【徹底解明】「ホットクックを買ってはいけない」は本当？その理由とは

現代の共働き夫婦の増加に伴い、20代以上の男女を対象にした調査では、「最も手間がかかる家事は料理である」との意見が最も多く寄せられたという結果が明らかになっています。

このような状況の中で、特に多忙な日々を送るワーキングマザーたちが、

「料理にかかる負担が大幅に軽減された！」

「もうこれがないと生活できない！」

と高い評価を寄せているのが、シャープが開発したヘルシオ ホットクックです。

多くの口コミでは、ワーキングマザーにとっての必需品とされている一方で、「ホットクックを購入して後悔した…」という意見も一定数存在していることが気になるところです。

ホットクックに興味を持たれている方の中には、購入を躊躇している方も多いでしょう。

そのため、ホットクックの利点と欠点を中心に、分かりやすく整理し、詳細にお伝えしたいと思います。

シャープが販売する「ホットクック」とは？

ホットクックは、煮る、蒸す、炒める、焼く、茹でる、煮詰めるの6つの自動調理機能を搭載しています。

そのため、自分が行うのは「材料を切る」「調味料を入れる」「ボタンを押す」の3つのシンプルなステップだけで料理が完成します。

その他の煩わしい手順はすべてホットクックが代わりに実施してくれる、非常に便利な調理家電です。

このように至れり尽くせりのホットクックに対して、「購入して失敗した」という意見が目立つのは、果たして何が原因なのでしょうか？

「買ってはいけない！」口コミから明らかになった、ホットクックのデメリットとは

まず最初に挙げられる口コミの一つは、「全てのメニューで予約調理が可能であると考えていたが、実際には予約できるのは限られた料理だけだった」という意見です。

「予約調理機能」とは、料理が完成する時間を事前に設定できる便利な機能を指します。
外出前に食材をセットしておくことで、帰宅した際に料理が出来上がっているというのは、時間を有効に活用したい方々にとって非常に助かる機能だと言えます。

ただし、この機能は初期設定では「37品のメニューのみが対応可能※」という制限があるようです。※型番：KN-HW24Eの場合
一見すると十分多いように思えますが、全ての料理で予約調理ができるという誤解をしていた人には、非常に残念な結果かもしれません。

なお、ホットクックにはWi-Fi接続によってレシピを自動的に追加できる機能も搭載されているため、今後予約調理が可能なメニューが増える可能性も期待できるのです。

次に多く寄せられている意見は「ホットクックを使って料理をしたが、予想以上に時間がかかってしまった」というものです。

ホットクックを使用した料理の中でも特に人気のメニューは無水カレーです。
その無水カレーを例にとると、ホットクックでの調理時間は、加熱のみで「1時間5分」もかかることが分かっています。

通常のカレーであれば「15～20分」で作れることを考えると、驚くべき調理時間であると言えるでしょう。

ホットクックは単なる「時短調理家電」ではないため、時短を目的に考えている方は、購入を再考することをお勧めします。

次に挙げられているのは、「想像以上にホットクックのサイズが大きかった」という意見です。

ここでは、2021年に発売された人気モデル「KN-HW24G」を例に説明します。

「KN-HW24G」は、2～6人分の料理を一度に作れる2.4Lサイズで、本体の寸法は「幅345×奥行305×高さ256 mm」となっています。
数字だけではサイズ感を掴みにくいかもしれません。

一般的な家電と比較すると、小型の掃除機ほどの大きさだと言えるでしょう。

キッチンは物が集まりやすい場所ですので、「せっかくホットクックを購入したのに、設置するスペースが見つからない！」といった状況にならないよう、事前に設置スペースを確認しておくことが重要です。

最後に挙げられる意見は「ホットクックで調理した料理があまり美味しくなかった…」というものです。

ホットクックの最大の魅力は、「材料を切る」、「調味料を入れる」、「ボタンを押す」というこの3つの簡単なステップだけで料理が完成する点です。

逆に言えば、「灰汁取り」や「調味料の入れ方を工夫する」といった重要な工程を省略することにもつながります。

また、ホットクックは煮物の調理には得意ですが、「炒め物の食感が良くない」といった意見も聞かれます。

料理の味わいに関しては個々の好みが異なるため、ホットクックの調理法に対して不満を抱く方もいるようです。

生活が変わる？！ホットクックのメリットとは

料理を作る際、一般的には少なくとも「① 食材を切る」→「②食材を加熱する」→「③味付けをする」→「④食材を混ぜる」→「⑤火加減を調整する」といった、5つの手順が必要とされます。

しかし、ホットクックの場合は、
「① 食材を切る」→「②調味料を入れる」→「③ボタンを押す」
というたったこれだけの流れで完了します。

もちろん、「③ボタンを押す」後は料理が完成するまでの間、自由な時間を楽しむことができます。
お子さんと一緒にお風呂に入ったり、別の一品を増やしたりすることも可能です。

時間を有効に活用できる上に、用事を終えた後には美味しい料理のご褒美が待っているというのも嬉しいポイントです。

通常の鍋で調理する際に失敗しやすい料理でも、ホットクックなら自動で”かき混ぜ”や”火加減調整”を行ってくれるため、失敗のリスクが軽減されます。
失敗を気にせずに料理ができるため、料理が苦手な方でも多様なメニューに挑戦できる点が嬉しいポイントです。

また、ホットクックをWi-Fi接続すれば、新たなメニューが自動的に追加されるので、「料理のレパートリーが増えて、外食を減らすことができた」という声もよく耳にします。

料理中にお子さんが火傷をするリスクを心配している方も多いのではないでしょうか？

その点、ホットクックは火を全く使わないため、そうした心配は一切ありません。
特に暑い夏の日には、長時間コンロの前に立つ必要がないのも嬉しい特徴です。

さらに意外なことに、火を使わないことによる利点には「電気代の節約」も含まれています。

ホットクックの電気代を通常のガス代と比べると、コストはほとんど変わらないか、ホットクックの方が若干お得になる場合も考えられそうです。

ホットクックの特徴である「無水調理」には、嬉しい効果が2つ存在します。

・抗酸化作用のあるビタミンCや葉酸などの栄養素がより多く残る
・食材に含まれる水分を利用して調理するため、食材の旨味が凝縮される
※ビタミンCや葉酸の残存率は、機種や容量、食材の種類、量、調理方法等によって異なります。
(引用：SHARPホットクック公式サイト)

ビタミンCなどの抗酸化物質には、「がん」や「糖尿病」といった生活習慣病のリスクを減少させる効果があります。

健康は日々の積み重ねで成り立っていますので、栄養価の高い食事を毎日摂取できるというのは、非常に大きなメリットであると言えるでしょう。

まとめ

最近注目を集めているホットクックについて、その利点と欠点を整理してみました。

「美味しくて栄養満点の料理が簡単に作れる」という一方で、意外にもデメリットが存在することも理解していただけたのではないでしょうか？

ホットクックを購入する際には、少なくとも次の2点を確認しておくことが非常に重要です。

• ホットクックを置くスペースは確保できるか？
• ホットクックを購入する目的と、その機器の特性にズレがないか？

ホットクックは決して安価な買い物ではありません。
市販されているモデルごとの特長と、ホットクックの持つ利点と欠点を十分に理解した上で、購入を検討することをお勧めします。