私が子どもを保育園に送迎している際のエピソードを振り返ると、内履きを履くときに苦しそうにしている姿が目に留まりました。その光景を見て、サイズの合わない靴を履き続けることが子どもの身体にどのような影響を及ぼすのか、非常に気になりました。
そこで、子どもの成長に伴ってどのくらいの頻度で靴のサイズを確認する必要があるのか、また、サイズが合わない靴が身体に与える影響について考察してみました。
これらの疑問を解消するために、以下の3つのポイントを詳しく解説していきたいと思います。
お子さんに最適な靴のサイズとは?子供の足の特徴について
お子さんの足に合った靴のサイズを選ぶことが、骨の形成に大きな影響を与えることをご存じでしょうか?
健康的でしっかりとした足の成長を促すためには、お子さんにぴったり合った靴を選ぶことが不可欠です。成長期における足の特性について、ここで詳しく解説いたします。
子供の足の特徴について
お子さんの足は、非常に未成熟な状態で成長していることが特徴です。その理由としては以下の点が挙げられます。
- 足の70%が軟骨の状態で形成されています。
- 骨と骨の間には隙間があり、まだ固まっていません。
- 関節は非常に柔らかく、成長段階にあります。
- 土踏まずの形成が未成熟な状態です。
- o脚の傾向が見られることが多いです。
さて、では何歳になれば、足の成長が完成されるのでしょうか?以下で詳しく解説します。
強い足を育てるために、形成が完了するまでの期間、適切な靴を選びましょう!
先に述べた5つの要素に関連し、足の成長が年齢的に完成するのはおおよそ18歳頃だとされています。このプロセスにはかなりの時間がかかります。
特に幼少期においては骨が柔らかいため、外的要因の影響を受けやすい状態です。将来、強い足を育てるためには、適切なサイズの靴を選ぶことが非常に重要です。
年齢別の基準サイズ表
子育て中の方々は、自分の子どもにどのくらいのサイズの靴を購入すればよいか、ある程度把握されていますか?ここでは年齢ごとの基本的なサイズをまとめました。
年齢別 | 靴のサイズ |
~6ヶ月 | 8~11cm |
~1歳 | 9~12cm |
~2歳 | 12~14cm |
~3歳 | 13~15cm |
3~4歳 | 14~16cm |
5~6歳 | 17~18cm |
7~8歳 | 19~20cm |
9~10歳 | 21~22cm |
11~12歳 | 22~24cm |
3歳までは、足のサイズが半年ごとに1cmずつ成長し、その後、12歳から14歳の間には1年ごとに1cmの成長が見られます。
成長期にサイズの合わない靴を履き続けることによる身体的影響
お子さんが成長していく過程において、足に合わない靴を履き続けると、どのような身体的な影響が現れるのでしょうか?ここでは、その影響について詳しく解説していきます。
サイズが合わない靴を履き続けることによる影響
お子さんの足を観察すると、丸みを帯びていてプニュプニュした印象を受けるかもしれません。これは、足が厚い脂肪に覆われているため、痛みに対して鈍感になっているからです。
そのため、若干小さめの靴でも平気で履くことができてしまうことがあります。お子さんは靴がきついと感じにくいため、親が早期に気づいてあげることが非常に重要です。
サイズが合わない靴を履くことで、以下のような身体的な問題が生じる可能性があります。
- 外反母趾:足の親指が付け根から曲がってしまう状態。
- ハンマートゥ:足の指がZ型に曲がり、固まってしまう。
- 内反小趾:小指の変形。
- 浮指:指が接地面につかず、浮いている状態。
- 扁平足:足裏にアーチが形成されず、平らに接地している状態。
このような影響が出てしまうと、身体のバランスが取りづらくなり、下半身に力が入らないといった身体的なトラブルが将来的に発生する可能性があります。
まとめると、幼児期の靴選びが将来の身体の形成に非常に密接に関係していることがわかります。
どのくらいの頻度で靴を買い替えるべきか、成長期のチェック頻度について
お子さんの春休みや夏休み、または特定の節目で靴を点検している方も多いのではないでしょうか?私もその一人でしたが、実際に我が子が内履きを履きづらそうにしている様子を見て、もっと頻繁にサイズチェックを行うべきだと感じました。
ここでは、チェックの間隔でどのようなことを確認するべきかを解説します。
靴をチェックする間隔はどのくらい?
結論として、お子さんの成長は非常に早いので、基本的には3ヶ月ごとに靴のサイズを確認することをお勧めします。新しく靴を購入した日付を靴に記入しておくことで、定期的な点検がしやすくなります。
年齢別の特徴と購入時のチェックポイント
また、足の長さだけでなく、以下の点も確認することが重要です。
年齢 | 年齢の特徴 | 理想の靴 | サイズ選びの基準 |
1歳前後 | 歩き始めたばかりで、転ぶことがない靴を選ぶことが重要です。 | 全体的に柔らかい素材で、足の動きにフィットする商品を選びましょう。 | 指先に7〜10mm程度の余裕がある商品を選ぶことが望ましいです。 |
1歳〜2歳前後 | よく走り回るようになり、靴の中で頻繁に汗をかき、水たまりに入って汚すこともあります。 | 足にフィットする素材で、走っても脱げにくい商品を選ぶことが重要です。足首がまだ柔らかく不安定なので、ハイカットシューズをお勧めします。また、汗や汚れに強く、乾きやすい素材の商品を選びましょう。 | つま先から7〜10mm程度の余裕がある商品を選ぶことが望ましいでしょう。 |
3歳〜4歳 | さらに動きが活発になり、足首がしっかりしてきます。 | 足首を使えるように発達する時期なので、ハイカットシューズは逆に転びやすくなることがあります。おすすめは、かかと部分に厚みのあるスニーカータイプの靴です。かかとは柔らかくなく、しっかりとした厚みのある商品を選ぶことが重要です。 | つま先から0.5〜10mm程度の余裕がある商品を選ぶことが望ましいです。 |
5歳以上 | 走ったり運動が活発になってきます。 | たくさん運動をすることで健康的で強い足を形成しますので、屈曲性のある靴を選ぶことが重要です。 | つま先から0.5〜10mmの余裕がある商品を選ぶことが望ましいです。 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、成長期にサイズの合わない靴を履くことが身体にどのような影響を与えるかについて詳しく解説しました。
- 子供の足の特徴について
- サイズが合わない靴が及ぼす身体的影響
- 年齢別に適した靴の選び方
幼少期は自分で「きつい」と訴えることができないため、大人が定期的にサイズチェックを行い、気づくことが非常に大切だということが理解できたのではないでしょうか。
コメント