おにぎりの具材として非常に人気の高いものに「明太子」があります。
また、寿司や丼物の定番として広く認識されている「いくら」も、多くの人々に愛されている食材のひとつです。特に大人から子供まで、幅広い層に親しまれています。
ウインナーやベーコン、ハムは、日々のお弁当やおかずにおいて欠かせない重要な存在であり、燻製にしたものはお酒のおつまみとしても最適です。
しかし、これらの魚卵や加工肉には発がん性物質が含まれているという驚くべき事実をご存知でしょうか?
本記事では、以下の重要なテーマについてしっかりと調査を行いました。
普段の食生活に身近な危険を伴う食材について、皆さんはどの程度気を配っていますか?
特に子供たちが好む食材が多く含まれているので、その点には十分な注意が必要です。
安心して安全な食生活を送るためにも、ぜひこの知識を深めていただきたいと考えていますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
明太子や加工肉に含まれる発がん性物質
魚卵や加工肉には、発色剤や防腐剤などの添加物が使われていますが、これらの添加物が発がん性物質の原因となる可能性があるのです。
では、一体どのような仕組みでこれが起こるのか、詳しく解説していきます。
要注意の添加物「亜硝酸ナトリウム」
明太子やハム、ベーコン、ソーセージに添加される発色防腐剤の一つが「亜硝酸ナトリウム」です。
この亜硝酸ナトリウムは、食材の色を長期間にわたって鮮やかに保つために重要な役割を果たしています。
しかし、亜硝酸ナトリウムには「摂取許容量」が定められており、1日の摂取限度は0.06㎎×体重(kg)という基準が設定されています。
例えば、体重が10kgの子供の場合、1日の摂取許容量は0.6㎎となります。
発色剤が使用されている加工食品には、10g当たり最大で約0.7㎎の亜硝酸ナトリウムが含まれているため、子供はわずか10gの摂取で基準値を超えてしまう可能性があります。
さて、なぜこのような基準値が設けられているのでしょうか?
それは、亜硝酸ナトリウムが魚卵や加工肉と化学反応を起こすことで、発がん性物質に変化するためです。
発がん性物質「ニトロアミン」
亜硝酸ナトリウムと、明太子や豚肉に含まれる「アミン」が反応して「ニトロソアミン」という物質が生成されます。
この「ニトロソアミン」が、実際に発がん性を持つ物質なのです。
ニトロソアミンの詳細についても、さらに見ていきましょう。
ニトロソアミンとは
ニトロソ基 (-N=O)とアミン (R-NH 2 )から生成される化合物を指します。
ニトロソアミンは、調理された明太子や加工肉に含まれており、発がん性が懸念されています。
アミンと亜硝酸ナトリウムは高温下で反応しやすく、加熱された明太子や加工肉にはこの「ニトロソアミン」が多く含まれていることになります。
ベーコンやウインナーは通常、加熱して食べることが一般的です。
つまり、私たちは無意識のうちに加熱調理によって発がん性物質を生成しながら食べているということなのです。
世界が認めた危険性
世界保健機関(WHO)の関連機関である国際がん研究機関(IARC)は、2015年に以下の重要な発表を行いました。
「加工肉を1日50g摂取するごとに発がんリスクが18%上昇する」
さらに、この発がん性の評価は「喫煙」や「アスベスト」と同じレベルであり、5段階中の最高評価が与えられています。
喫煙やアスベストと同じ危険性があるという事実には、多くの人が驚きと恐れを抱くことでしょう。
ニトロソアミンによる毒死事例
ニトロソアミンによる毒死の事例として、1957年にノルウェーで発生した家畜の死亡事件が挙げられます。
この家畜には「ニシン」を含む餌が与えられており、後にその死因がニトロソアミンによる中毒死と特定されたという事実があります。
実際にこのような死亡事例があるということは、非常に恐ろしい現実です。
亜硝酸ナトリウムを含む食品
亜硝酸ナトリウムを含む食品には、以下のようなものがあります。
私たちの日常の食卓に欠かせない身近な食材も多く含まれているため、注意が必要です。
魚卵
- 明太子
- たらこ
- イクラ
お寿司やおにぎりの具材として人気があり、特に子供たちにも大変好まれている魚卵には亜硝酸ナトリウムが多く含まれています。
加工肉
- ソーセージ
- ウインナー
- ベーコン
- ハム
- サラミ
- ビーフジャーキー
- コンビーフ
お弁当やおつまみに最適な加工肉にも、亜硝酸ナトリウムが含まれています。
特にお酒を楽しむ際には、ついつい食べ過ぎてしまうことも多いので、注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
身近な食材に含まれている“発がん性物質”についての情報をお届けしました。
今後、魚卵や加工肉を食べることについて、少し不安を感じるようになるかもしれません。
要点をまとめると、以下の通りです。
- 明太子やウインナーなどの魚卵・加工肉には発色剤「亜硝酸ナトリウム」が含まれている。
- 亜硝酸ナトリウムが、食材に含まれる「アミン」と熱で反応し、「ニトロソアミン」という発がん性物質になる。
- 亜硝酸ナトリウムの1日の摂取許容量は0.06㎎×体重(kg)である。
便利で美味しい明太子やウインナー、ベーコンは、保存が効くためついスーパーで多く買い込んでしまうことがありますが、食べ過ぎには十分な注意が必要です。
特に、ボイルしたウインナーや炙ったベーコン・明太子は加熱調理が行われているため、特に気をつけるべきです。
できるだけ新鮮で自然な食品を選んで食べることが理想的ですが、忙しい日常の中で、加工食品を完全に避けることは極めて難しいのが現実です。
リスクをしっかりと把握した上で、適切な量を意識しながら賢く付き合うことが非常に重要です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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