「リンゴ」は本当に美味しい果物で、多くの人々に愛されていますよね。
そのまま皮をむかずにかじることもできる上に、たくさんの種類のリンゴジュースが市場に出回っているのも嬉しい点です。
一年中、スーパーマーケットや果物店で手に入ることから、私たちの日常生活に欠かせない存在になっています。
私自身、子供の頃から頻繁に「リンゴ」を皮ごとかじったり、リンゴジュースを楽しんできた経験があります。
本当にありがたい果物だと感じています。
しかし、そんな身近な「リンゴ」には、実は知らず知らずのうちに摂取することで危険を伴う部分が存在することをご存知でしょうか?
その危険な部分とは、実は「種」の部分なのです。
「え?そんな話は初めて聞いた!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
子供の頃から普通に食べていたけれど、特に問題はなかったという方も多いでしょう。
このような話は初めてだという方もいるかもしれませんが、決して虚偽の情報ではありません。
そこでまずは、「リンゴ」が私たちの身体にどのように良い影響を与えるのかを改めてご紹介したいと思います。
その後に、なぜリンゴの「種」が危険であるのかを詳しく解説いたします。
この記事を通じて、以下のことが理解できるようになるでしょう。
・リンゴが身体に良い成分はどのようなものか?
・なぜリンゴの一部が体にとって有害となるのか?
リンゴが身体に良い理由
最初に、「リンゴ」が私たちの身体に良い理由について詳しくお話しします。
「リンゴ」の成分の約80%は水分で、この水分にはビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
そのため、健康や美容に対して非常に良い影響をもたらすことが知られています。
具体的な効果は以下のように挙げることができます。
カリウムは、浸透圧の調整やナトリウムの排泄を促進することで血圧を下げる効果が期待できます。
・食物繊維
リンゴには不溶性食物繊維が豊富に含まれています。これにより、体内での栄養素の吸収が緩やかになり、食後の血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。
そのため、スムーズな排便にも寄与することが可能です。
ビタミンCは、日焼けを防ぐだけでなく、病気に対する抵抗力を高める役割も果たします。
さらに、強力な抗酸化作用を持っているため、老化やがんの予防にもつながると言われています。
リンゴ酸は、疲労の原因となる乳酸を減少させる働きがあります。
身体の新陳代謝を促進するため、疲れを取り除く助けにもなります。
私自身もリンゴ酢を飲み始めてから、疲れを感じにくくなったことを実感しています。
ポリフェノールは、動脈硬化の抑制や花粉症などのアレルギー症状を軽減する効果があることが知られています。
その主成分である「プロシアニジン」は、緑茶や赤ワインに含まれるポリフェノールよりも強力な抗酸化力を持っています。
さらに、リンゴの皮にも多くの栄養素が含まれています。
皮の部分には、実の食物繊維の約1.5倍が含まれているのです。
また、ビタミンCも実より約1.6倍多く含まれていることが特徴となっています。
さらに、活性酸素を除去する「アントシアニン」も皮の近くに豊富に存在しています。
これほどまでに「実」と「皮」両方ともに身体に良い影響をもたらす「リンゴ」ですが、なぜ危険な部分が存在するのでしょうか?
なぜリンゴは身体によくないのか?
では、なぜ「リンゴ」が身体にとって良くない要素が存在するのでしょうか?
結論から言いますと、その原因は「種」の部分にあります。
リンゴだけでなく、「さくらんぼ」「すもも」「もも」などの種にも注意が必要だと言われています。
リンゴの種には、「青酸配糖体」と呼ばれる物質が含まれているのです。
この「青酸配糖体」の中には、「アミグダリン」という成分が含まれています。
アミグダリンが体内に取り込まれると、腸内の細菌によって「シアン化物」に変わる可能性があります。
シアン化物が大量に生成されると、目眩や嘔吐、血圧の上昇、さらには腎不全を引き起こし、最悪の場合は昏睡状態に陥るリスクがあるのです。
驚くべきことですね。
ただし、リンゴ1個に含まれる種の「アミグダリン」の量は非常に微量であるため、通常は一度に大量に摂取しない限り、自覚症状を感じることはないでしょう。
基本的には、リンゴや桃を丸ごと食べる方はいても、種まで食べる方は少ないと思いますので、特に問題はないと思いますが、さくらんぼなどには注意が必要です。
ちなみに、梅の種にもこの「シアン化化合物」が高濃度で含まれていますが、梅干しや梅酒などに加工することでその危険性が減少します。
そのため、梅干しや梅酒、梅漬けは安心して摂取することができるのです。
まとめ
リンゴのように私たちに非常に人気のある栄養価の高い果物であっても、その一部には身体にとって非常に危険な成分が含まれていることを知っておく必要があります。
また、梅干しや梅酒などの食べ方は、昔の人々がその危険性を避けるために考案した知恵であることを考えると、先人の知恵に感謝せざるを得ません。
リンゴは、高い抗酸化作用や乳酸の抑制作用など、栄養面で非常に優れた果物といえるでしょう。
「リンゴを食べると医者いらず」ということわざがあるほどに、健康に寄与する果物です。
人生100年時代において、健康で長生きするためにも、積極的にリンゴを食べていきたいものですね。
最後までお読みいただき、心から感謝申し上げます。
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