寒さが次第に厳しくなってきたこの季節、特に必要とされるのが暖房器具です。
しかし、今年の冬はこれまでとは異なる特別な状況となっています。赤ちゃんが誕生し、初めての冬を迎えるにあたり、どのような寒さ対策が必要なのか、また選ぶべき暖房器具は本当に安全なのか、さらには注意すべきポイントは何かといった疑問が次々と浮かんでくることでしょう。
暖房器具は多種多様に存在しており、それぞれの特性に応じてどれを選ぶべきか迷うことも少なくありません。この記事では、特に赤ちゃんがいる家庭で避けるべき暖房器具について詳しく解説していきます。
まず、安全性について確認しましょう!
結論から言いますと、赤ちゃんがいる家庭で特に避けるべき暖房器具は赤ちゃんに危険を及ぼす可能性がある暖房器具です。
赤ちゃんは大人とは異なり、物事の危険性を判断する能力が十分に発達していないため、周りにある物に興味を持ち、無邪気に手を伸ばしてしまう傾向があります。大人が事前に危険なことを説明しても、赤ちゃんには理解できないのです。
赤ちゃんは日々成長し、昨日できなかったことが突然できるようになることもよくあります。ですので、「これは大丈夫だろう」と考えていても、予想外の行動をとることがあるのです。理想的には常に目を離さずに見守ることが望ましいですが、実際にはそれが難しいことも多々あるのが現実です。
愛らしい赤ちゃんではありますが、一瞬の隙が火傷や火事の原因となる可能性があるため、十分な注意を払うことが求められます。
安全性をチェックする3つのポイント
実際に安全性を確認する際に重要なポイントは、以下の三つです。
・表面が熱くならないか
・転倒時の安全機能がついているか
・チャイルドロックが装備されているか
表面が熱くならないか
赤ちゃんは何にでも興味を持ち、あらゆるものに触れたがるものです。寝ている時期やハイハイの段階、さらには歩き始める成長段階によって行動範囲は異なりますが、基本的には赤ちゃんから遠く離れた場所に設置することが最も重要です。
暖房器具の表面が熱くなる場合や、熱風の出る吹き出し口に赤ちゃんが手を伸ばすと、やけどのリスクが高まります。そのため、熱伝導式の電気ストーブや火を使用する石油ストーブ・石油ファンヒーターなどは避けるべきです。このようなタイプの暖房器具を使う際には、ベビーゲートを設置するなどの対策が不可欠です。
安全なヒーターとしては、オイルヒーター、パネルヒーター、エアコンなどがあります。
なお、石油ストーブやファンヒーターは電気を使用しないため、災害時や冬のキャンプでも利用されることがありますが、一酸化炭素中毒の危険性があるため、定期的な換気が必要です。将来的に赤ちゃんが成長し、子供と一緒にキャンプに行く機会が増える家庭もあるかもしれません。一酸化炭素中毒は最悪の場合、命に関わる状況を引き起こすこともあるため、取り扱いには十分な注意が必要です。
石油系の暖房器具に限らず、新しく購入した暖房器具の説明書は事前にしっかりと読み、注意して使うことが重要です。
・転倒時の安全機能がついているか
赤ちゃんが触れてしまうことで、暖房器具が転倒するリスクが高まります。無造作に当たっただけでなく、倒すこと自体を面白がる赤ちゃんも多く存在します。
暖房器具が転倒した場合、最も恐ろしい結果として火事の危険が生じます。そのため、転倒時に自動で電源が切れる機能がない暖房器具は避けることをお勧めします。さらに、赤ちゃんの方向に倒れてくる可能性を考慮すると、軽量の暖房器具が理想的です。
・チャイルドロックがついているか
赤ちゃんは多様な物に興味を示しますが、特にボタンのついている家電製品には強い関心を抱くことが多いです!ボタンを押すことで音や光が反応する様子が楽しいのか、赤ちゃんはそれをおもちゃと勘違いしてしまうことがあります。これは赤ちゃんだけでなく、小さな子供にも共通することです。
誤作動を防ぐためにも、チャイルドロック機能が備わっている暖房器具を確認することが重要です!赤ちゃん期を過ぎて、いたずらが増える幼児期においても、この機能は非常に役立ちます。暖房器具に限らず、家庭内の家電製品にはチャイルドロック付きのものを選ぶことを強くお勧めします。
湿度や動作音もチェックしましょう
安全性だけでなく、赤ちゃんが快適に過ごせる環境を整えることも非常に重要です。快適な環境を作る際のポイントは、湿度管理と動作音です。
暖房器具を使用すると、室内の湿度が低下しやすくなります。湿度が下がることで、肌の乾燥や喉の不快感が生じるだけでなく、ウイルス対策にも悪影響を及ぼすことがあります。一般的に、室内の適切な湿度は40%から60%とされています。
特に温風を発生させるタイプのエアコンなどは、乾燥しやすい傾向があります。そのため、加湿器を併用するなどして、しっかりと工夫を凝らしましょう!
赤ちゃんは夜だけでなく、昼寝も必要です。赤ちゃんを寝かしつけることは、育児において最も大変な部分の一つとも言えるでしょう。赤ちゃんの性格にもよりますが、音に敏感な赤ちゃんも多く存在します。
暖房器具の動作音が気になると、寝つきが悪くなったり、すぐに目を覚ましてしまうことがあるため、避けたいところです。運転音が静かな製品を選ぶこともお勧めです。
赤ちゃんにとって安全で快適な冬を過ごしましょう
赤ちゃんは寒さや暑さの調整が苦手であり、そのため風邪を引かないように過ごすためにも、寒さ対策は必要不可欠です。赤ちゃんが安全で快適に過ごせる暖房器具を選び、心温まる冬を楽しむことが大切です!
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