頭痛を抱える方にとって、痛み止めとして非常に重要な存在なのが「バファリンA錠」です。
ドラッグストアの痛み止めコーナーを訪れると、バファリンに非常に似たデザインのお薬を見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。
そのデザインだけでなく、実は成分も全く同じなのです。
驚くべきことに、価格はなんと半分近くも安くなっています。
初めてその商品を見たときは、パッケージの色や雰囲気があまりにも似ていたため、間違って購入してしまったことを思い出します。
「これってバファリンの偽物なの?」と、少しがっかりしたことを今でも覚えています。
しかし今では、バファリンのそっくりさんを探し求めてドラッグストアを訪れる日々を送っています。
今回は、「買ってはいけないシリーズ」に新たに「バファリンA錠」を加えたいと思います。
バファリンA錠のそっくりさんシリーズには、一体どんな製品が存在するのか、じっくりと見ていきましょう。
バファリンA錠と同成分で低価格シリーズのすすめ!
アスピリン系の痛み止めを探しているなら、バファリンA錠と全く同じ成分を持ちながらお求めやすい価格で提供されているシリーズを是非おすすめします。
「バファリンの半分は、やさしさでできています」というキャッチコピーで知られるバファリンA錠は、アスピリン(アセチルサリチル酸)を主成分とする解熱鎮痛剤です。
バファリンのそっくりさんシリーズは、成分が全く同じであるため、ここでバファリンA錠の成分を確認してみましょう。
【バファリンA錠1錠中の成分】
アスピリン(アセチルサリチル酸):330mg
合成ヒドロタルサイト (ダイバッファーHT):100mg
バファリンにはさまざまな種類が存在しますが、今回取り上げるのはアスピリン製剤の「バファリンA錠」です。
そして、ここで紹介するそっくりさんシリーズは、すべてジェネリック医薬品に分類されます。
同じ成分を持ちながら価格が大幅に安いので、もう本家を購入する必要はありません。
それでは、バファリンのそっくりさんシリーズを詳しく見ていきましょう。
【バファリン低価格シリーズ】
- バッサニンA
- バッサニンACE
- べネスロン
- バッサミンAミニ
- バリファックス
- バッサペインS
- バッサリンAs
これから、バファリンのそっくりさんシリーズの成分等について詳しく見ていきましょう。
バッサニンA
【製薬会社】:武田テバファーマ株式会社
【成分:1錠中】:バファリンAとまったく同じ成分
アスピリン(アセチルサリチル酸) : 330mg
合成ヒドロタルサイト : 100mg
「バッサニンA」は、痛みや発熱の症状に広く使われている非ピリン系のアスピリン製剤です。
アスピリンはプロスタグランジンの抑制など、多面的な作用を持ち、体温調節中枢に働きかけることで、解熱や鎮痛に優れた効果を発揮します。
このように、本家と全く同じ成分を持つ「バッサニンA」は、非常にリーズナブルな価格で提供されているのです。
「バファリンの半分は優しさからできています!」に対して、「バッサニンは価格が半分で売られています!」と言えるでしょう。
これは本当に嬉しいことです。
バッサニンACE
【製薬会社】:武田テバファーマ株式会社
【成分:1錠中】:バファリンAとまったく同じ成分
アスピリン(アセチルサリチル酸) : 330mg
合成ヒドロタルサイト : 100mg
「バッサニンACE」は、痛みや発熱に広く使用されている非ピリン系のアスピリン製剤です。
こちらも「バッサニン」で、バッサニンAと全く同じ成分を持っています。
「パッケージだけを変えて異なる製品に見せているの?」と思わず言いたくなるほど、非常に似た痛み止めです。
価格が異なる場合は、しっかりと注意が必要です。
「バッサニンA」と「バッサニンACE」で迷った場合は、安い方を選ぶのが賢明です。
バッサミンAミニ
【製薬会社】:武田テバファーマ株式会社
【成分:1錠中】:バファリンAとまったく同じ成分
アスピリン(アセチルサリチル酸) : 330mg
合成ヒドロタルサイト : 100mg
「バッサミンAミニ」は、痛みや発熱に広く使用されている非ピリン系のアスピリン製剤です。
合成ヒドロタルサイトが配合されていることで、胃への負担を軽減し、有効成分の吸収を促進し、解熱・鎮痛効果をさらに高めています。
こちらも武田テバファーマ株式会社が製造している痛み止めですが、名前とパッケージはリニューアルされているものの、成分は全く同じです。
バファリンAを購入する予定があるならば、迷わずバッサミンAミニを選びましょう。
ただし、成分の量が少なくなったわけではないのに「ミニ」という名前が付いているのは、一体どういうことなのでしょうか?
