい行為です。特に小さなお子さんには、履き口が広く開いていて、着脱が簡単にできる靴を選ぶことが望ましいでしょう。
大きすぎはダメ!サイズの選び方
子どもがすぐに成長するからといって、少し大きめのサイズを選ぶのは洋服ではよく見られることです。しかし、靴に関してはそれを行うと、靴の中で足が動いてしまい、逆に歩きにくくなったり転びやすくなったりする危険性があるため、大きすぎる靴を履かせるのは避けるべきです。正しい歩行を身につけるためにも、サイズ選びは非常に重要です。
つま先が自由に動かせるように、5㎜~10㎜程度の余裕がある靴が理想的です。ただし、同じサイズでもメーカーによって着用感は異なるため注意が必要です。最近では、手軽に子どもの足のサイズを測れるフットメジャーが1,000円以下で購入可能であり、「Asbee」などの靴屋では専門の機械を用いてしっかりと足の大きさを計測してくれます。サイズに不安がある方は、一度お店で相談してみるのも良いでしょう。
小さな子どもに試着をさせるのは容易ではありませんが、購入前には必ず試着を行い、サイズを確認することを強くお勧めします。
買い替えの時期はいつ?
子どもの足の成長は非常に早く、特に3歳までの成長速度は著しいです。1歳から2歳半頃までは半年で約1cm、以降は半年で約0.5cmずつ大きくなるとされています。
きつい靴を履くことで足が丸まった状態になってしまうと、歩行時の重心が崩れ、大きな負担がかかることになります。おおよそ3~4か月ごとにサイズを確認し、必要に応じて買い替えを行うことが望ましいです。季節ごとにチェックを行えば、窮屈になる前に新しい靴の準備が整うでしょう。
外で遊ぶのが好きなお子さんの場合、靴を履き潰してしまうこともあるかもしれません。前述の通り、メーカーによってサイズ感や履き心地は異なりますので、「この前買ったばかりだから同じサイズで」と安易に考えず、買い替え時には必ず足と靴のフィット感を確認するように心がけましょう。
まとめ
今回は、子どもの靴選びにおける4つの重要なポイントについてご紹介しました。見た目やデザインだけを重視して購入してしまうと、足に合わずに結局履かないという事態も起こり得ます。せっかく選んだ靴を履かずにサイズアウトさせてしまうのは、とても残念なことです。
もちろん、子どもが気に入るデザインも重要な要素ではありますが、履き心地が良く、子どもの成長に悪影響を与えない靴であることをしっかりと確認して選んでいくことが大切です。
スニーカーやスポーツウェアで有名なブランド「アシックス」の公式サイトには、近年、土踏まずがほとんどない子どもや、大人の女性のように外反母趾などの足のトラブルを抱える子どもが増えているとの記載があります。
※参考※
子どもの成長段階に適した機能を持つ靴を選ぶことが、子どもの成長に大きな影響を与えます。安価なものでも、その子に合った足の形や、ソールの柔軟性、履きやすさといった機能面が充実している靴も数多く存在します。
靴自体が子どもの足を育てるわけではありませんが、正しい歩行や成長をサポートしてくれるものです。価格だけにとらわれず、個々の足に合った靴を選び、子どもの成長段階に適した靴選びを行えるよう心がけましょう。
コメント