これまでのところ、自転車ヘルメットの着用義務は主に13歳未満の幼児や児童に限られていましたが、最近では状況が変わってきました。
2023年4月に施行された道路交通法の一部改正により、自転車を利用するすべての大人に対して、自転車ヘルメットを着用することが努力義務として求められるようになりました。
この新しい法律の施行を受けて、これまでヘルメットを持っていなかった方々は、必要に迫られて新たにヘルメットを購入することが増えるでしょう。
現在では、様々な町の商店やオンラインショップに多様なヘルメットが揃い、自分の好みに合ったものを見つけることが非常に容易になっています。
中には、気に入っていたスタイルのヘルメットが生産終了になってしまっていたり、価格が高いために、中古品を選ぶ方もいるかもしれません。
しかし、中古のヘルメットには潜在的な危険が隠れていることを、果たしてご存知でしょうか？
この記事では、中古のヘルメットに関する重要な情報をお届けし、そのリスクについて詳しく解説していきます。
中古ヘルメットの危険性！
道路交通法の改正に伴い、自転車ヘルメットの需要が急速に高まっている現状があります。
フリマアプリやオークションサイトを利用すれば、手頃な価格でさまざまなヘルメットを手に入れることが可能ですが、新品であれば問題ないことが多い一方で、中古品を購入することは命に関わる危険が伴うという事実を忘れてはいけません。
では、具体的にどのような理由から中古のヘルメットは避けるべきなのか、詳しく見ていきましょう。
製造年月日
ヘルメットは製造から約3年ごとに交換することが推奨されています。
衝撃を吸収するライナーは、汗や雨、さらには紫外線などの様々な要因によって徐々に劣化します。この劣化したライナーでは衝撃を適切に軽減できず、結果的に頭部に怪我を引き起こすリスクが高まります。
フリマやオークションで中古品を購入した場合、そのヘルメットが十分な機能を果たせない状態にある可能性が高いため、特に注意が必要です。
衝撃を受けたことがあるか
ヘルメットは、衝撃を受けることで頭部を保護する重要な役割を果たします。
事故や転倒、落下などの際に強い衝撃が加わると、内部の衝撃吸収ライナーが損傷し、その結果、頭部への衝撃を軽減する機能が失われてしまいます。
外見上は破損が見られなくても、内部に損傷がある可能性があるため、一度でも衝撃を受けたヘルメットは使用を避ける方が賢明です。
サイズは合っているか
ヘルメットは正しく装着することによって、その保護能力を最大限に発揮することができます。
ネットでの購入では、実際に試着することが難しいため、自分の頭のサイズに合ったものかどうかが不明な場合が少なくありません。このため、転倒や衝撃があった際にヘルメットが脱落する危険性が増加します。
さらに、顎紐が伸びていたり、固定用のアジャストロックが破損している場合、ヘルメットが外れてしまうことがあり、十分な頭部保護が行えなくなる可能性があります。
このため、ネットでの購入や中古品の購入に際しては、特に注意を払う必要があります。
ヘルメットを選ぶポイント
①頭囲に合ったサイズを選びましょう
ヘルメットのサイズ表記は通常、Ｓ・Ｍ・Ｌなどとなっていますが、商品説明に記載されている具体的なサイズ（何センチ～何センチ）をしっかり確認することが非常に重要です。
ダイヤル式のアジャスターが付いているヘルメットもあり、サイズ調整が可能ですので、サイズに不安を感じる方にはこのようなタイプをおすすめします。
②通気性が良いものを選びましょう
快適に使用できるように、通気システムが備わったヘルメットに注目してください。
通気システムを搭載したヘルメットでは、空気穴が設けられており、空気の流入と流出が可能です。これにより通気性が向上し、蒸れを防ぐことができます。
また、空気抵抗を軽減できる点も魅力的です。
③安全を保障する「SGマーク」
安全性の高いヘルメットを選ぶためには、SGマークの有無を確認することが非常に重要です。
このマークは一般財団法人製品安全協会の基準に合格した商品にのみ付与されるものであり、そのため安全性が確保されています。
さらに、反射板やテールランプを取り付け可能なヘルメットも存在しますので、安全性をさらに高めたい方はぜひチェックしてみてください。
④値段の高いもの・安価なもの
数千円で購入できるヘルメットもあれば、数万円もする高価なヘルメットも存在します。その大きな違いは、主に強度と重量にあります。
高価格帯のヘルメットは、衝撃吸収力や通気性に優れ、フィット感も高いため、快適に使用できるでしょう。
安価なものが必ずしも劣るというわけではありませんが、より安全で快適なヘルメットを選ぶには、ある程度の出費を惜しまない方が良いでしょう。
⑤軽さと強度のバランス
通勤や通学などで頻繁に使用する場合は、軽量タイプのヘルメットを選ぶことを強くお勧めします。
軽量なヘルメットは頭部や首への負担が少ないため、運転後の疲労感を軽減できます。
しかし、軽量化を図った結果、強度が犠牲になった商品は安全性に懸念が残るため、軽さと強度を兼ね備えたヘルメットを選ぶことが非常に重要です。
まとめ
ヘルメットは、自転車に乗る際に事故から頭を守るための唯一のアイテムであり、その重要性は計り知れません。
不適切な使い方をすることで命に関わる危険が潜んでいるため、正しい使用方法を学ぶことが非常に重要です。
オンラインで購入する際には、新品であれ中古であれ、サイズ感が把握できないことが多いため、しっかりとサイズを確認する必要があります。
また、コレクションやインテリアとして自分好みのヘルメットを中古で購入することは問題ありませんが、実用性が欠けてしまうことには注意が必要です。
中古のヘルメットを使用することは危険リスクを高めるため、日常的に使用するためには中古のヘルメットは避けるべきです。
安全性の高いヘルメットを正しく使用し、自転車ライフを存分に楽しむことができるよう心掛けてください。
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