チンチラを飼ってはいけない!

最近では、SNSや様々なメディアを通じて、チンチラの愛らしい姿を目にする機会が増加しています。彼らのふわふわとした毛並みや、好奇心旺盛で活発に動き回る姿は、多くの人々にとって非常に魅力的で心を引きつける存在です。

そのため、可愛いチンチラを新たな家族として迎え入れたいと考えている方も少なくないでしょう。しかし、見た目が愛らしいからといって安易に飼うことを決めると、後々後悔する可能性があることも理解しておくべきです。

この記事では、チンチラを飼うにあたって知っておくべき「飼ってはいけない理由」を5つご紹介します。これらの理由をしっかり理解した上で、チンチラを家族に迎え入れるかどうかを慎重に検討してみてください。

チンチラについて

まずはじめに、チンチラがどのような動物であるかについて詳しくご説明いたします。チンチラは、ネズミの仲間であるげっ歯類に分類され、特に夜行性の性質を持っています。夜になると活動的になり、回し車を回したり、食事を楽しむ姿が見られます。彼らの鳴き声は特に大きくはありませんが、何かを訴えかける際には小さな声で鳴くこともあります。

食事としては、チンチラ専用のペレット、牧草(特にチモシー)、そして新鮮な野菜などが主な内容となっています。チンチラには色のバリエーションが豊富で、特にホワイトなどの希少な色を持つ個体は高価で取引されることが多いです。

体長は概ね25〜33cm程度で、野生ではチリの高地に生息し、寒さに強い特性を持っています。そのため、日本のように暑く湿度が高い環境にはあまり適していないと言えます。

平均寿命は10年から15年ほどで、小動物の中では比較的長命な部類に入ります。また、彼らの特徴的なふわふわの毛並みは、その美しさから毛皮用に乱獲され、野生のチンチラは一時期絶滅の危機にさらされたこともあるとされています。

チンチラを飼うために必要なアイテムは以下の通りです。

・チンチラ用のケージ(運動量が多いため、上下運動ができる広めのものがおすすめです)

・ステップ(ケージ内で上下運動ができるように取り付けると良いでしょう)

・巣箱

・チンチラ専用ペレットおよび牧草

・給水ボトル

・エサ入れ(かじられる可能性があるため、陶器製が推奨されます)

・回し車

・トイレ

・砂浴び用の砂とその容器

・温度計と湿度計

・通院や移動用のキャリーケース

・かじれるおもちゃ

これらの準備を整えた上で、チンチラの特性を理解しつつ、飼ってはいけない理由を以下に5つご紹介します。

飼ってはいけない理由その1

飼ってはいけない理由の一つ目は、すぐに抱っこできないことです。

個体差はあるものの、チンチラは野生で捕食者に狙われる側の動物であるため、非常に警戒心が強い性質を持っています。そのため、チンチラを迎えた際に「早く抱っこして触れ合いたい!」と考える方が多いかもしれませんが、すぐに触れ合うことは難しいでしょう。

ただし、時間をかけて少しずつ慣らし、信頼関係を築くことで、抱っこや触れ合いが可能になることもあります。お迎えしてすぐに抱っこできると思い込まないほうが良いでしょう。

飼ってはいけない理由その2

飼ってはいけない理由の二つ目は、排せつ物が非常に多いという点です。

チンチラは基本的にトイレを覚える動物ではなく、排泄行為は個体によって異なります。おしっこは決まった場所で行う個体も多いですが、ウンチは量が多く、散歩中に様々な場所に落としてしまうことがあります。

掃除が面倒だと感じる方や潔癖症の方にとって、チンチラの排泄物が多いことはストレスになるかもしれません。チンチラを飼うと、掃除がかなり大変になることを理解しておく必要があります。

飼ってはいけない理由その3

飼ってはいけない理由の三つ目は、様々なものをかじってしまうということです。

チンチラは好奇心が強く、興味を持ったものにはすぐにかじり始めます。彼らの歯は生涯にわたって伸び続けるため、牧草などを食べることでその歯を磨耗させるのが本能的な行動です。

そのため、壁紙や柱などが傷つくことを覚悟しておく必要があります。特に電気コードをかじると感電の危険があるため、注意が必要です。チンチラを部屋に放す際は、常に目を離さないように心掛けてください。

飼ってはいけない理由その4

飼ってはいけない理由の四つ目は、暑さと湿気に非常に弱いという点です。

チンチラは、その豊かな被毛からもわかる通り、寒冷地域で生活することが適しています。チンチラが快適に過ごすための温度は20〜25℃とされており、26℃を超えると健康を損ねやすいため、適切な温度管理が求められます。

暖かい季節にはエアコンを使用し続けなければならず、電気代が気になる方には不向きかもしれません。できれば通年を通してエアコンで温度管理を行うことをお勧めしますので、飼うことで電気代が高くつく可能性があることを理解しておきましょう。

飼ってはいけない理由その5

飼ってはいけない理由の五つ目は、砂浴びの後の掃除が非常に大変であるということです。

チンチラは毛が密集しているため、一度水で濡れてしまうと乾かすことが難しいと言われています。そのため、水に触れさせることは厳禁です。体の汚れや皮脂腺から分泌される余分な脂を取り除くためには、砂浴びが必要不可欠となります。

砂浴びをしている姿はとても愛らしいのですが、使用する砂は非常に細かく、砂浴びの後には周囲に砂が飛び散り、掃除が大変になってしまいます。

最後に

非常に可愛らしく、見るだけでも心が癒されるチンチラ。しかし、彼らを飼育するには多くの手間と努力が必要であることを理解しておくことが重要です。それを念頭に置いた上で、チンチラを家族として迎え入れたいと考える方は、彼らが毎日健やかに過ごせるようにしっかりとお世話をしてあげてください。

大切に育てることで、チンチラはきっと素晴らしいパートナーになってくれるでしょう。小動物の中では比較的長い時間を一緒に過ごすことができる存在ですので、最後までしっかりとお世話を続けてあげることが大切です。

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