この点が気になる方も多いのではないでしょうか。
バリファックス
【製薬会社】:アスゲン製薬株式会社
【成分:1錠中】:バファリンAとまったく同じ成分
アスピリン(アセチルサリチル酸) : 330mg
合成ヒドロタルサイト : 100mg
「バリファックス」は、アスゲン製薬株式会社が製造した痛み止めです。
成分はバファリンAと全く同じですが、パッケージには「ハピコム」の文字が印刷されています。
ハピコムとは、イオングループが展開する一般用医薬品を中心としたプライベートブランド名で、日本国内で最大手のドラッグストアグループの一つです。
ハピコムの製品は、信頼できる大手医薬品メーカーと共同開発されています。
バッサペインS
【製薬会社】:パナケイア製薬
【成分:1錠中】:バファリンAとまったく同じ成分
アスピリン(アセチルサリチル酸) : 330mg
合成ヒドロタルサイト : 100mg
「バッサペインS」は、バファリンAと同じ成分を持つパナケイア製薬の痛み止めです。
もともと中外製薬(株)から高岡中外製薬(株)に社名変更し、その後(株)パナケイア製薬に改名されました。
現在は(株)パナケイア製薬と共栄製薬工業(株)が合併して今に至ります。
バファリンの偽物ではなく、立派なジェネリック製品です。
バッサリンAs
【製薬会社】:武田テバファーマ株式会社
【成分:1錠中】:バファリンAとまったく同じ成分
アスピリン(アセチルサリチル酸) : 330mg
合成ヒドロタルサイト : 100mg
もちろん、こちらも「武田テバファーマ株式会社」が製造した痛み止めです。
バッサミンやバッサニンは「B」で始まりますが、バッサリンは「V」で始まるという点が少し気になります。
また、驚くべきことに、バッサリンは「V」で始まるのに対し、実際のお薬には「B」が刻印されています。
この点が非常に不思議に感じる痛み止めです。
べネスロン
【製薬会社】:アスゲン製薬株式会社
【成分:1錠中】:バファリンAとまったく同じ成分
アスピリン(アセチルサリチル酸) : 330mg
合成ヒドロタルサイト : 100mg
「べネスロン」は、アスピリンの効果を高めるために、胃への負担を軽減し、有効成分の吸収を早める合成ヒドロタルサイトを配合しています。
こちらもバファリンAと全く同じ成分で構成されたアスゲン製薬株式会社の製品です。
私が住んでいる地域のドラッグストアで「べネスロン」を見つけたのが、初めての出会いでした。
その効き目はお墨付きであり、同じ成分であることから納得感もありました。
ジェネリック医薬品のすすめ
バファリンと同じ成分で販売されている痛み止めは、後発医薬品にあたります。
後発医薬品とは、先発医薬品の再審査期間や特許期間(通常20から25年間)が終了した後に発売されるもので、同じ成分、同じ効き目を持つ薬として「ジェネリック医薬品」とも呼ばれるものです。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、先発医薬品と治療学的に同等であると認められて製造販売が承認されており、一般的には研究開発にかかる費用が少なく抑えられるため、先発医薬品に比べて薬価が安く設定されています。
後発医薬品を普及させることは、患者の経済的な負担を軽減し、頭痛に悩む方々にとって非常にありがたいものです。
2021年(令和3年)6月の閣議決定では、「後発医薬品の品質及び安定供給の信頼性確保を図りつつ、2023年度末までに全ての都道府県で80%以上」という新たな目標が設定されました。
日本では少子高齢化が進んでおり、医療費が増加し続ける中、ジェネリック医薬品の使用を促進する取り組みが積極的に行われています。
ぜひバファリンの低価格シリーズをどんどん購入してみてください。
まとめ
今回ご紹介したバファリンのそっくりさんシリーズは、すべてジェネリック医薬品です。
同じ成分ながら価格が大きく安くなっているため、もはや本家「バファリンA」は買う必要がなくなります。
それでは、バファリンの低価格シリーズのそっくりさんを再度ご紹介します。
【バファリンAの低価格シリーズ】
・バッサニンACE
・べネスロン
・バッサミンAミニ
・バリファックス
・バッサペインS
・バッサリンAs
上記の痛み止めは、決して騙されているわけでも偽物でもなく、かつては「ばったもん」と呼ばれていたこともありますが、正当なお薬です。
この記事を読んでいただけたのであれば、「武田テバファーマ株式会社」という名称はしっかり記憶に留めていただけたと思いますが…。
私自身は「べネスロン」を愛用していますが、たまに「バッサミン」にも出会います。
次回、ドラッグストアを訪れる機会があれば、是非バファリンAのジェネリックを探してみてください。
アスピリン製剤の痛み止めを選ぶ際には、バファリンの低価格シリーズを強くおすすめします。
最後までお読みいただき、心から感謝申し上げます。
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