メガネを着用することで、目が小さく見えてしまったり、顔のラインが凹んで見えるといった悩みを抱えている強度近視の方々は多く存在しています。おしゃれにメガネを楽しみたいという気持ちがある一方で、ドライアイの影響でコンタクトレンズが使用できないという方も少なくなく、さまざまな悩みを抱えていることでしょう。
メガネ店には多彩なレンズやフレームが取り揃えられており、価格も多岐にわたるため、どのようにメガネを選べばよいのか迷ってしまうのが実情です。そこで今回は、強度近視の方がメガネを選ぶ際に考慮すべき大切なポイントについて具体的にご紹介いたします。
強度近視とは?
近年、近視を抱える人々が増加し、それに伴いメガネやコンタクトレンズを使用する人もまた増えています。近視はその程度によって「弱度近視」「中等度近視」「強度近視」と分けられ、特に強度近視は屈折度数が-6.00Dを超えるものを指します。
正常な眼球の前後方向の長さを「眼軸長」と呼び、通常約24mm程度が基準となっています。しかし、強度近視の場合、この眼軸長が約27mm以上に伸びてしまい、これによって網膜に焦点を合わせることが難しくなり、視界がぼやけてしまいます。
では、強度近視を持つ方がメガネをかけた際には、どのような影響が生じるのでしょうか。視力を矯正するためには、近視の度合いが強いため、メガネのレンズが厚くなってしまう必要があります。まるで牛乳瓶の底のように厚みのあるレンズを想像してみてください。このような強い度数のメガネを使用すると、目が通常よりも小さく見え、フェイスラインが凹んでしまうことが多くなるのです。その影響で、人前に出ることに対して抵抗を感じたり、自宅以外ではコンタクトレンズを使用する方が多い傾向にあります。
メガネの選び方
メガネを選ぶ際には、レンズとフレームの両方に注目しながら検討していきましょう。
レンズ
メガネのレンズにはさまざまな種類が存在しますが、最初に考慮すべきことは薄型のレンズを選ぶことです。視力が悪いほどレンズの厚さが増し、その結果、目が小さく見えてしまうのです。したがって、予算と相談しながら、できるだけ薄型のレンズを選ぶことが非常に重要です。
さらに、レンズには「球面レンズ」「非球面レンズ」「両面非球面レンズ」の3種類がありますが、特に両面非球面レンズは、他の2つに比べて薄く、歪みが少ない特性を持っています。レンズの歪みが少ないことで、レンズを通して見えるフェイスラインの崩れが軽減される効果も期待できます。
フレーム
最近では多様なメガネフレームが市場に出回っており、どれを選べば良いのか迷うこともあるでしょう。強度近視の方は、レンズを薄く、歪みの少ないものを選んでも、メガネをかけた際に目が小さく見えるという変化が生じることがあるため、フレーム選びが非常に重要なポイントとなります。
ここでは、フレーム選びの際に留意すべきポイントを以下の3つにまとめました。
Point1 存在感のあるフレームを選ぶ
色が薄いフレームやメタルフレームは、メガネが顔になじみやすいというメリットがある一方で、強度近視の方にとっては、その存在感が不足することで逆に目が小さく見えてしまうデメリットが存在します。したがって、フレームの色は、黒やネイビー、ブラウンなどの存在感のある色を選ぶことで、目元が引き立ち、目の大きさが気にならなくなるのです。
Point2 フレームの幅がフェイスラインよりも狭いものを選ぶ
近視用のレンズは、中心部が薄く、端に向かうほど厚くなります。レンズが厚くなるほど歪みが強くなり、目の小ささやフェイスラインの凹みが目立ってしまうため、できるだけ分厚い部分を見せないことが重要です。大きなフレームを選ぶと、レンズも大きくなり、必然的に端のレンズが厚くなり、歪みが強くなります。また、フェイスラインよりも幅の広いフレームを選ぶと、メガネのレンズを通してフェイスラインが見えてしまい、凹みが強調されてしまうことになります。そのため、メガネのフレームはできるだけ幅が狭く、フェイスラインを越えないサイズを選ぶことをお勧めします。
Point3 メガネと目の距離を離さない
子供の頃からメガネをかけていた方は、メガネを持って目から遠ざけて遊んだ経験があるかもしれません。その遊びと同じように、普段メガネをかけているときでも、メガネと目の間の距離が離れるほど目が小さく見えることがあります。したがって、鼻部分を調整できるメガネを選び、できる限りメガネと目の距離を近づけることで、目が小さく見えることを防ぐことが可能です。ただし、近づけすぎるとまつ毛が当たって気になる場合があるため、注意が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。強度近視を持つ方にとって、視力を矯正するためにメガネやコンタクトレンズは欠かせない存在であり、日常生活での必需品となっています。もしメガネをかける必要があるのであれば、ファッションの一環としておしゃれを楽しむことをお勧めします。レンズやフレームのさまざまな種類の中から、自分にぴったり合ったものを選び、素敵なメガネをかけてお出かけや仕事を楽しんでくださいね。
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