犬の服を買ってはいけない理由とは?

「犬の服の種類が多すぎて、どれを選ぶべきか迷ってしまう」

「そもそも犬に服は必要なの?」

このような疑問を抱いている方はいらっしゃいませんか?

最近では犬の服やペット用のウェアが非常に多様化しており、それぞれに独自のデザインやスタイルが存在します。

以前と比べてブランド数も増殖し、さらにハンドメイドで簡単に作成されたユニークなアイテムも数多く見かけるようになりました。

ただし、犬の性格や特性によっては、実はストレスを引き起こす服も存在することを忘れないようにしましょう。

どのようにして適切な服を選ぶべきか、皆様の悩みを解決する手助けとなる記事を用意しましたので、ぜひ最後までお楽しみください。

タイプ別で考える

使用目的がはっきりしている場合には、お洋服選びに困ることは少ないかもしれませんが、「可愛い服があったら買いたい」と軽い気持ちでショップを訪れると、実際には数多くの選択肢に圧倒されてしまうことがよくあります。

その結果、何も購入せずに帰宅するという経験をされた方も多いのではないでしょうか?

そんな時には、お洋服の種類をしっかりと絞り込んで考えることで、選びやすくなります。

私のおすすめは、以下の2つのタイプです。

・お腹側または背中側に留め具があるタイプ
・頭からかぶせるタイプ
この2つに分けて考える方法を提案します。

たとえば、非常におとなしい性格で手足を触らせてくれる犬には、頭からかぶせるタイプの服でも問題なく着せることができるでしょう。

しかし、逆に頭を触られるのが苦手な犬や、活発で動き回る性格の犬には、留め具があるタイプの服の方が着せやすいでしょう。

このように、服のタイプを細かく絞り込むことで、選択が格段にスムーズに進みます。

ただし、その際に特に注意が必要なのは、「服を着る」という行為が、その犬にとってストレスにならないかという点です。

このことについて、もう少し詳しく考えてみましょう。

必要、不必要の基準

まずよく耳にするのが「風邪を引いたみたいだから、暖かくしてあげなきゃ」というアドバイスです。

この件について結論を申し上げますと、犬にお洋服は必ずしも必要ではないというのが一般的な見解です。

通常、獣医師から特に指示がない限り、犬に服を着せる必要はありません。

その理由について、少し詳しく説明いたします。

犬は人間と比べて体温が高い動物であり、人間基準の考え方は犬には当てはまらないということが挙げられます。

例えば、人間が風邪を引いたり、発熱した場合、体を温めるために多くの服を重ね着したり、毛布にくるまったりします。

しかし、犬の場合、汗をかくための汗腺は肉球の裏側にしか存在せず、それだけでは体温調整が十分にできないのです。

犬は主に口呼吸を通じて体温を調節するため、人間のような単純な方法ではうまく対処できないのです。

このような理由を考慮すると、特に服を購入する必要はないことが理解できるでしょう。

逆に、風邪を引いていないのにプルプルと震えている場合は、単に寒さを感じている可能性が高く、この場合にはお洋服が必要だと判断されます。

したがって、ストレスを与えないか本当に必要なのかをしっかりと考慮した上で、お洋服を選ぶことが重要です。

そして、実際にお洋服を購入する際、その犬にどんな服が合うのかという疑問が生じることでしょう。

そのようなお悩みを解決するためのもう一つの方法をご紹介します。

性格・特徴で考える

まずは、犬の性格について考えてみましょう。

その犬は活発でやんちゃな性格をしているのでしょうか?

それとも、内気でおとなしいタイプでしょうか?

非常に活発で、お散歩に行く際に首輪をつけるのも一苦労な犬には、かぶせるタイプの服を着せるのが難しいかもしれません。

では留め具があるタイプの服はどうでしょうか?

頭を通す必要がないため、犬にとってもストレスが少なく、手足だけを通せばあとは背中で留めるだけで済みます。

臆病で物音に敏感な犬は、見えない場所でファスナーやボタンが留まる音を嫌がることがあるため、注意が必要です。

その際には、優しく声をかけながら、頭からスポッと被せてしまうと、スムーズに着せることができるでしょう。

次に、その犬の特徴について考えてみましょう。

たとえば毛の長い犬種の場合、ファスナータイプの服だと毛が挟まってしまう危険があります。

さらに、お散歩が大好きで、出発前に興奮してしまう犬の場合、早く服を着せたいという状況も考えられます。

そのような状況を踏まえると、かぶせるタイプの服が適しているかもしれません。

足の短い犬種の場合、服を着た際にお腹の部分が汚れやすいという特性が見られます。

このような場合には、汚れがつきにくく、洗いやすい素材で作られた服が理想的です。

さらに臆病で神経質な性格の犬の場合、頭からかぶせるタイプでレインコート生地のような服が適しているというイメージが湧いてきます。

性格や特徴があまり把握できていない方は、改めてその犬を観察してみることをお勧めします。

新たな発見があったり、今まで気付かなかったポイントが見つかることもあるでしょう。

このように、犬に合ったお洋服を考える際には、性格や特徴が非常に重要な判断基準となります。

最後に

さまざまなことをお話ししてきましたが、最終的には犬にストレスを与えない範囲で、お洋服を着せることが望ましいという結論に至ります。

「可愛いから着せたい」という気持ちも、お洋服を選ぶ理由の一つとして大切です。

しかし、自分の願望だけで物事を進めてしまうと、それは人間のエゴになりかねません。

結局、お洋服を着るのは目の前にいるその犬自身であり、その犬がストレスを感じるのであれば、服を購入しない、またはむしろ買ってはいけない理由があるのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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