「愛犬には美味しいおやつを楽しんでもらいたい」と考えている飼い主の皆様、
「彼らの喜ぶ姿を見たい」という思い、私たちも共感できるのではないでしょうか。
多くの飼い主がこのような気持ちを抱くのは、非常に理解できます。
しかし、犬に与えるおやつにはメリットとデメリットの両方が存在しますので、単に犬が喜ぶからといって無計画におやつを与えるのは避けるべきです。
そこで、今回は犬におやつを与える際の注意点や重要なポイントを詳しくまとめてみました。
そもそも、犬におやつをあげるメリットって?
毎日の食事で栄養がしっかりとバランスよく摂取されている場合、おやつは必ずしも必要とは限りません。
しかし、おやつを取り入れることで得られるメリットはたくさんあり、最終的におやつを与えるかどうかは各飼い主の判断に委ねられますが、私自身はおやつを通じて愛犬との生活がより豊かになることを実感しています。
愛犬とのコミュニケーションに役立つ
おやつを上手に活用することで、愛犬との円滑なコミュニケーションが可能になります。
たとえば、トレーニングの際に褒めながらおやつを与えることで、犬のやる気が引き出され、覚えるスピードが向上することがよく観察されます。
犬が特に好むおやつであればあるほど、学習効果も高まりますので、しつけの難易度に応じて異なる種類のご褒美を用意しておくのも良いアイディアかもしれません。
褒めながらご褒美を与えることで、愛犬が喜ぶ機会も増え、飼い主との信頼関係がさらに深まることでしょう。
ストレス解消に役立つ
一見些細なストレスでも、放置すると蓄積され、結果的に問題行動が増加したり、健康に対して悪影響を及ぼす可能性があるため、そうなる前に適切にストレスを発散させてあげることが非常に重要です。
ストレス解消の手段としては、日々の散歩や遊び、良質な睡眠などが一般的に挙げられますが、噛むおやつを与えることも非常に効果的です。
犬は本能的に何かを噛むことが好きであり、噛むことでストレスを発散させたり、長時間噛めるおやつを与えることで留守番中に感じるストレスを軽減する効果が期待できます。
犬の個性や状況に応じて適切なおやつを選ぶことで、愛犬の満足度を向上させ、ストレス解消をサポートしてあげましょう。
デンタルケアに役立つ
犬は人間に比べて歯周病にかかりやすいとされています。
もちろん、定期的な歯みがきが何よりも重要ですが、おやつを利用した簡単なデンタルケアを取り入れることで、厄介な歯周病を予防することができます。
牛皮や馬・鹿のアキレス腱などの硬めのおやつや、歯磨き専用のデンタルガムなど、愛犬に適した商品を選ぶことが非常に大切です。
犬のおやつ選びで気をつけたい3つのポイント
最近では、食の安全に対して気を使う飼い主が増加しています。保存料や酸化防止剤などの添加物が含まれているかどうか、さらには産地の情報も重要ですが、それ以外にも注意すべきポイントがいくつかあります。
歯が欠ける心配がないか
硬いおやつを噛むことは、愛犬のストレス解消に役立つ一方で、同時に歯が欠けたり折れたりするリスクも伴います。
犬の歯は人間よりも折れやすいと言われているため、その犬に合った適切な硬さのおやつを選ぶことが非常に重要です。犬種によって噛む力や噛むスピードも異なりますし、年齢によっても歯への影響は変わってきます。
また、硬いおやつを好んで執着する犬に対しては、長時間噛み続けないよう特に注意が必要です。
愛犬の日常の様子や性格、年齢などを考慮し、適切な硬さのおやつを選びましょう。
丸呑みのリスクはないか
犬は食事やおやつを噛まずに飲み込むことが一般的です。また、犬の歯の構造上、食べ物を噛んで潰すことには向いていません。
そのため、愛犬が飲み込めないサイズのおやつを与える際には、丸呑みして喉に詰まらせるなどの窒息リスクがあるため、十分な注意が必要です。
犬の体のサイズに適したおやつを選び、大きすぎる場合は小さくカットして与えることが重要です。
心配な場合は、おやつを与えっぱなしにせず、飼い主の目の届く場所で食べさせて、丸呑みの事故を未然に防ぎましょう。
カロリーオーバーで太らないか
愛犬の嬉しそうな姿を見ると、つい何度もおやつをあげたくなるものです。しかし、可愛いからといって与えすぎてしまうと、間違いなく愛犬を太らせてしまう結果に繋がります。
おやつは小さくちぎって、少量ずつ与えることを心掛けてください。「量より回数」を意識することが非常に重要です。一度に多くのおやつを与えるよりも、何度もおやつを与えた方が、犬の満足度を高めることができます。
愛犬を喜ばせつつも太らせないように、おやつのサイズはできるだけ小さくし、可能な限り低カロリーのものを選ぶことが望ましいでしょう。1日に与える量を事前に決めておくことも、効果的な方法です。
また、犬からのねだりに応じておやつを与え続けていると、高確率で肥満に繋がるばかりか、好き嫌いやわがままを助長させる危険性がありますので、しつけの観点からも良くありません。
犬を褒める時やお留守番の際におやつを与えるなど、しっかりとルールを設定して、それ以外の時にはねだられても与えないように心掛けましょう。
まとめ
犬のおやつ選びに関するさまざまなポイントをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
愛犬が毎日健康で幸せに過ごせることが、私たち飼い主にとっての幸せでもあります。
そのためにも、適切なおやつの与え方についての知識を深め、日常生活にしっかりと取り入れていくことがとても重要です。
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