夏の風物詩として広く親しまれているスイカは、夏が到来するとスーパーマーケットや市場などで目にする機会が格段に増えます。特に冷えたスイカは、その味わいが格別で、多くの人々に愛される存在です。せっかくスイカを楽しむのであれば、甘くて美味しいものを選びたいと思うのは誰もが感じることです。しかしながら、購入したスイカが期待外れの甘さだったり、果実がグズグズになってしまうのは避けたい事態です。
この記事では、甘くて美味しいスイカを選ぶためのポイントや、逆に購入を避けるべきスイカの特徴について詳しく解説していきます。
買ってはいけないスイカ
避けるべきスイカにはいくつかの特徴があります。これらの特徴は品種によって異なることもありますが、一般的には縞模様が鮮明でない、叩いたときに高い音が響かず、低い空洞音がする、さらにヘタが枯れているといったものは、選ばない方が賢明です。これらの特徴を持つスイカは、甘さや食感に問題がある可能性が高いとされています。
次に、美味しいスイカを見極めるための選び方について詳しく見ていきましょう。
おいしいスイカの選び方
美味しいスイカを選ぶ際に確認すべきポイントは複数存在します。具体的には、縞模様、音、ツル、お尻、重さの5つのポイントです。それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。
縞模様がクッキリしているものを選びましょう
スイカが順調に成長する過程で、緑と黒の縞模様の境目がはっきりとした状態になります。また、よく観察すると黒い部分が少し盛り上がっていることも確認できるでしょう。これはスイカがしっかりと熟し、収穫された際に新鮮で甘い状態であることを示しています。重要な点は、スイカは収穫後に追熟ができないため、時間が経つにつれて糖度が低下してしまうことです。内部の水分も長持ちせず、約2週間程度で失われてしまいます。したがって、一番美味しい状態で楽しむためには、収穫直後のスイカを選ぶことが極めて重要です。
ポンポンと澄んだ音がするものを選びましょう
スイカを叩いたときにポンポンと澄んだ音が響くものは、果肉がしっかりと詰まっていて水分も豊富であることの証拠です。逆に、高い音がするものは収穫時期が早く、十分に熟していない可能性があります。また、低い音がするものはすでに熟しすぎており、日持ちしない傾向がありますので、注意が必要です。
スイカのツル周囲が盛り上がっており、ツルが緑色のものを選びましょう
スイカが成長し完熟状態になると、ツルの周囲が盛り上がってきます。ツルの周囲が盛り上がったものは甘みが強いとされています。そのため、ツルの周囲が平らなものは熟していない可能性が高いので避けるべきです。収穫時にはツルが緑色でハリがあり、時間が経つと茶色く変色ししなびてしまいます。ツルが緑色のものの方が新鮮であるため、こちらを選ぶことが望ましいです。収穫から時間が経過すると、内部の水分が失われ、果肉の食感がグズグズになり、甘みも減少してしまいます。
スイカのツルと反対側、お尻の部分が大きいものを選びましょう
スイカのお尻部分が大きいものは、食べごろのサインです。お尻が小さいものは日持ちがしますが、すぐに食べる場合や数日後に食べる予定がある場合は、選び方に十分な注意が必要と言えます。
同じ大きさで比べた時に重いものを選びましょう
同じサイズのスイカを比較したときに、重いものの方が果肉がしっかり詰まっていて美味しいとされています。また、同じ品種であれば大きいものの方が甘みが強いことが多いので、選ぶ際にはこの点も考慮することが重要です。
皮が黒い品種のスイカ
スイカには多様な品種が存在し、小玉スイカや皮が黒いタイプもあります。
黒い皮の品種には「でんすけ」「ダイナマイト」「ブラックジャック」といったものが含まれています。これらの品種は、一般的な選び方の基本を踏襲していますが、黒い皮のスイカは縞模様が見えにくいという特徴があります。しかし、よく観察すると縞模様があり、凹凸感も感じられるため、基本的には縞模様がはっきりしたものを選ぶことが大切です。
小玉スイカの選び方
小玉スイカは、一般的なスイカよりも小さいサイズが特徴です。小玉スイカの選び方も、基本的なスイカの選び方と同様です。
カットスイカの選び方
スーパーマーケットなどで販売されているカットスイカは、カットされた状態で売られているため、スイカの断面を直接見ることができます。
カットスイカを選ぶ際には、果肉と皮の境界線がクッキリとしたものほど甘いとされています。また、種の色も選び方の重要なポイントとなります。カットスイカには黒い種と白い種があり、種が白っぽいものは未熟で甘みが不足していることが多いです。そのため、カットスイカを選ぶ際には、種が黒いものを選ぶと良いでしょう。
カットスイカのデメリット
カットスイカは手軽に食べられるという利点がありますが、一般的にスーパーマーケットで販売されているカットスイカは値段が高めに設定されていることが多いです。大玉のスイカを購入した方がコストパフォーマンスが良いことが多いのです。
さらに、カットスイカは断面が空気に触れるため、時間が経つにつれて乾燥しやすくなるという点にも注意が必要です。
まとめ
- 買ってはいけないスイカの特徴は、縞模様の境目がはっきりせず、ツルの周囲が盛り上がっていないこと、さらにツルが枯れていることが挙げられます。これらは甘みが少なく、収穫から時間が経過したものです。
- 美味しいスイカの選び方のポイントは、縞模様の境界が鮮明で、凹凸があり、ツルの周囲が盛り上がっていることです。また、叩いたときに澄んだ音が響き、同じサイズのスイカの中で重いものを選ぶことが大切です。
- 小玉スイカの選び方は大玉スイカと変わらず、皮が黒い品種も縞模様が見づらいですが、選び方は同様です。
- カットスイカでは、断面が見えるため皮と果肉の境界線が鮮明で、種が黒いものの方が甘みが強いとされています。
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