買ってはいけない機能性インナー その理由とは?

暑い夏が終わりを告げ、寒さが本格的にやってくる冬の季節が徐々に近づいてきましたね。

皆さんはこの寒い時期にどのような対策を行っていますか?
厚着をしたり、ホッカイロを使ったりと、さまざまな工夫をされていることでしょう。

今回は、そんな寒さ対策の中でも、誰もが手元に持っているであろう「機能性インナー」について、各ブランドの特徴や購入時に注意すべきポイントを詳しくご紹介したいと思います。

機能性インナーとは?

冬用の肌着といえば、多くの方がユニクロのヒートテックを思い浮かべるのではないでしょうか。ヒートテックは商品名であり、「機能性インナー」として分類される肌着の一つなのです。したがって、他のブランドでは「ファイバーヒート」や「ボディヒーター」といった名称で多様な機能性インナーが販売されています。

機能性インナーとは、複数の化学繊維を使用した生地により、吸湿速乾や発熱・保温といった効果を持つもの</strongです。これらは冬の季節だけでなく、夏場やスポーツ時に使用する冷触感肌着なども、機能性インナーの一種として位置づけられます。

冬用の機能性インナーのメカニズムは主に二つに分けられると考えられています。

吸湿発熱

まず最初に紹介するのは、吸湿発熱機能です。これは簡単に言うと、夏に行う「打ち水」の逆の原理です。
打ち水をすると、水が水蒸気に変わる際に周囲の熱を奪うため、涼しさを感じることができます。

その一方で、水蒸気が水に変わる際には熱を放出します。この熱のことを「凝縮熱」と呼びます。
体から出た汗は水蒸気となり、常に体の外に拡散されています。その水蒸気を繊維が吸収し水に変えることで、凝縮熱が発生し、暖かさを感じる仕組みが吸湿発熱なのです。

保温

次に紹介するのは、保温機能です。セーターが暖かく、Tシャツが涼しい理由は、体の表面と外気の間に存在する空気の層の厚さに違いがあるからです

セーターに使用される毛糸は多くの空気を含むため温かく、Tシャツは空気が通りやすいので涼しさを感じるのです。冬用機能性インナーには、さまざまな繊維を素材として織り込むことで、薄いのに暖かいという特性が実現されています。

ブランド毎の人気商品

ユニクロ/ヒートテック

価格:990~2,990円(税込み)

約20年前に発売されて以来、機能性インナーの先駆けとして広く知られるユニクロの「ヒートテック」は、その名を今や多くの人々に認知されています。インナーの機能としては、吸湿発熱機能が特に注目されています。

ヒートテックには、通常の「ヒートテック」に加え、「極暖」「超極暖」という三種類があります。極暖はヒートテックの約1.5倍、超極暖は約2.25倍の暖かさを提供するとされています。
素材については、ヒートテックは一般的な肌着の薄さですが、極暖や超極暖では暖かさが増すにつれて生地が厚くなる仕組みです。これにより、上に重ね着する洋服にも影響を与えるため、用途に応じて適切な種類を選ぶ必要があります。

さらに、今年は「ヒートテックシームレスリブ」という、タートルネックとして外に見せて着られるデザイン性の高い商品も新たに登場しています。

GU/STYLE-HEAT(スタイルヒート)

価格:690~990円(税込み)

ユニクロと同じファーストリテイリング傘下のGUでは、期待される機能がヒートテックとほぼ同様です。

特徴としては、素材にポリエステルが多く含まれているため、ユニクロのヒートテックに多く使われているポリウレタンよりも、生地が伸びにくい傾向があります。着心地はヒートテックの方が良いかもしれませんが、洗濯後もヨレにくいという点が大きな魅力です。

また、レースが施された商品や、袖の短めのデザインのものもあるため、デザイン性においてもユニクロより高いと言えるでしょう

しまむら/FIBER HEAT(ファイバーヒート)

価格:759~979円(税込み)

お手頃価格の商品が豊富なしまむらからも吸湿発熱機能を持つインナーが販売されています。種類は、「暖」「暖PREMIUM」「綿」の三つです。

「暖PREMIUM」は裏起毛加工により更なる暖かさを実現し、「綿」はコットン素材のため、やさしい肌触りとなっています。

また、今年はレディース商品において、あのスキンケア製品などでおなじみの「CICA成分(ツボクサエキス)」が配合されているとのこと。CICA成分を含む衣類はあまり聞いたことがなかったため、個人的には非常に興味があります!

無印良品/あったか綿

価格:990~1,990円(税込み)

多くのファンを持つ無印良品からは、冬用インナーとして「あったか綿」シリーズが展開されています。この商品は吸湿発熱機能を備え、綿100%のため、化繊による肌の乾燥や静電気の発生を防ぐという特長があります。

さらに、ウールを使用した「あったか綿 ウール」という商品もあり、より暖かく、なめらかな着心地を実現しています。

デザイン面でも、男性用にはVネックのデザインがあるため、ワイシャツの下にも着用しやすい点が非常に優れています。

ワークマン/MEDIHEAL(R)(メディヒール)リカバリーWARM(ウォーム)

価格:1,990円(税込み)

近年、職人だけでなく一般客や女性客など、様々な層に向けた商品展開をしているワークマン。職人御用達ということもあり、機能性は非常に信頼性があります。

そんなワークマンでは、昨年新たに「メディヒールリカバリー」という商品が発売されました。この商品には実際に、生地にセラミックが織り込まれており、疲労軽減や血行促進の効果があるとされています。
暖かさもしっかりと感じることができ、肩こりに効果があったとの口コミも寄せられています。

着心地はややタイトなため、サイズ選びには注意が必要かもしれません。

買ってはいけないケースと理由

さて、ここまでいくつかの商品を紹介してきましたが、これからは購入を検討している方々に向けて、どのような商品を選ぶべきかについてお話ししていきたいと思います。

敏感肌の方

敏感肌に悩む方にとって、何よりも着心地が重要な要素となるでしょう。敏感肌の方は、静電気や摩擦などの肌への刺激を引き起こしやすい繊維は避ける方が好ましいとされています。

具体的におすすめなのは、

  • 綿
  • シルク
  • ウール

といった素材で作られた商品がおすすめです。

また、機能性の観点から言うと、吸湿発熱機能は肌が乾燥しやすいとされているため、保温機能の高い商品を選ぶのも良いかもしれません。

汗をよくかく方

汗をかきやすい方や、登山などの運動で大量に汗をかくシチュエーションでは、吸湿発熱タイプのインナーを選ぶと吸湿効果が追いつかず、濡れた状態のままとなり、汗冷えを引き起こす可能性があります。

したがって、汗をかくことが予想される際には、半袖タイプや、厚手ではない商品を選ぶと良いでしょう。

体をよく動かす方

スポーツや屋外での作業など、体をよく動かす方には、伸縮性を重視して選ぶと良いでしょう。
ストレッチ素材を用いた商品や、シームレスのデザインの商品がおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事では、文字数の制約から主にオフライン店舗に焦点を当てた商品紹介となりましたが、通販でも多くの商品が展開されていますので、さまざまな機能性インナーをぜひ探してみてください。

自分に最適な機能性インナーを見つけて、寒い冬を少しでも暖かく、快適に過ごすことができれば嬉しいですね。

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