入会してはいけないWEBデザインスクール。その理由とは


WEBデザインという職業についてご存じでしょうか?

その名の通り、WEBデザインはウェブサイトを制作する際に、ロゴやフォント、そして全体的なデザインを手掛ける仕事です。視覚的に魅力的で、ユーザーが使いやすいホームページや、購買意欲を引き出すようなサイトを作成することが求められます。

近年では、情報技術が進化し、企業や個人事業主にとってWEBデザインは不可欠なスキルとなってきています。そのため、WEBデザイナーの数は年々増加傾向にあります。

その流れに伴って、「WEBデザインスクール」と呼ばれる教育機関も増えつつありますが、安易に入学を決めるのは避けた方が良い点がいくつか存在します。

この記事では、「WEBデザインスクールに入会する際の注意点」について詳しくお伝えします。

フリーランスとは

フリーランスという言葉を耳にしたことがある方は多いでしょうが、具体的にどのような人を指すのか、イメージしにくいかもしれません。

フリーランスとは、特定の企業や団体に所属せずに、自分のスキルや専門知識を活かして自由に契約し働く人のことを指します。主にライターやカメラマン、デザイナー、プログラマー、イラストレーターといった職種の人々がフリーランスとして活動しています。

この言葉の起源には、中世ヨーロッパで有力者に契約で仕えていた騎士を指して「フリーランス」と呼んだという説もあります。

フリーランスの大きな魅力は、仕事をする時間や場所を自由に選べる点です。中には海外に住みながら、日本の案件を手掛けて生計を立てている人もいます。

ただし、企業に雇用されていないため「労働基準法」などの労働法規が適用されず、補償や有給休暇などの権利から外れることも理解しておく必要があります。

この自由さは自己責任とセットであり、スケジュール管理やタスクの進行をすべて自分で行わなければならないため、時には大変な思いをすることもあるでしょう。

つまり、WEBデザイナーもフリーランスとして活動することが可能な職業なのです。

WEBデザイナーとは

次に、WEBデザイナーの具体的な仕事の流れを詳しく紹介します。

WEBデザイナーというと、サイトを作成することが主な業務だと考えられがちですが、実際にはその前に多くの準備作業があります。

まずはヒアリングを行い、クライアントから「希望するサイトのイメージやコンセプト」を詳細に聞き取ります。これにより、配色やフォント、デザイン全般の方向性を決める必要があります。

次に、競合サイトの調査や分析を行い、さらに「サイト設計」を通じてコンセプトや構成を決めます。この工程が非常に重要であり、単に自分のセンスや好みでデザインを進めるのではなく、クライアントの意図に沿ったものにしなければ効果を発揮しません。

ここまで進んだら、いよいよ「デザイン」作業に入ります。ヒアリングで得た情報を基に、IllustratorやPhotoshopといったグラフィックソフトを駆使し、カラーやレイアウトの調整、写真加工などを行います。

近年では、スマートフォンでのサイト閲覧が増加しているため、PCだけでなく、モバイル端末にも適応したデザインが求められる場面が多くなっています。

デザインが完成したら、次は「プログラミング」を行います。文章や画像を整え、WEBページを作成するために必要な「HTML」や、文字のサイズ、フォント、色を調整するための「CSS」といったコードを入力します。

そして最後に、全体の確認を行い、業務は完了となります。

デザインと言うと、美術的なイメージを持たれがちですが、実際にはデザインのルールに則り、細部にわたる作業を丁寧に進める仕事なのです。

デザインスクールの罠

デザインスクールは、WEBデザイナーに必要なスキルやツールの使い方、技術的な側面を教えてくれる場所です。しかし、独学でスキルを身につけるのが非常に困難であるため、有能な講師からの指導を受けられることは大変魅力的です。

一般的にWEBデザインスクールの受講費用は約30万円程度ですが、「スキルを身につけるにはこのくらいの投資が必要だろう」と考えて入会しようとしている方は、慎重になるべきです。

デザインスクールは、あくまで技術を教える場であり、そこに通う人々の多くはWEBデザインを学び、WEBデザイナーとして活躍したいと考えています。しかし、ここに大きな注意点があります。

デザインを学んだからといって、それだけでWEBデザイナーとして収入を得られるわけではないのです。

実際には、収入を得るために最も重要なのは「営業の方法」です。つまり、案件をどうやって獲得するかがカギとなります。

フリーランスとして活動する場合、仕事を自分で見つける必要があるため、いくら技術やスキルがあっても、案件を得られなければ仕事はできません。しかし、デザインスクールでは営業の仕方や案件獲得の方法は教えてくれないことが多いのです。

このため、フリーランスとして生活するために高額な費用を支払ってデザインスクールに通うことはお勧めできません。ただし、自身の趣味としてスキルを身につけたい方や、自らのビジネスを持ちながら、コストを抑えつつ自社サイトを運営したい方には、スクールで学ぶことは有益かもしれません。

まとめ

今回の記事では、デザインスクールに関する情報をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

案件の獲得方法やポートフォリオ作成については、YouTubeなどの動画プラットフォームにも多くの有益な情報が公開されていますので、ぜひ参考にしてみてください。無料で価値のある知識を得ることができるでしょう。

この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

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