雪道を歩く際にスニーカーを選ぶことは、どうしても水が浸透してくるという欠点があるため、注意が必要です。このような状況下で長靴を選ぶと、水の侵入を防ぐことはできますが、冷たい雪の影響で足先が冷たくなり、痛みを感じることがあります。そんな厳しい環境において非常に効果的なのが、防水性と防寒性を兼ね備えた「スノーブーツ」です。特に雪が多く降る地域では、スノーブーツは寒い冬を乗り切るための必需品として位置づけられています。
最近の気候変動の影響により、温暖な地域でも雪が降ったり、予期せぬ大雪が発生したりすることが増えています。こうした急な降雪に備えて、慌ててスノーブーツを購入することもあるでしょう。自分にぴったりのスノーブーツを見つけるためには、まずその特徴や機能についてしっかりと理解しておくことが非常に重要です。
スノーブーツってなに？
スノーブーツとは、その名の通り「雪の中を歩くために特化したブーツ」を指し、雪道での歩行を快適にサポートするために設計されています。
スノーブーツの最大の特長は、雪道を歩いても滑りにくいことで、これが非常に重要です。ソール部分には、滑りにくい加工や素材が施されているため、凍った道でも安心して歩行でき、転倒のリスクを大幅に軽減します。さらに、寒い雪の中を歩くために設計されているため、防寒性や保温性に優れたデザインが施されているのもスノーブーツの大きな魅力となっています。このように、防滑性・防水性・防寒性を兼ね備えたスノーブーツは、厳しい冬において非常に頼りになるアイテムなのです！
スノーブーツの選び方
このように素晴らしい機能を持つスノーブーツですが、実際にはスノーブーツと一口に言っても多種多様な種類が存在します。ここでは、スノーブーツを選ぶ際に考慮すべきポイントを詳しく紹介していきます。
丈の長さ
スノーブーツの丈の長さは大きくショート・ミドル・ロングの3つに分類されます。
ショート丈
ショート丈のブーツは、着脱が容易でスタイリッシュなデザインが多いため、通勤時や車での移動が多い方には非常に便利です。保温性がしっかりしていれば、寒い日でも足先を冷えからしっかりと守ってくれます。ただし、丈が短いために雪がブーツの中に入りやすくなるので、雪が深い地域では注意が必要です。
ミドル丈
ミドル丈は、雪の侵入を防ぎつつ、脱ぎ履きのしやすさも兼ね備えているため、最も人気のある丈となっています。おしゃれなデザインが多く、少し深めの雪の中を歩いても雪がブーツの中に入りにくいので、通勤時や子どもとの雪遊びにも最適です。また、ふくらはぎの1/3程度までをふわふわのボアが覆い、足首を温めてくれるため、体が冷えにくくなるのも嬉しいポイントです。
ロング丈
ロング丈は、ふくらはぎの中央から2/3程度の長さがあり、非常に暖かく、保温性を求める方には最適です。雪が入りにくい構造となっているため、ウィンタースポーツでも大いに活躍してくれます。ただし、デメリットとして脱ぎ履きがしにくくなるため、頻繁に着脱を行う必要があるシーンには不向きです。
ソール
ソールにはさまざまな種類が存在しますが、グリップ力の高いラバー素材（ゴム）を使用したソールは、防滑性に優れているため特におすすめです。そのほかにも、防滑性を持つ樹脂やアウトドアブランドが独自に開発した素材のソールなどもあります。また、靴底に凸凹のある「ラグソール」や「ビブラムソール」を選ぶことで、さらなる滑りにくさを実現できるので、ぜひチェックしてみてください。雪道は滑りやすくなっているため、転倒によるけがのリスクも増大しますので、必ず滑りにくいソールを選ぶことが非常に重要です。
スパイク
気温が低く凍結しやすい地域では、ソールにスパイクがついているものを選ぶことを強くおすすめします。ラバー素材だけのソールよりもスパイクがあることで、氷にしっかりと引っかかりやすくなり、滑りにくくなります。スパイクにもいくつかの種類があります。
前足部に複数のスパイクがついているタイプ
このタイプは、雪の上での踏ん張りが効き、滑りにくくなるのですが、スパイクが常に露出しているため、タイルやコンクリートの上を歩く際には音が出ることがあり、逆に滑りやすくなることもあります。
かかと部分についている収納式のスパイク
このスパイクは手動で出し入れができるため、雪が積もっていない状況でも使用することが可能ですが、スパイク部分が錆びることもあるため、手入れが必要です。
後付けタイプのスパイク
元々持っているスノーブーツに後から取り付けられるタイプのスパイクで、取り外しができる点が便利ですが、見た目が目立つため、気になる方にはあまりおすすめできません。
防寒性
スノーブーツは雪の中で使用することを前提としているため、足先や体を冷やさないための防寒性は非常に重要です。多くのスノーブーツのインナーはボアやフリース素材でできているため、履いた瞬間から足が冷たくなることがなく、非常におすすめです。また、アウトドアブランドなどが独自に開発した保温性や断熱性を持つインナーを搭載したモデルも存在します。特に体の熱を利用して保温性を保つタイプのブーツは、持続的な暖かさを提供し、快適に過ごすことができるため、非常に人気があります。
防水性
スノーブーツはその名の通り、雪の中での使用を想定して設計されています。そのため、滑りにくさが主な特徴ですが、レインブーツのような完全防水ではないタイプも存在するため、雨の日には注意が必要です。
雨の日にもレインブーツとして利用したい方や、雪が深い地域、アウトドアでの使用を考えている方は、長時間雨や雪に触れても浸透しない完全防水のものを選ぶのが望ましいです。ただし、完全防水のブーツは内部が蒸れやすくなることに注意が必要です。
デザインで選ぶ
最近ではおしゃれなデザインのスノーブーツが数多く登場しており、アウトドアで使用するようなデザインから、普段使いできるスタイリッシュなものまで多岐にわたります。通勤時に使用する場合は、スーツに合ったデザインを選ぶことで、違和感なく着用することができるでしょう。お気に入りのスノーブーツを手に入れておくことで、雨や雪の日でも気分が高まり、外出を楽しむことができるようになります。
まとめ
今回は、雪が降った際に非常に役立つスノーブーツについて詳しくご紹介しました。積雪量や気温などの気象条件は地域によって異なるため、自分にぴったりのブーツを選ぶことが大切です。突然の雪にも対応できる、安全で快適に過ごせる素敵なスノーブーツを見つけて、冬を楽しんでください。
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