皆さんは、普段においてスーパーで野菜を選んで購入されていますか？
栄養素を豊富に含む野菜は、料理の見た目を引き立てるだけでなく、私たちの日々の食卓には欠かせない大切な食材となっていますね。
しかし、魅力的で美味しい野菜には当然のことながら「虫」も集まりやすいものです。
実際に、スーパーで何気なく購入した野菜に虫が付いていたという体験を耳にすることもよくあります。
「虫がいるということは、それだけ美味しい野菜だということだ」と感じる方もいるかもしれませんが、虫が苦手な人にとっては「そんなことを言われても、気持ち悪くて食べられない！」というのが正直なところではないでしょうか。
そこで今回は、特に虫が寄りやすいとされる野菜をいくつかご紹介し、それに加えて虫を効果的に洗い流すためのお手入れ方法もお伝えいたします。
虫嫌いの方は要注意！購入を避けるべき野菜
ここでは、虫が付きやすいとされる代表的な野菜をいくつか挙げていきますので、ぜひ参考にしてください。
レタス
春から夏にかけて旬を迎えるレタスは、サラダやサンドイッチなどに広く活用できる便利な野菜ですが、アブラムシやナメクジといった虫が付いていることがあります。
外側の葉だけを見ていると見逃してしまうことが多いのですが、もし黒い点のようなものが見つかった場合、その正体はヨトウムシの幼虫である可能性があるため、十分な注意が必要です。
キャベツ
キャベツは特に春キャベツが甘くて美味しいことで知られています。
一年中手に入るキャベツは、ポトフやスープ、さらには千切りにしてお好み焼きの具材としても利用できる非常に多用途な野菜です。
しかしながら、そんなキャベツは、アオムシと呼ばれるモンシロチョウの幼虫が好んで食べるターゲットでもあります。また、筆者自身が目撃した経験もあるのですが、細長い虫（ミミズの幼虫）が付いていることもあるため、注意が必要です。
白菜
冬が近づくと出回る白菜は、その大きさと食べ応えから非常に重宝しますよね。
火を通すとトロトロになるその食感はまさに絶品です。
白菜にも、レタスやキャベツと同様にヨトウムシなどの虫が付いていることがありますが、特に芯の部分がしっかり詰まっているため、外から見るだけでは虫の存在を判断しにくいのが難点です。調理のために葉を剥いてみたら、虫がたくさん潜んでいたなんてことも起こり得るので、充分な注意が必要です。
ほうれん草
ほうれん草は、ソテーやお浸しにしても味にクセが少なく、さまざまな料理に使いやすい野菜です。
そんなほうれん草にも、先ほど挙げた葉物野菜と同様にアブラムシやヨトウムシ、さらにはハダニといった虫が付きやすいことが知られています。
冷凍ブロッコリー（ブロッコリー）
虫は生野菜にだけ存在するわけではありません。
筋トレ中などに良質なタンパク質を提供する野菜として人気のブロッコリーですが、ブロッコリーを食べる際には、下茹でや一口サイズへのカットが必要で手間がかかるため、冷凍ブロッコリーを利用する方も多いのではないでしょうか。
しかし、便利な冷凍ブロッコリーにも、実際には虫が混入していることがあるのです。
冷凍食品だから安全だろうと考えがちですが、パッケージの裏側には「虫を除去できていない場合がある」との注意書きがあることもあります。
ブロッコリーは小さなつぼみが集まった形状をしているため、虫が侵入しやすく、洗い流しにくいのです。従って、冷凍ブロッコリーを購入する際には特に注意が必要です。
虫が混入しにくい野菜とは？
これまでに葉物野菜には特に虫が多く付いていることがわかりましたが、では虫を避けるためにはどのような野菜を選べば良いのでしょうか？
カット野菜
スーパーやコンビニで手に入る、あらかじめ千切りやカットされた野菜は、カット後に消毒液でしっかり洗浄されているため、虫が存在する可能性が非常に低いと言えます。消毒液を使用しているとはいえ、安全性は確保されていますので、少し高めの価格設定にはなりますが、虫が気になる方には非常におすすめの選択肢です。
水耕栽培されている野菜
水耕栽培は土を使用せずに野菜を育てる方法であり、土が不要なため虫がつきにくいとされています。
ただし、完全に密閉された環境で育てるわけではないため、絶対に虫がつかないとは言えませんが、大手スーパーの「西友」では、水耕栽培を用いた「店内産のレタス」も販売され、話題を呼びました。
この水耕栽培の方法には虫が付きにくいという利点だけでなく、土が不要なため場所を選ばず、肥料の供給が自動で行えるため手間がかからず、品質も安定するという多くのメリットがあります。
現在はまだ一般的な栽培方法ではありませんが、興味がある方は「自宅で始められる水耕栽培キット」が販売されているので、ぜひ探してみてください。
虫を落とす！野菜の洗い方
カット野菜や水耕栽培の野菜を推奨しましたが、どうしてもそれらが手に入らないという場合もあるでしょう。そこで、虫や汚れをしっかりと落とすための野菜の洗い方をいくつかご紹介させていただきます。
50℃のお湯で洗う
野菜をお湯で洗うという方法に驚かれるかもしれませんが、50℃前後のお湯を用意したボウルやザルに野菜を浸けておくだけで、野菜に付いた雑菌や虫を効果的に除去することができます。
浸け終わったら、浮いてきたゴミを流し、野菜の水分をしっかり拭き取ってから調理に使うと良いでしょう。温度管理が重要で、浸けている間に温度が下がらないように足し湯をすることが求められますが、水で流すよりもはるかに野菜がきれいに仕上がります。
また、50℃前後のお湯に浸けることで、「ヒートショック」という現象が起こり、熱によるショックによって野菜の気孔が開いて水分を吸収するため、野菜の鮮度を向上させる効果も期待できます。
野菜用洗剤で洗う
食器用洗剤や重曹を使って野菜を洗っている方もいるかもしれませんが、すすぎ残しが心配な方や、より徹底的に洗いたい方には、野菜用洗剤が特におすすめです。
野菜用洗剤は、虫だけでなく残留農薬なども効果的に除去することができるため、農薬が気になる方にも安心して使用できるアイテムです。
まとめ
いかがでしたでしょうか？ここまで虫が付く野菜やその洗い方についてご紹介してきましたが、実際に野菜に付いている虫のほとんどは無害でありますので、万が一食べてしまっても健康に悪影響を及ぼすことはありません。
また、万が一虫が付いていたとしても、すぐにスーパーや青果店にクレームを入れるのは控えた方が良いでしょう。
店員さんも全ての虫を取り除くのは困難だと考えられますので、虫を避けたい方はカット野菜を選んだり、異なる店舗を利用するなどして自らを守ることが賢明な選択です。
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