家で手軽に使用できる美顔器は、自宅にいながらもエステサロンに行くことなく、自分の好きなタイミングでスキンケアを行えるため、多くの人にとって非常に魅力的な選択肢となっています。そこで今回は、美顔器を選ぶ際に注意しなければならないポイントについて詳しく解説します。具体的には、どのような人でも避けるべき美顔器の特徴や、使用を控えるべき部位、さらには美顔器の種類によって不向きな方について詳しくご紹介いたします。
◇どんな人でも買ってはいけない美顔器
①自分の肌に合わないもの
②サイズが大きく重いもの
③丸洗いできず手入れが面倒なもの
④使用時に大きな音がするもの
⑤効果が実感できないもの
⑥あまり知られていないメーカーのもの
◇使用してはいけない箇所
①眼球付近
②耳
③まぶた
④喉仏
⑤唇
⑥日焼けした部分
⑦肌に炎症がある部分
⑧局部の粘膜部分
⑨心臓の上辺り
美顔器の種類によって使用禁止の部位は異なるため、十分な注意が必要です。
【美顔器の種類別】どんな人に不向きか?
『超音波美顔器』
超音波美顔器は、毎日使用したり、メイクを落とすために使いたい方には適していません。そのため、このタイプの美顔器の購入は避けるべきです。超音波は、耳の下に位置するリンパ節や目の周囲に使用することは非常に危険です。この美顔器は振動を利用して肌の汚れを取り去りますが、振動数が少なく、洗浄力も弱いため、メイクを完全に落とすことが困難であり、過剰に使用すると肌に負担をかけてしまう恐れがあります。
『レーザー美顔器』
レーザー美顔器は、機種やメーカーによって出力が異なるため、肌への刺激や負担が大きいことから、敏感肌や乾燥肌の方には不向きです。また、美容治療でピーリングやレーザーを受けている方、日焼けをしている方、アレルギー性皮膚炎をお持ちの方も特に注意が必要です。美容クリニックで使われるものよりは出力が低いですが、他の美顔器と比較すると刺激が強めですので、敏感肌や乾燥肌の方がどうしても使用を希望する場合は、レーザーの出力を最も低く設定してから使うことをお勧めします。
『ラジオ波美顔器』
ラジオ波美顔器は、ホルモンバランスが崩れやすい妊娠中や授乳中の方には向いていないため、購入を控えるべきです。また、肌に炎症がある方や、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を抱えている方、日焼けがひどい方、心臓疾患や免疫疾患、糖尿病を患いペースメーカーを使用している方、顔に金属製のインプラントがある方も使用を避けた方が良いでしょう。ラジオ波は高周波で皮膚の奥深くまで到達するため、妊娠中や授乳中に使用することで肌荒れの原因となる可能性があり、実際に美容サロンでも妊娠中や授乳中の方にラジオ波を当てることは禁止されています。
『EMS美顔器』
EMS美顔器は、電流を感じやすく、電気のピリピリ感が苦手な方には不向きです。この美顔器は微弱な電流を流し、筋肉を刺激する機能を持っています。電流の感じ方は個人差がありますが、刺激自体はそれほど強くないものの、どうしてもピリピリとした感覚を避けることはできません。また、電流を流し続けることで皮膚がダメージを受けるリスクもあるため、注意が必要です。直接筋肉に働きかけるため、長時間の使用は表情筋に疲労を蓄積させることがあり、使用時間には細心の注意を払うべきです。
『イオン導入美顔器』
イオン導入美顔器は、非常に乾燥した肌の方、肌が敏感な方、電流が苦手な方には向いていないため、購入を控えるべきです。この美顔器は微弱な電流を使用して美容成分を肌に浸透させますが、肌荒れを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。主成分が油性のオイルやクリームの場合、電気を通しにくく、使用すると効果が薄れることもあります。
『ローラー美顔器』
ローラー美顔器は、乾燥肌の方や傷、ニキビのある肌の方、即効性を求める方には不向きです。熱や電気を使用しないため、手軽に使える一方で、間違った使い方をするとシワやたるみを引き起こす原因になってしまうことがあります。また、効果の有無が医学的に証明されていないため、マッサージによって一時的に血行が良くなることで効果を感じることはありますが、数時間後には元に戻ってしまいます。乾燥している肌や、傷やニキビのある部分に使用すると、ローラーの刺激で肌が赤くなったり、ダメージを受けることがあるので注意が必要です。
『LED美顔器』
LED美顔器は、敏感肌の方や光に対して過敏な光線過敏症の方には不向きです。もともと光線過敏症でない方でも、他の病気を抱えている場合、LED美顔器が原因で症状を引き起こす可能性があり、過去に光線過敏症を経験したことがある方も特に注意が必要です。この美顔器はLEDを使用したもので、使用方法を誤るとやけどの危険性が存在するため、必ずメーカーの説明書をよく読み、使用の目安を遵守することが重要です。
美顔器は、使用頻度を増やせば必ずしも効果が得られるわけではなく、適切な使用頻度を守り、自分の肌質や身体の状態、各美顔器の特性を十分に理解した上で購入することが極めて重要です。使用する際には、必ず説明書を読み、使用してはいけない部位を確認し、どんなに口コミや評価が高くても自分に合わない美顔器は避けるべきです。
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