犬は猫とともに、ペットとしての人気ランキングで常に1位と2位を争う存在です。その人気の理由は多岐にわたりますが、特に愛情深くて人懐っこい性格や、飼い主と共に生活し、散歩を楽しむことができる良きパートナーとしての役割が大きく影響しています。
さて、今回は、
すでに飼いたい犬種が決まっているけれども、その犬種が初心者でも飼いやすいのかどうかを知りたい方に向けて、
・飼いにくい犬種
・大型犬を飼うのが難しいのか?
・犬を飼うのに向かない人について
これらのテーマについて詳しく解説していきますので、ぜひご覧ください。
飼いにくい代表的な犬とは?
一般的に、飼いやすいとされる犬は、しつけがしやすく、万が一の際にも飼い主がしっかりと制御できるサイズの犬を指します。
そのため、飼いにくい犬とは、しつけが難しい、あるいは力が強すぎる犬のことで、犬の飼育に不慣れな人にとっては取り扱いが難しいことが多いです。
ここでは、飼育が難しい犬種とその理由について詳しくお話ししていきます。
ビーグル
ビーグルは、耳が垂れたとても愛らしい小型犬として知られています。
しかし、ビーグルは猟犬としての特性を持ち合わせているため、「吠え癖」「噛み癖」「引っ張り癖」といった特徴があり、しっかりとしたしつけを行う必要があります。
社交的な性格のため、散歩中には興味を持ったものへぐいぐいと引っ張ってしまうことがよくあります。

筋力も強いため、子供や女性がリードを握ると、引っ張られてしまう危険性があるのです。
性格はマイペースであり、しつけの時間中に気が乗らないと全く言うことを聞かないこともあるため、根気強くビーグルのペースに合わせたしつけが求められます。
セントバーナード
セントバーナードは、アルプスの少女ハイジに登場することで有名な大型犬です。
性格は非常に穏やかで忍耐強く、気質的に特に問題のない犬ですが、体重は50kgから120kgにもなるため、ほとんどの場合、人間の大人よりも重いのです。
大人の男性であっても、油断すると引きずられてしまうことがあるため、注意が必要です。
したがって、正面からしつけができる力強さを持った人や、1日2回の散歩をしっかりと行える人が飼育には向いているでしょう。
ボーダーコリー
ボーダーコリーは、牧羊犬として羊を移動させる際に非常に活躍する犬種です。
非常に賢い犬なので、賢い犬は飼いやすいのでは?と考える方も多いかもしれませんが、実際はそうではありません。
賢いボーダーコリーは、自分が信頼する人でなければ指示に従うことが難しいのです。
そのため、子犬の頃から信頼関係を築き、飼い主がリーダーであることをしっかりと認識させる必要があります。
立場が逆転してしまうと、飼い主を見下し、その後の修正が非常に難しくなるため、注意が必要です。
ジャックラッセルテリア
体重が10kgに満たない小型犬ですが、そのパワフルさは大型犬に匹敵するほどです。
非常に好奇心旺盛でやんちゃな性格のため、家の中の物を壊してしまう「破壊王」として知られていますが、寛容な性格を持つ飼い主には向いている犬種でしょう。
お散歩が大好きなため、飼い主には体力と時間に余裕がある人が向いています。
秋田犬
忠犬・ハチ公として知られる秋田犬は、渋谷駅で飼い主をずっと待ち続けた有名な犬です。
そんな忠実な犬とされる秋田犬ですが、なぜ飼うのが難しいのかについて考えてみましょう。
飼い主には非常に高い忠誠心を持ち、信頼している人には従順ですが、一方で警戒心が強く、散歩中に突然知らない人に吠えたり威嚇したりすることがあります。
そのため、危険を避けるためにしっかりとしたしつけが求められます。
大型犬は初心者には難しいの?
大型犬は力強く、見た目にもかっこいい犬種が多く、その魅力に惹かれる方も多いでしょう。
小型犬よりも大型犬が好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、初心者が犬を飼う際には、小型犬や中型犬と比較して飼育が難しいと言われることが多いです。
ここでは、大型犬について詳しく解説していきますので、しっかりと理解してください。
大型犬の飼育が大変な理由
大型犬を飼っている方々からの意見をまとめてみました。
- ・力が強いため、犬の動きに慣れていない人には圧倒されることがある
- ・抜け毛が非常に多く、こまめな掃除が必要
- ・運動量が多く、長時間の散歩が必要不可欠
- ・餌代がかさみ、治療費も高額になる傾向がある
- ・大きな声で吠えるため、周囲から怖がられやすい
- ・小型犬と比べて寿命が短いことが多く、老犬になった際の介護が大変になることがある
大型犬を飼っている人々によれば、力強さや抜け毛のケアが特に難しいと感じるようです。
大型犬は犬の扱いに慣れていない人にとっては圧倒されることがあり、また散歩は1日1時間と多くの運動量が求められます。
無責任な飼い主が生み出した?危険犬種とは
大型犬の中には「危険犬種」として分類される犬がいることをご存じでしょうか?
危険犬種とは、
身体能力や性格的な特性から人や他の動物に噛みつく危険性がある犬を指し、法律上ペットとして飼うことが禁止されていたり、飼い方に厳しい制限がある犬を指します。
・セントバーナード ・アメリカンスタッフォードシャー・テリア
これらの犬種は、一定のサイズ以上に成長する大型犬であり、人に危害を加える危険な動物として、取り締まりが強化されている自治体が増えています。
これまでに、大型犬が人を噛んでけがをさせる事例がいくつか報告されています。
しかし、そのような事件は飼い主の無責任な放し飼いが原因であることが多いです。
犬を正しく飼育すれば、人を襲うことはありません。
そのためにも、飼い主自身が大型犬についての正しい知識をしっかりと身につけることが重要です。
犬を飼うのに向かない人とは?
飼いにくい犬や大型犬を飼う際に必要な心構えについて解説してきましたが、
ここでは、犬を飼うことに向かないと考えられる人について詳しくお話しします。
項目を一つずつ確認して、自分が当てはまっていないかを考えてみてください。
- 散歩が面倒だと思わないこと
- 経済的に余裕がない場合でも生涯のパートナーとして支えることができるか?
- 犬について学ぶ意欲があるかどうか
- 犬を飼うための環境を整えることができるかどうか
- 動物アレルギーがないかどうか
- 家族全員が同意しているかどうか
- どうしても飼えなくなった場合の受け皿を確保できるかどうか
散歩の必要のない犬はいないと言っても過言ではありません。
確かに、散歩の量が少なくても済む犬種も存在しますが、散歩は犬にとって気分転換となり、知らない人や動物に会うことでの刺激は犬にとって非常に嬉しいものなのです。
どんな生き物でも言えることですが、犬を受け入れるということは、まるで家族が一人増えるかのように考えておいてください。
また、あなた自身やご家族に犬アレルギーがないか、全員が犬を好きで受け入れることができるかどうかも十分に考慮することが大切です。
まとめ
今回は、飼いにくいとされる犬種について詳しく解説しました。
ちなみに、飼いやすい犬種の一例としては、

小型犬は、散歩の時間が比較的短くて済むことや、じゃれたり走ったりする動きが小さいため、扱いやすいとされています。
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