買ってはいけない、チョコレート! 種類を理解して購入するポイント

灰色のコンクリートの床に茶色の木製ブロック

甘美で風味豊かなチョコレートは、私たちの日常生活において非常に特別な存在感を放っています。小腹が空いた時や疲れを感じた時、さらには勉強や仕事の合間にリフレッシュしたい時など、さまざまなシチュエーションでその魅力に引き込まれますよね。チョコレートは、カカオ豆を基に製造されており、カカオマス、ココアパウダー、ココアバターに加え、砂糖やミルクが加えられることで、私たちにとっての美味しさが生まれています。

カカオにはポリフェノールが豊富に含まれており、これが健康に良い影響を与えることが多くの人に知られていますが、実際には全てのチョコレートが健康に良いわけではありません。

今回ご紹介するポイントは以下の3つです。

・チョコレートの種類とは?

・カカオ分とは?

・カカオ分の多いものを選ぼう

これらについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。本記事を通じて、普段何気なく食べているチョコレートに対する理解が一層深まることでしょう。楽しんでお読みください。

チョコレートの種類

チョコレートの種類について考えると、一般的にはダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートなどが思い浮かぶでしょう。しかし、ここで言う「種類」とは、実際には「全国チョコレート業公正取引協議会」が定義したチョコレートの名称を指しています。

チョコレートには明確な規格があり、販売されているチョコレートやその素材を使用したお菓子の裏面表示をチェックすると、「名称:チョコレート」や「名称:準チョコレート」といった表記を目にすることがあるでしょう。まずはこの規格を理解し、自分が普段どのような種類のチョコレートを食べているのかを把握することが重要です。

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規格を左右する「カカオ分」とは

チョコレートの規格を決定づける要素の中で、最も重要なものが「カカオ分」です。

カカオ分とは、カカオ豆を加工して得られるカカオニブ、カカオマス、ココアバター、ココアケーキ、およびココアパウダーから水分を除いた総量を示すものです。

スーパーマーケットなどで「カカオ分〇〇%」という表示のあるチョコレートを見かけたことがある方も多いことでしょう。実際には、この「カカオ分」によってチョコレートの具体的な規格が定められているのです。

それでは、具体的な内容について一つずつ詳しく見ていきましょう。

・チョコレート

「チョコレート」と表示できるのは、チョコレート生地の規格に適合しているもの、またはチョコレート生地を60%以上使用したチョコレート加工品に限られます。

チョコレート生地は大きく分けて3つのタイプに分類されます。

①基本タイプ(ダークチョコやブラックチョコと呼ばれ、ミルク感のないタイプのイメージです)

カカオ分は35%以上で、そのうちココアバターが18%以上、乳固形分は任意で、水分は3%以下です。

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※乳固形分とは、牛乳から水分を取り除いた栄養成分のことを指します。チョコレートに使用されるのは、全粉乳と呼ばれる、牛乳から水分を除去して粉状にしたものが一般的です。

②カカオ分の代わりに乳製品を使用したタイプ(こちらは乳成分が含まれているため、まろやかなイメージがありますが、ミルクチョコレートほどの乳感はありません。)

カカオ分は21%以上で、そのうちココアバターが18%以上、乳固形分はカカオ分と合わせて35%以上かつ乳脂肪が3%以上、水分は3%以下です。

③ミルクチョコレート生地(一般的にミルクチョコと呼ばれるものです)

カカオ分は21%以上で、そのうちココアバターが18%以上、乳固形分は14%以上かつ乳脂肪分が3%以上、水分は3%以下です。

これらの3つのいずれかを満たすか、または60%以上使用したチョコレート加工品が「チョコレート」として販売されます。なお、チョコレート生地が60%未満のチョコレート加工品は「チョコレート菓子」として表示されます。

・準チョコレート

準チョコレート生地の基準を満たしたもの、または60%以上使用したチョコレート加工品が該当します。

①基本タイプ

カカオ分は15%以上で、そのうちココアバターは3%以上、脂肪分は18%以上、乳固形分は任意で、水分は3%以下です。

②準ミルクチョコレート生地

カカオ分は7%以上で、そのうちココアバターは3%以上、脂肪分は18%以上、乳固形分は12.5%以上かつ乳脂肪は2%以上、水分は3%以下です。

※ここで言う脂肪分とは、ココアバターの代わりに使用される脂肪を指します。パーム油やヤシ油、菜種油、大豆油、ひまわり油などの植物油脂が主に使われています。

・チョコレート利用食品

チョコレート利用食品には多様な種類があり、さらに細かく分類されていますが、基本的には準チョコレートよりもさらにカカオ分が少ないものと考えれば良いでしょう。

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カカオ分が高いものを選ぼう

ここまでチョコレートの規格について詳しくお話ししてきましたが、普段何気なく口にしているチョコレートの規格について、じっくりと考えたことがある方は少ないのではないでしょうか?

あなたが選んでいるチョコレートの中には、実は植物油脂や砂糖が豊富に含まれているものが多いかもしれません。

適度に楽しむ分には問題ないのですが、甘くて高カロリーなものはつい食べ過ぎてしまうことがあるのではないでしょうか?

甘いチョコレートを楽しむのであれば、ぜひカカオの健康効果を実感するために、カカオ分が高いチョコレートの規格に適合したものを選んでみてはいかがでしょうか?

カカオには実にさまざまな健康効果が期待されています。

カカオポリフェノール

ポリフェノールは非常に耳にする成分かもしれません。カカオにはカカオポリフェノールが含まれており、これは強力な抗酸化作用を持つ成分です。「血圧の低下」、「動脈硬化の予防」、「美容効果」、「アレルギーの改善」、「脳の活性化」など、さまざまな健康効果に関する研究が進められています。同じ甘いチョコレートを楽しむのであれば、カカオポリフェノールが豊富に含まれている高カカオチョコレートを選ぶのが賢明かもしれません。

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まとめ

チョコレートの種類を理解することで、自分が普段口にしているチョコレートにどのような成分が含まれているのかを把握することができます。この理解をもとに、せっかくのチョコレートを楽しむ際には、ぜひ高カカオ分のチョコレートを選んで、美味しさと健康を両立させていきましょう。

最後までお読みいただき、心から感謝申し上げます。

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