かぎ編みに挑戦しようと考えている方の中には、どのかぎ針を選んだら良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。かぎ針は、かぎ編みを始めるにあたって最も重要な道具の一つです。この記事では、初心者が避けるべきかぎ針の種類とその理由、さらに初心者に最も適したかぎ針について詳しく解説していきます。
初心者が意識するべきかぎ針の特徴
編み物に不慣れな時期は、つい肩や手に力が入ってしまうことがよくあります。そのため、初心者が最初に考慮すべき特徴には、以下の3つが重要です。
- 持ちやすさ
- 使いやすさ
- 疲れにくさ
では、具体的に初心者が避けるべきかぎ針はどのような種類があるのでしょうか。
買ってはいけないかぎ針 その1 金属
金属製のかぎ針は、一般的に重く、また硬さも特徴的です。そのため、力の加減がまだ十分にわからない初心者が金属製のかぎ針を使用すると、手や指が疲れやすくなってしまうことが考えられます。さらに、金属製のかぎ針は滑らかなため、編むスピードが一定でない初心者にとっては、糸が針から外れやすくなるリスクもあります。
金属製のかぎ編みはこんな人におすすめ
すでに編み物に慣れていて、ある程度速いペースで編めるスキルを持つ方には適しています。また、あみぐるみやレース編みなど、細かい作品を作るために小さなサイズのかぎ針を使いたい方にも向いています。
買ってはいけないかぎ針 その2 プラスチック
プラスチック製のかぎ針は、金属製に比べると軽量ですが、同時に硬さを持っているため、長時間使用すると手が疲れてしまうというデメリットがあります。特に、サイズが小さいかぎ針は細く、プラスチックの特性から、力を入れすぎると折れてしまう危険性があります。さらに、かぎ針の滑りが悪いと感じることが多く、編む際のストレスの原因となることがあります。
プラスチックのかぎ針はこんな人におすすめ
マフラーやブランケットなど、大きな作品を編む際に、太い糸と大きなサイズのかぎ針を使用したい方に向いています。サイズが大きいかぎ針は丈夫で折れにくいため、安心して使用できます。また、太い糸を使うことで編み目も大きくなるので、多少滑りが悪くても比較的編みやすいという利点があります。
買ってはいけないかぎ針 その3 木製
木製のかぎ針は、一般的に価格が高めであるため、かぎ編みを続けるかどうかまだ決めていない方には不向きです。また、指を置くためのくぼみがないデザインのものが多いため、力が入りやすい初心者にとっては、指が疲れやすくなる可能性があります。
木製のかぎ針はこんな人におすすめ
長期間かぎ編みを続けてきた方で、手にしっくりなじむ道具を探している方に適しています。
初心者におすすめのかぎ針
初心者に特に推奨されるのは、樹脂素材でグリップのついたかぎ針です。グリップ部分が太く設計されているため、持ちやすく、非常に使いやすいのが特徴です。さらに、指が滑りにくく安定しやすいので、力の入りやすい初心者が長時間使用しても疲れにくいという利点があります。また、針先が金属製のタイプは滑りが良く、糸が引っかかる心配がありません。かぎ針の持ち方にはペン持ちとナイフ持ちの2種類がありますが、グリップ付きのかぎ針はどちらの持ち方でも快適に使用できます。100均でも手に入るため、非常に入手しやすいのも魅力です。もし、かぎ編みを長く続けるつもりなら、クローバーやハマナカなどの信頼できるメーカーの製品にアップグレードするのも良い選択肢です。100均のかぎ針と比較すると、耐久性が高く、長持ちすることが多いです。価格はサイズや素材によって異なりますが、1本あたり500円から900円程度です。
初心者におすすめのサイズ
まずは、糸とかぎ針の取り扱いに慣れることが非常に重要です。そのため、おすすめのサイズは、太すぎず細すぎない中間の5号(3mm)が理想的です。初心者が5号(3mm)を使用すれば、コースターやモチーフなどの小さな作品を編むことができます。少し慣れてくれば、帽子やバッグといった立体的な作品にも挑戦できるようになるでしょう。私も初めての時は5号のかぎ針を購入し、アクリルたわしを編んでみました。その結果、2、3か月後には帽子を編むことができるようになりました。
セット売りを買うべき?
さまざまなサイズが揃ったセット売りのかぎ針も存在します。セットを購入することで、作りたい作品に応じて新たに買い足すことなく、すぐに使うことができるのが利点です。また、個人差によって力の入れ具合が異なるため、編み目のサイズにも差が出てきます。同じサイズのかぎ針を使って編んでも、出来上がった作品の大きさに違いが生じることがあるため、かぎ針のサイズを変更することで大きさの調整が可能です。したがって、一通りのサイズを揃えておくと非常に便利です。しかし、かぎ編みを続けるかどうか分からない方には、まず一本買って試してみることをおすすめします。そして、本格的にかぎ編みを始めたいと思ったら、セットを購入するのが賢明でしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?初心者に適したかぎ針を選ぶことによって、楽しくかぎ編みを続けることができるようになります。また、用途に応じたサイズや素材のかぎ針を使用することで、さまざまな作品を作ることが可能になります。せっかく道具を揃えたのに、初心者には向いていないかぎ針を選んでしまい、続けられないという事態を避けるためにも、正しい選択をして、今日から快適な編み物ライフを始めてみましょう!
コメント