あなたは自己啓発本を楽しんで読んでいますか?
書店やAmazonのページをめくると、心を明るくしてくれそうな自己啓発本のタイトルがたくさん目に入りますよね。
仕事の進め方や人間関係について悩みを抱えているとき、心の支えとなってくれる自己啓発本は、社会人だけでなく主婦や学生といった幅広い層に受け入れられ、テレビ番組などでも頻繁に取り上げられています。
私自身も過去に自己啓発本に夢中になり、何十冊も手に入れて次々とページをめくっていました。
しかし、次第に本が増えていく中で、「本当に解決策とは何なのか?」「そんなことを言われても実行できないよ…」といった疑問を抱くようになってしまいました。
自分に合った自己啓発本を数冊読むこと自体は良いことですが、あまりにも多く読みすぎると、逆に効果が薄れることがあるようです。
その理由は一体何でしょうか?

自己啓発本が好きだけれども「なぜか気持ちが晴れない」「どの本が自分に合うのかわからない」と感じている方に向けて、その理由や注意すべき本の選び方について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
自己啓発本を読み過ぎるとどうなるのか?
メンタリストのDAIGOさんが述べているように、
- ※反芻思考(はんすうしこう)に陥りやすくなる。※反芻思考とは、ネガティブな出来事を何度も考え続けてしまうことを指します。
- 自己啓発本は、自分の現在の現実から逃げるために手に取ることが多いです。
- 成功者がなぜ成功を収めたのか、そしてその方法を自分にどう応用するかを考えなければ、自己啓発本はその真価を発揮できません。
- さらに、自己啓発本は美しい部分や良いストーリーを強調する傾向が強いです。
では、もう少し詳しくこの点について解説していきましょう。
鬱レベルが上がる可能性がある
真面目な人が自己啓発本を読みすぎると、各章で述べられている内容を実践しようと必死になります。
例えば、ビジネスで成功を収めた人が執筆した本は、その著者が非常に優れた才能を持つ方であることが多いです。
そのような優秀な著者と同じスキルや性格を持っていないと、同じ成果を得ることは難しいのは明らかですよね。
しかし、そのままのやり方を真似して実行しても、なかなかうまくいかないものです。
かえって、気持ちが落ち込んだり、非常に疲れたりして、「なぜ自分はできないのか」「どうしてうまくいかないのか」と悩むことになってしまうのです。
その結果、また別の本を手に取ることになります。
今度はその著者の成功談を読み、再び実行しようとする…こうした繰り返しが続くのです。
特に心が弱っている人は、「あの人のようになりたい」と理想を抱いて、自分を変えようと手に取る自己啓発本が多くなります。
そのような方が、読んで実行に移してもうまくいかない…本のようにはなれない…という状況を繰り返すと、どうなるでしょうか?
自己啓発本を読みすぎることによって、成功者と自分を比較して劣等感を抱くようになり、メンタルがさらに弱まっていくことで、うつ傾向が強まるのです。
自己啓発本を読む際に気を付けてほしいこと
自己啓発本からセミナーや教材購入へと誘導される本

誰しも夢や理想を抱いています。
その実現を望む人々の心をつかみ、儲けを企む本には十分な注意が必要です。
本を購入させた後、感動した読者を高額な教材やセミナーへと誘導するのが目的であることが多いからです。
これらの本が全て悪いわけではありませんが、注意を払う必要があります。
どのジャンルを選ぶべきか迷った際には、ロングセラーの定番本を確認してみると良いでしょう。
人気でおすすめの自己啓発本
心理学者が著した本は、豊富なデータに基づいて「このような人は挫折しやすい」「このような人は目標達成率が高い」といったことを説明しているため、信頼性が高いです。
嫌われる勇気
この本は、人間関係に悩んでいる方に向けて書かれています。
他人の機嫌に左右されない生き方についての考察は、組織で働く人々にとって非常に示唆に富む内容ではないかと思います。
まんがでわかる 頭に来てもアホとは戦うな
「頭に来てもアホとは戦うな」の漫画版であるため、文字を読むのが苦手な方でも気軽に楽しむことができるでしょう。
この書籍では、周囲にいる不可解な人やうまくいかない人との「戦わない」ことによって得られるメリットが描かれています。
相手の気持ちについても触れられており、そんな人に対してムキになってしまう自分も「アホですよ」と言われているかのようで、心に響く内容でした。
小さいことにくよくよするな しょせんすべては小さなこと
この本には、小さなことにくよくよしないための実践的なヒントが100個収められており、「今」抱えている悩みをピンポイントで解決する手助けをしてくれます。
それぞれのヒントはタイトルごとに2ページに収められているため、サッと読み進めることができ、おすすめです。
24年前にこの本に出会った際、多くの気づきを得て心が軽くなったことを今でも覚えています。
現在でも心にスッと入ってくる内容で、改めて気づかされることができる素晴らしい本です。
まとめ
毎日のように新たに発表される自己啓発本は、読むことで人生のヒントを得ることができるものがたくさん存在しています。
しかし、自己啓発本を読むことでネガティブな気持ちになったり、著者の価値観に縛られて視野が狭くなってしまうのは、問題だと感じています。
何か嫌なことがあったとき、サッとページを開いて読んだ後に、穏やかな気持ちにさせてくれる良書が数冊あれば十分だと感じました。
自分にとって相性が良い本を見つけることが一番重要です。
合わない本や勧誘目的の本に出会ったときには、「読み飛ばす勇気!」「のめり込まない勇気!」「買わない勇気!」が必要だと強く感じます。



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