妊娠に伴い、日に日に大きくなるお腹に喜びを感じる一方で、心配になるのが妊娠線ではないでしょうか。そんな妊娠線のケアに欠かせないものが妊娠線予防クリームです。
プチプラな商品から高級ブランドのものまで、様々な妊娠線クリームが市場に出回っていますが、実は妊娠中の身体に悪影響を及ぼす成分を含む製品も存在しています。そこでこの記事では、妊娠中でも安心して使用できるクリームの選び方について詳しくご紹介していきます。
妊娠線を予防するクリームの種類は?
妊娠線クリームは、大きく分けて3つのタイプに分類されます。
クリームタイプ
このタイプのクリームは、しっとりとした塗り心地が特徴で、油分と水分の両方を一度にケアすることが可能です。ボディケア製品の中でも非常に手軽で使いやすく、多くの人に人気があります。
オイルタイプ
クリームやローションに比べると保湿力は若干劣りますが、肌なじみが良いため、マッサージにも最適です。肌の表面にオイルをなじませた後、その上からクリームを重ねることで、保湿力がさらに向上し、効果的なケアが期待できます。
ローションタイプ
このタイプは、トロっとした質感で水分が豊富に配合されています。軽い使用感でべたつきが少ないため、特に夏の季節には非常に適した選択肢となります。
妊娠中は肌トラブルが起こりやすい時期ですので、季節や自身の肌質(乾燥肌、オイリー肌、混合肌など)に応じたクリームを選ぶことが重要です。
妊娠線予防クリームを選ぶポイントは「匂い」と「含有オイルの種類」
ここからは、妊娠線ケア製品を購入する際に特に注意したいポイントをお伝えします。特に重要なのは「匂い」と「含まれるオイル成分の種類」です。この二点は、クリーム・オイル・ローションのいずれのタイプにも共通して言えることですので、ぜひ頭に入れておいてください。
なぜ「匂い」と「オイル成分」が重要なの?
特定の匂いには自律神経を刺激し、ホルモンの分泌を促進したり、血流を増加させたりする効果があるものがあります。また、妊娠線予防クリームは直接肌に塗布するため、含有成分が皮膚から血管やリンパ管に浸透し、全身に影響を与える可能性があるのです。「知らずに使用してしまった…!」という事態を避けるためにも、注意が必要です。
妊娠中に注意したい匂い・オイル成分
具体的に注意が必要な匂いやオイル成分について、以下にまとめました。
・月経を引き起こしたり、女性ホルモンのバランスを崩す可能性があるもの
レモングラス、ジャスミン、クラリセージ、カモミール、ラベンダー、ローズマリーなどが該当します。
・分娩を促進する作用を持つもの
ジャスミン、ゼラニウム、ペパーミントなどが挙げられます。
・皮膚に刺激を与える可能性が高いもの
オレガノ、マスタード、コリアンダー、レモングラスなどが含まれます。
・神経毒性が強く、胎児の成長に影響を及ぼすもの
ヒソップ、シダーウッド、スペアミント、ローズマリーなどが注意が必要です。
これらの成分は、食品(ミント系ガムなど)やスキンケア製品にも多く使用されていますが、通常は濃度を薄めて使用されているため問題ないとされています。
妊娠線予防クリームを選ぶ際は、これらの匂いやオイル成分が含まれていないか、しっかり確認してから購入することをお勧めします。
わかっているけど、どうしても使いたい…!
もちろん、このように注意が必要であっても、どうしても使用したいと思う方も多いでしょう。注意点を挙げましたが、全く使ってはいけないわけではありません。使用時期やその方法を工夫することで、身体への負担を軽減することが可能ですので、ぜひ試してみてください。
クリームの使用は、安定期から少量ずつが原則
基本的には、妊娠初期(妊娠成立から15週目までは使用しない方が良いとされています。この時期は流産の危険性が高く、心身ともに不安定な時期であるため、できるだけ刺激を与えない方が安心です。また、妊娠中は匂いに対して敏感になりやすく、つわりが悪化するきっかけとなることもあります。クリームの使用は安定期に入ってから、少量の使用から始め、肌トラブルや体調に変化がないかを確認するのが良いでしょう。
※ただし、切迫流産、切迫早産、妊娠高血圧症候群など、妊娠に関する問題がある場合には使用を避けるのが賢明です。
オススメの匂いやオイル成分は?
ここまで妊娠中に注意したい匂いやオイル成分について述べてきましたが、妊娠中でも安心して使用できる匂い・オイル成分ももちろん存在します。
例えば、スイートオレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン、マンダリンなどの柑橘系の香りの製品がオススメです。柑橘系の香りは、つわりの軽減やリラックス効果を高めてくれると言われています。また、ローズウッドやネロリなどのフローラル系の香りも非常に良い選択肢です。
まとめ
本記事では、妊娠線予防クリームを購入する前に知っておいてほしいポイントをまとめました。
これまでの内容を簡潔にまとめると、以下のようになります。
・妊娠線予防クリームには3種類あり、自分の肌に合ったものを選ぶことが重要。
・購入時には「匂い」と「オイル成分」に十分注意すること。
・安定期から少量ずつ使用し、様子を見ながら進めることが推奨される。
・オススメは柑橘系やフローラル系の香り・成分。
妊娠線は一度できてしまうと消えることはないと言われています。胎児を守るだけでなく、自身の身体を大切にすることも重要ですので、自分の好みに合った妊娠線予防クリームを見つけて、ストレスフリーなマタニティライフを楽しんでいきましょう。
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